犬びより

東洋医学的ツボマッサージで健康維持!コーギーのありがち体質を改善

2019/09/05

肩こりや目の疲れを感じた時などに、私たちがなにげなくしているツボマッサージは、実は犬にも有効です。コーギーにありがちな体質タイプに応じた、体質改善&健康を保つためのツボマッサージを紹介します!
 

 

生命エネルギー「気」が集中するツボをマッサージ

東洋医学的ツボマッサージ

近年では西洋医療の現場でも漢方薬を処方される機会が増えるなど、東洋医学の有効性が再び見直されており、動物医療においてもそれは同様といえます。

東洋医学では、体のなかに「気」「血(けつ)」「津液(しんえき)」といわれるものがめぐっていると考えられています。

「血」は、西洋医学の血液と似たような働きをするもので、気と一緒に全身をめぐって栄養を届けます。また心の栄養源としての役割も果たしています。

「津液」は、体の水分に相当するもの。余分な津液は膀胱に送られてから、尿として排泄されますが、この津液が足りないと体が乾燥してしまい、逆に過剰だとむくみやしこりが起こります。

そして「気」は元気の「気」のように、まさに生きていくためのエネルギーや活力のことをいいます。

「気」は「経絡」という、体内にはりめぐらされた道筋の中を流れ、血液や体液の流れを指示します。

この「経絡」の中に分布する、末梢血管や神経の末端が集結した特定のポイントが「ツボ」。「ツボ」を押すことで「気」の流れをよくし、病気の予防改善が期待できます。

今回はコーギーに多い体質別に、ツボマッサージをご紹介します。例えば怒りやすかったり、イライラしやすい犬は「肝気うっ帯」、被毛や関節のトラブルが多い犬は「腎虚」、肥満の犬なら「痰湿」の傾向があるかもしれません。各体質のチェック項目を見ながら犬の体質を見極め、実践してあげてください。

ツボマッサージは、ただやみくもにツボを押すのではなく、犬がリラックスできる雰囲気の中で、気持ちよく行うことが必要です

 

肝気うっ滞

東洋医学的ツボマッサージ
 
▼愛犬の肝気うっ滞度チェックシート

愛犬の体質を、下のチェック項目と照らし合わせてみましょう。1つでもあてはまるなら、肝気うっ滞体質だといえます。本文でも紹介している通り、肝気うっ滞の状態を放置すると深刻な病気につながるおそれも。愛犬が肝気うっ滞体質であることがわかったら、なるべく早く対策を始めてあげましょう。

□ 舌の周辺が赤い
□ 張るような遊走性の痛みがある
□ 触られるのを嫌がる
□ 精神的に不安定で怒りっぽい
□ お腹にガスがたまりやすい
□ 便秘しやすい
□ 嘔吐しやすい
□ 目の充血がある
□ ため息が多い
□ 春になると調子が悪い

 
※このチェックシートはあくまでも犬の体質を簡易に判別するもので、治療を決定するものではありません。正確な判断は専門医にご相談を。

 
▼肝の気が滞ることで、イライラや怒りを引き起こす

体をさわられると怒るとか、動物病院での診察中にイライラして噛みつくなどの犬は、肝気うっ滞体質である可能性があります
 
肝気うっ滞とは、さまざまなものを受け入れることを司る肝気のそ泄作用(=滞らず伸びやかにする作用を司るもの)が低下するため、イライラや怒りっぽさなどのほか、便秘、嘔吐、目の充血などさまざまな症状が現れます。

この状態を放置していると体中の気が滞る、気滞という体質に発展してしまうこともあります。気滞になれば、さらに精神が不安定になり、ストレスに弱くなり、血液や体液のめぐりまで悪くなってしまいます

対策としては、犬のストレスの原因を排除してあげることです。飼い主さんが犬に厳しくしすぎず、ゆったりとした気持ちで接することが肝心。そのためには飼い主さん自身もリラックスすることが一番ですから、忙しすぎる生活や、寝不足は禁物です。もちろん犬も同様にしてください。

また肝気は春に変化しやすいので、病気になりやすい傾向があります。注意しましょう。

ストレスがたまると過食に走りがちなので、食生活にも気をつけましょう。キャベツやブロッコリーなど青い野菜やレバー、クコの実を食べることもおすすめです。いつもの食事にトッピングするとよいでしょう。

 
▼肝気うっ滞を解消するツボマッサージ

三陰交のマッサージ

東洋医学的ツボマッサージ
内くるぶしとひざ関節を結んだ線上で、くるぶしから犬の指4本分上で、かつ脛骨の裏側にある。冷えを解消し、胃腸の働きを改善する効果がある。

東洋医学的ツボマッサージ

足を後ろからはさみこむようにし、親指と人差し指でツボ付近の脛骨をつまみ、後ろにまきこむようにしてツボをマッサージ。

 
だん中のマッサージ

東洋医学的ツボマッサージ

みぞおちと胸骨を結んだ線を、みぞおち側からたどって1/4上にあるのがだん中のツボ。ストレスを解消して、不安をやわらげる効果が。

東洋医学的ツボマッサージ

人差し指と親指をツボにあてて、のの字を描くようにゆっくりとマッサージ。お腹をさわられるのをいやがる犬なら無理しないこと。

労官のマッサージ

東洋医学的ツボマッサージ

前足の一番大きな肉球の下にある。自律神経のバランスをととのえる働きがあり、怒りやすかったり、イライラしやすい気分を落ち着かせる

東洋医学的ツボマッサージ

前足をにぎるように持ちながら、ツボに親指をあて、足先に向かっておだやかに押し上げるようにマッサージ。

  

腎虚

東洋医学的ツボマッサージ

 
▼愛犬の腎虚度チェックシート

犬の体調を、下のチェック項目と照らし合わせてみましょう。1つでもあてはまるなら、腎虚体質だといえます。下でも紹介している通り、腎虚の状態を放置すると、深刻な病気につながるおそれもあります。愛犬が腎虚体質であることがわかったら、なるべく早く対処を始めてあげましょう。

□ 舌が白っぽく腫れぼったい
□ 腰から後肢の力が弱く踏ん張りにくい
□ 白内障や視力低下
□ 耳が聞こえにくい
□ ぼけが目立つ
□ 白髪が増える
□ 骨折しやすい
□ 尿失禁や夜間尿
□ 免疫力が低下して病気になりやすい
□ 怖がってじっとしやすい

 
※このチェックシートはあくまでも犬体質を簡易に判別するもので、治療を決定するものではありません。正確な判断は専門医にご相談を。

 
▼加齢や慢性疾患が原因で生命エネルギーが低下する

腎には、排尿などの水分代謝のみならず、発育と生殖機能を促進する働きがあります

さらに息を深く吸える機能を保ったり、骨、歯を丈夫にしたり、脳、脊髄、耳の働きを健全にしたり、排尿、排便の切れをよくしたり、毛のツヤ(特に頭部)をよくしてボリュームを保つのも腎の役割です。

腎が不足した状態=腎虚になると、腰から後ろ足の力が弱くなり、踏ん張りにくく、ぼけやすくなり泣き続けたり、散歩ルートがわからなくなったりします。

また息を吸い込みにくくなったり(喘息)、こわがってじっとすることが多くなるなど行動の変化も。白内障や視力低下、耳が聞こえにくい、歯が抜けやすい、骨折しやすい、尿および便失禁、特に頭部に白髪が増える、イボができやすい、免疫力が低下して病気になりやすいなども腎虚が原因です。

慢性疾患や心身の過労は腎を消耗し、さらに交配のしすぎや多産も腎のエネルギーを赤ちゃんに分け与える機会が増えるので、腎の働きが低下することに。加齢も腎虚の原因となりますから、避けられないことではありますが、できるだけ腎を消耗させないことが大切です。

具体的には、日常生活の中のストレスの原因をとりのぞくことや、体をなるべく冷やさないように冷房対策をとることなどが有効です。食生活にもぜひ気を配ってあげてください。黒ごま、黒豆、ひじきなど黒い食べ物がおすすめです。

 
▼腎虚を解消するツボマッサージ

腎ゆのマッサージ

東洋医学的ツボマッサージ

ろっ骨から背骨まで上にたどり、そこから2つ前の背骨の突起の左右2箇所にある。生殖器の働きを高めたり、腰のトラブルに効果が。

東洋医学的ツボマッサージ

腰をかかえこむようにしながら、左右の親指をツボにあて、内側に向かってはさみこむようにしながら指圧マッサージ。

腰の百会のマッサージ

東洋医学的ツボマッサージ

骨盤の一番広いところを横切る線と、背骨とがクロスする部分にある。腰痛や便秘の解消が期待できる。犬がさわられて気持ちよい部分でもある。

東洋医学的ツボマッサージ

親指か人差し指をツボにあてて指圧してもいいが、歯ブラシをあてて軽くこすっても犬がよろこびやすい。

湧泉のマッサージ

東洋医学的ツボマッサージ

左右の後ろ足の一番大きな肉球の下にあるのが湧泉のツボ。足の疲労を回復したり、体の冷えを解消したり、気力をアップさせる効果が期待できる。

東洋医学的ツボマッサージ

後ろ足をにぎるように持ちながら、ツボに親指をあて、足先に向かっておだやかに押し上げるようにマッサージ。

  

痰湿

東洋医学的ツボマッサージ

 
▼愛犬の痰湿度チェックシート

犬の体調を、下のチェック項目と照らし合わせてみましょう。1つでもあてはまるなら、痰湿体質だといえます。状態を放置すると、深刻な病気につながるおそれもあります。愛犬が痰湿体質であることがわかったら、なるべく早く対処を始めてあげましょう。

□ 舌苔が白色、舌がぼてっと大きい
□ 肥満傾向である
□ 皮膚炎になりやすい
□ イボや腫瘍がある
□ 足腰に問題がある
□ 脂っぽいフードやオヤツが好き
□ 下痢や嘔吐しやすい
□ 脂っぽいフケが出る
□ 散歩が嫌いあるいはあまりしない
□ ジャーキーが好き

 
※このチェックシートはあくまでも犬体質を簡易に判別するもので、治療を決定するものではありません。正確な判断は専門医にご相談を。

▼体内の水分がよどんで、さまざまな症状が現れる

体内を流れ潤す水が、よどんで濁った状態を痰湿といいます。もともと新陳代謝が悪く、余分な水分がたまりやすいタイプの犬に多く、脂質の多い、あるいは粗悪な脂質の食べ物が原因か、胃腸の消化吸収力が悪いことが原因になることも。またストレスや加齢、運動不足でも悪化します。
 
痰湿になると、さまざまな症状が現れます。例えば中性脂肪やコレステロールが高くなり、血液の流れを阻害し、血液がドロドロ状態になりやすくなります

シニア犬の水太りは、水分の代謝が悪くなり、体にためこんでしまうことが原因で起こります。

また体内にできた痰湿を排泄しようと皮膚炎や嘔吐などのさまざまな症状も現れます。湿疹や皮膚炎、肥満、高脂血症、脂質代謝異常、胆泥症、胆嚢炎、尿結石、糖尿病、てんかん、水頭症、嘔吐、慢性胃炎、腫瘍、関節炎、顔面麻痺、椎間板ヘルニア、気管支炎、鼻炎、むくみなども痰湿が原因で起こります。

痰湿はこのように、体中のどこでもつくられさまざまな病気の原因になります

対策としては、水分をしっかりとって代謝をよくすることや、冷えない工夫をすることを意識しましょう。また食事は油っぽいものや冷たいものはなるべく避け、食物繊維の豊富な海藻類や根菜類などを積極的にとるといいでしょう。

 
▼痰湿を解消するツボマッサージ

太淵のマッサージ

東洋医学的ツボマッサージ

前足首の内側をさわり、ほねがくぼんでいる部分にある。皮膚トラブルや下痢嘔吐などの胃腸トラブルを解消したり、腰痛をやわらげたりするに効果が。

東洋医学的ツボマッサージ

前足をにぎりこむようにしながらツボに親指か人差し指をあて、指圧マッサージ。足先は敏感なので、犬が嫌がるなら無理しないこと。

中脘のマッサージ

東洋医学的ツボマッサージ

みぞおちとへそのちょうど中間にあるのが中脘のツボ。胃腸の調子をととのえて、肥満や下痢嘔吐などを解消したり、ストレスを解消する効果が。

東洋医学的ツボマッサージ

人差し指と中指をツボにあてて、のの字を描くようにマッサージ。お腹をさわられるのが好きな犬なら、スキンシップがてら実践を。

豊隆のマッサージ

東洋医学的ツボマッサージ

東洋医学的ツボマッサージ

後ろ足のひざ関節と、足首とのちょうど中間部分で、かつ腓骨の内側にある。胃腸の働きをととのえ、下痢や嘔吐を解消したり、貧血などにも効果的。

東洋医学的ツボマッサージ

後ろから足をはさみこみ、親指か人差し指をツボにあてて指圧。またはくつべらやコインなどで軽くこすってマッサージしても。

 
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コーギースタイル Vol.37『コーギーに多い体質別 東洋医学的 ツボマッサージ』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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