『近づきたい!』あなたの夢叶えます!柴犬に好かれる必勝マニュアル

日本犬は洋犬と比べてシャイでクールな犬種。鋭い選択眼を持つ、という点においては柴犬も企業の人事担当者も一緒だ。
Shi-Ba読者は、おそらく全員が柴犬に目がなく、初対面でそれなりに交流を取りたいだろう。そんな時に覚えておいて損はないのが、柴犬との接し方、つまり面接方法だ
しかし、どうやら柴犬面接官にもタイプがあり、それぞれに攻略法も違うようだ。
厳しい選択眼をくぐり抜けて無事採用通知をもらうためにも、必要以上にガウられる「不採用」にならないためにも、学ぶ意義は大きい。

ちなみに今回この企画で紹介するテクニックは、自宅に人を招く際にも使える。
あらかじめ柴犬面接官との接し方を来訪者に伝えておけば、むやみに怖がらせたり、トラブルになったりすることを防げるからだ。

Shi-Ba的『面接の必勝マニュアル』を心して読んでほしい。

柴犬の面接官タイプをチェック!

 

Aタイプ

□ 知っている人なら警戒しない(知らない人には近づこうとしない)
□ 近づいたり、離れたりする(警戒しながら距離を近づける)
□ ニオイを嗅がせると安心して近づいてくる場合が多い
□ 遠くの見えるところから来訪者を見る(興味は示している)
□ 初めて会う人と、数回会った人では態度が違う
□ 外で会うと意外と平気(いきなり室内で会うと吠える)
 

Bタイプ

□ 来客時、吠えながら下がる
□ 来客にいつまでもしつこく吠える
□ 知らない環境に来ると、フリーズする(借りてきて猫のようになる)
□ いつもの廊下に物が置いてあるだけでも、そこを通れなくなる(状況の変化に弱い)
□ 知らない人や姿を見た時、自分から近寄らない (飼い主さんでも普段着ない服や帽子をかぶると)
□ 来客の動きにいちいち吠えたり、反応する

 

Cタイプ

□ 来客には確認をするように軽く挨拶するだけ
□ 愛犬の性格はマイペースだ(動じない、無関心)
□ 来客を追いかけるような態度は見せない
□ 来客が来ても自分のベッドでいつもどおり寝ている
□ 中年(4~6歳)以降(落ち着いている)
□ オヤツがもらえるなど、自分の得になるようなことには反応することが多い。

Dタイプ

□ 興奮して吠えてしまうことがある
□ 人が大好きで、誰にでも大喜びで近づく
□ 来客の横に座ったりすることが多い
□ くねくねした動きをする
□ 来客者に対してちぎれんばかりにシッポを振る
□ 来客者に対してにおいを嗅いだりと、何かとちょっかいを出す
□ 来客をぺろぺろなめる
 

面接官タイプ一覧

チェックが多かったものが柴犬のタイプです(同じ数の場合直感で選んでください)

Aタイプ 人情派タイプ


最初は警戒するが顔見知りになると心を開くタイプ。
日本犬に多い。
 

Bタイプ 圧迫面接官タイプ


びびりで変化に弱い。
新人は認めてもらうまで時間がかかる。
 

Cタイプ マイペースタイプ


落ち着きがあり、悪く言えば無関心。
面接の仕事も興味なし。
 

Dタイプ 八方美人タイプ


誰が訪れても歓喜。
合格をすぐに出してしまう。
 

柴犬と会う基本マナーを知っておこう

【okな服装】


・髪の毛はまとめる
バサバサ広がった髪は大きく見えて面接官には不評。結ばなくてもまとまっていればOK。

・動きやすく動きやすい服装
突然の戯れにも対応できる、普段着で動きやすいものを。ただし、パーカーのブラブラした紐は要注意。
 
・外で会うならスニーカー
靴に厳密な決まりはないが、走ったり動いたりしやすい、底がゴムの靴やスニーカーがベター。
 
【NGな服装】

・眼鏡やサングラス
目が大きく見えて恐怖。飼い主が普段から大きな眼鏡をかけ、見慣れていれば平気なことも。
・もさもさと広がった髪
ソバージュなどボリュームのある髪型は、威嚇する印象を与えるので、余り望ましくない。
・飾りのついたハイヒール
ヒールで犬を踏んでしまったら危険。また、飾りは興味をそそることもあるので注意。
・長い丈のコート
トレンチコートなど、丈が長く、体を大きく見せるのものは苦手。特に圧迫感のある黒はNG。
 
こんな格好はびびりがち…注意したいポイント
・長いスカート
裾が隠れておもちゃになることも。また、柴犬からすると広がるものは恐怖。
・ゆらゆらアクセ
揺れへの興味から、前足をひっかけることも。着けているほうも事故の元。
・ヒゲもじゃ
黒い=威圧感・恐いの印象が。これは人間から見ても同様かも。
・ネクタイ
揺れるのでちょっかいを出したくなる。ボタンの隙間に裾をいれておこう。
 

第一面接が合否の分かれ道!

ルールを守って攻めるべし!
面接は、会社(家)を訪れる前から始まっていると言われている。つまり訪問にふさわしい服装だったり、心構えだったり。実際に会う前から、面接官のことを考えた周到な準備が第一印象を左右し、それが合否に直結する。

基本中の基本だが、まず面接官(犬)の上長(飼い主)に、近づいてもいいか、触ってもいいか許可を取ることが大事。
これは面接試験で言えばアポイントを取ることに匹敵する。犬が好きな人にありがちなのが、“私は犬の扱いについて慣れているから心配ありません”と言わんばかりに、テンション高く、飼い主の許可を取らずにいきなり触るパターン。これはマナー違反なので注意
そして許可が下りたら、面接官の正面にいきなり座るのではなく、少し離れた場所でゆっくりしゃがむ。この時、面接官の目を凝視してはいけない。
そして軽く握った手をゆっくりと差し出し、面接官がにおいを嗅いでくるのを待つ。ここで犬が安心した様子なら第一関門は突破。

しかしそれから触るなど、密な関係になるには、状況や犬の性格によって対策が異なる。

第一面接で合格しても安易に手を出すのはやめよう。
 

日本犬面接三ヶ条

一、いきなり訪問、それNG
八方美人タイプ以外は、突然の他人の訪問に弱い。アポを入れ、面接にふさわしい訪問体勢を整えてもらおう。
 
一、2人きりの面接は基本NG
面接官(犬)を管理する、上長、秘書、受付的な存在である飼い主さんに、場づくりなどの協力を仰ごう。
 
一、面接は一度ならず何度でも
一度で認められなかった場合、何度も足を運ぶことが必要。時間をかければ合格の道は開ける。
 

ワイロも有効な手段!?

人間の世界では「コネ入社」はあっても「裏口入社」はないとされるし、許されるべきではない。
しかし犬の世界は、それもアリなようだ。
オヤツは有効な手段。飼い主さんの許可をとってからあげるのが大前提だが、
少し慣れてきた時や、訪れる度にあげていれば“この人が来ると、いいことある!”という認識になり、合格をもらえる可能性が高まる。
裏金献金は菓子折りの下に札束(←ベタな展開……)だが、犬の場合は菓子折りだけでイケそうである。
安上がりで、案外チョロイ!?

 
 
Shi‐Ba vol.82 『「近づきたい!」そんなあなたの夢叶えます!柴犬面接官必勝マニュアル』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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