犬びより

日本犬は得意なのか不得意なのか?空気を読む犬 読まない犬!

2019/04/11

日本犬たちに“空気を読む”なんてセンシティブな部分があるのだろうか?というわけで、犬なりの空気の読み方について今回は考えてみた。
 

 

愛犬は空気が読める犬?

チェック項目で愛犬が空気を読めるタイプか確かめてみよう。
 
□知らない場所に行ったり泊まった時の反応は?

→興奮しすぎて予想外の行動に出ることも
【匂いを嗅ぐがすぐに落ち着く】ことができればベスト。【部屋に入りたがらなかったり、入ってもずっと鳴いている】【部屋に入った後も興奮がおさまらない】は不安傾向が強く、空気を読む気持ちの余裕がない可能性が高い。無理をさせず徐々に慣らせよう。

 
□他の犬同士でもめ事が起こりそうな時の反応は?

→紳士的なケンカ仲裁法“カットオフ”
【犬の間に割って入る】は“カットオフ行動”と呼ばれ「まぁ、落ち着け」とサインを送っている状態。また、【怯える訳でもなく集団から離れて立っていたり、飼い主の所にすっと来る】のも空気を読むタイプ。【集団の回りで吠え立てる】は残念ながらKYタイプ。

 
□家族が就寝する時の愛犬の様子や反応は?

→愛犬の基本欲求は満たされている?
多少興奮しやすくても、電気を消して飼い主が部屋を移動すれば寝る犬がほとんどだが、【電気を消しても動き回っている】場合は運動やコミュ二ケーション不足の可能性も。基本欲求が満たされないと“空気を読む”犬にはならない、ということも覚えておこう。

 
□家族が言い争いをするとどんな反応をする?

→一見関心がなさそうな態度も実は……
【間にすっと入って来る】など、“平和的な仲裁”をする場合や、関心がなさそうだけど、【その場から立ち去ったり、なにげなく部屋の隅の方にいる】場合は空気を読んでいるサイン。【吠えたてる】はKY、【震えながら逃げる】場合はストレスがかかっている可能性が高い。

 
□散歩の途中で立ち話をした時の反応は?

→練習次第では空気の読める犬になれる!
【飼い主の足下でおとなしく待つ】なら理想的。【引っ張ったり、早く行こうと催促する】【通る人や犬に吠える】なら、暇を持て余している証拠。犬が吠え始める前にオモチャやガムを与えることで犬の欲求が満たされれば、この場面では“空気が読める”犬になる可能性は大いにあり!

 
□飼い主が帰宅した時の愛犬の反応は?

→迎えに来なくても空気は読んでいる?
【迎えに出るけどすぐに落ち着く】【迎えに出ないけど頭だけ起こして確認する】は空気を読んでいる行動。【激しく吠える、噛む、トイレ以外で排泄する】のは過剰な興奮状態なので、ハウスに入れる、リードにつなぐなど犬の行動を制限しながら落ち着かせて行こう。

 

犬を見て癒されるのには理由がある!

人間と暮らす愛玩犬という視点から考えれば、いろんな状況や物事を落ち着いて寛容に受け止められる、気持ちの安定した“精神的にタフな犬”、周囲の環境に自分の行動を合わせられる犬が“空気を読んでいる”と言える。

怖がりでもなく、興奮もあまりしないタイプ。そう考えると日本犬は、雷や花火をはじめ、風に舞うレジ袋にビビッたり、縄張り意識との兼ね合いもあるのか、来客時に興奮して吠えるタイプが多いのも事実。

ところで、動物を見て癒される人間が多いのはなぜか。これは太古の記憶に起因するらしい。

人類が野生動物と共存していた頃、聴覚、視覚、嗅覚的にも彼らに劣る人間は、周囲の動物たちの安定した行動を観察することで「今、この場所に危険はない」という判断をしながら日々暮らしていた。だから、この動物の安定した行動を見ることは、人間に癒しをもたらし、安定しない行動を見ると不安をもたらすそうなのだ。

そこで、現代の人と犬との関係に置き換えてみる。飼い主のそばに静かに寄り添っていたり、安定しきっている犬の姿を見ると、1日の疲れも吹き飛んでしまう。でも逆に、愛犬がひどく何かに怯えていたり、興奮しすぎて抑えが利かなくなった時は、飼い主も不安を抱えた経験があるのではないだろうか。

 

兄弟や母犬から空気を読むことを学ぶ

子犬が兄弟や母犬と一定期間(7~8週)一緒に過ごすのはとても大切なこと

その時期に犬同士の遊び方や付き合い方、ボディランゲージ、どの程度までなら相手を噛んでも嫌がられないのか、といったことを学習する。

そして、飼い主の元に行ってからも、多くの人と関わって人間社会のことをたくさん学ぶのが理想的。

子犬の頃から様々な経験を積むと“空気を読める犬”になるのだ。

 

もともと“空気が読める”犬の方が少ない!?

私たちも最初から人間関係において“上手に空気が読めていた”わけではなく、親子、友人、職場の関係の中で注意したり、されたりしながら“空気の読み方”を徐々に覚えてきた。経験の積み重ねによるものが大きい。

犬に関しても同様で、今現在、“空気を読むのが苦手”な犬でも、共に暮らす人間が教えてあげられることはたくさんある。子犬の頃から元々の性格が安定していて、社会化もされていて行動が安定している犬も確かにいるが、そういう犬はほんのひとにぎり。逆にそのような犬に巡り会うことの方が少ない。

空気が読めないのなら、空気を読む行動が取れるように、飼い主が教えてあげることはできる。人と共に暮らす場面でも、犬同士の付き合いにおいても、常に犬の気持ちに余裕があり、空気が読めていれば、トラブルに巻き込まれることも少ないだろうし、より飼い主とハッピーな生活が送れるはず。

また、災害時の同行避難など、万が一の時に備えるためにも、“うちの犬、興奮が激しすぎたり、ビビりすぎて、気持ちが安定していないかも”と感じるようなことがあれば、今からでも遅くはないので、恐怖や興奮を軽減してあげるような練習を行っていこう。
 
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Shi‐Ba vol.73『日本犬は空気を読むのが得意?不得意? 空気を読む犬 読まない犬』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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