トラブル少々、楽しみいっぱい。河川敷が犬の散歩コースとして人気の理由

自然も水もいっぱい! 犬にも飼い主さんにも大人気の散歩コース、河川敷。そんな河川敷では、楽しいドラマがたくさん待っていた!
 

 

なぜ犬連れは河川敷に行くのか?

犬の散歩コース

風や水を肌で感じることができる河川敷は、広々として開放的で、犬も飼い主さんも気持ちよく散歩できるコース。車や自転車の往来が少なく、比較的安心して歩かせることができるため、散歩コースとして適しているのだろう。

また、草が生え放題になっているなど、あまり整備されてない所が多く、土や草を踏んだ時の肉球の感触や、草から立ち上るにおいなどは犬が好み、五感を刺激する。

さらに土手のアップダウンや草むらなど、普段の散歩ではなかなか味わうことができないワイルド感を楽しめ、フレキシブルリードを使えばスポーツトラッキングなど、様々な遊び方ができるのも魅力のひとつだ。

そのため河川敷には、数多くの犬が集まり、飼い主さん同士の社交場になることもあるのだ。

 

河川敷の掟

これさえ知っときゃ怖くない。河川敷遊びの鉄の掟をおさらいしよう。

■リードの掟
犬の散歩コース

ノーリードは避けるべき迷惑行為。条例で禁止されている所も。放し飼いの犬に困った人が保健所に通報し、トラブルになることもある。河川敷は楽しいことが多く、リードが外れた場合、犬を呼び出せないこともある。散歩に行く前は首輪やハーネスが抜けないように点検をしよう。

 
■穴掘りの掟
犬の散歩コース

川の堤防(土手)は、洪水から市民生活を守るために築かれているもの。そのため堤防を傷つける行為は、河川法という法律で禁止されている。特に斜面は、土が柔らかくなると洪水のとき、崩れやすくなる恐れもある。程度にもよるが、土手を犬が穴掘りする行為も、基本的には避けたほうがいい。

 
■ウンコの掟
フンをそのままにするのは迷惑行為にあたる。悪質な場合は、河川法などの法律により、罰せられることも。また、よく見かけるのがフンをスコップで埋めてしまう行為。川は生活用水としても使われているので、そのまま埋めてしまえば不衛生なのだ。飼い犬のフンは飼い主さんが責任を持って持ち帰るようにしよう。

 
■集会の掟
犬の散歩コース

2~3匹で集まるにはさほど問題はないが、しつけ教室などのために障害物を置く、頭数が多いなどの場合は、河川敷を一時的に占領することにあたるので、申請が必要になる。河川敷の公園なら、その管理事務所に申請をする。もし申請先が分からない場合は、最寄の市町村区に問合せを。

 
■サラダバーの掟
犬の散歩コース

犬は胃の中のものを出したい時に、草を食べる。川の水は飲み水として使われているため、草木の除去に除草剤などの農薬を用いることはなく、また、基本的には体に毒になるような草は食べないと言われているが、大量に食べさせるのは避けよう。

なぜ草を食べる?そもそも食べさせていいの?草食犬の取り扱い説明書

 
■水遊びの掟
川は見た目と流れが違うことがあり、流されてしまうこともある。川に入る前は、ライフジャケットの着用がベター。また、ゴミが浮いているような汚い川に入れるのは避けること。国務交通省では定期的に水質検査を公表しているので気になる人はのぞいてみては?

 

河川敷では何をして遊べば良い?

犬の散歩コース

河川敷にあるのは、どこまでも伸びる道と、流れる川。生え放題の草木と、それに群がる大小の生き物たち。これだけあれば遊び方はいろいろ!

土手の斜面を生かして、転がしたボールを取りに行かせると足の運動になる。また、草むらに隠したオモチャを探させるなど、頭を使うようなゲームは、飽きっぽい犬でも楽しめる。

運動神経がいい犬なら、川の中の飛び石を石から石へと渡らせて、バランス感覚を養う運動をさせてみるのもおすすめ。

ただし、楽しさのあまり、犬が思わぬ行動に出ることも。リードは絶対に離さないで。

 

マナーを守ってキレイな河川敷を守ろう

犬の散歩コース

川には、海のようにすべてを受け止めてくれる広さや度胸がある。沈む夕日に向かって叫びたくなるのも、河川敷を舞台に決闘したくなるのも、川が驚くほど大きい存在だからだ。

しかし、いくら広いからといって、甘えてはいけない。犬嫌いの人もいるのにノーリードや、草むらで隠れてしまうからとウンコを持ち帰らないという行為はマナー違反なのだ。

実際に、犬に関する苦情のほとんどは、このような飼い主さんのモラル低下に起因するものが多いという。犬がどうこうよりも、人間のマナーの悪さにクレームが寄せられているのだ。

河川は人間が作ったものではないが、取り巻く環境は人間が作り出している。ゴミの多い不衛生な環境も。

しかし、一人一人がマナーを守れば、美しさを保てるし、不用意に犬を危険にさらす必要もない。犬と一緒にぼんやり過ごす河川敷が、みんなの笑顔であふれるように、心にはマナー、手にはリード&ウンコ袋を忘れずにね!

 
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Shi‐Ba vol.63『トラブル少々、楽しみいっぱい!人気の理由を徹底解明 河川敷にドラマあり。』より抜粋。
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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