犬びより

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【 日本犬アーカイブ 】昭和と現代、愛犬にかける時間や手間の変化を比べてみた

2018/07/28

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昔に比べて室内で暮らす犬が多くなった現代。一緒に過ごす時間が増えた分、触れ合う機会や彼らにかける手間も明らかに増えたはず! ということで、今回は昭和の犬暮らしにまつわる記憶を呼び覚ましつつ、ある家庭の現在の暮らしと昭和の暮らしを比較してみた。

 

昭和と現代を比較

・散歩

【現代】
1日2回(40~60分×2)(雨の日は15分)
外でしか排泄しないので、悪天候でも1日に2回必ず散歩へ。室内トイレができる犬、うらやましいな。

【昭和】
1日1回1時間ほど

 
・ゴハン

【現代】
ゴハン=1日2回。調理もする。肉や魚を茹でたり、焼いたり。また、犬用のライスを小分けにして冷凍保存作業などを3日に1回(15分ほど)。
また、オヤツとして米、肉、魚、市販の犬用オヤツを与える。

【昭和】
ゴハン=1日2回。これは現代と変わらず同じ回数。

 
・遊び

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【現代】
遊び=1日4回(何か食べると嬉しくて気分が高まるらしく、引っ張りっこや「ちっとも持ってこない」モッテコイ遊びに付き合う。

【昭和】
遊び=飼い主の気が向けばボールを3~4回投げて終わり
 
・お手入れ

【現代】
お手入れ=散歩後に全身を拭き、ブラッシング。散歩から帰ると、足をはじめ全身を拭き、ブラッシングを行う。換毛期は1日に5~6回ブラシをかけることもある。

【昭和】
飼い主の気が向いた時に、ブラシがけをやったりやらなかったり。シャンプー=月に1回、動物病院にて。

 
・語りかけ

【現代】
1日にのべ1~2時間ほど。天気、時事問題、ワイドショーを見た感想、ゴハンのおかずの相談、長生きするよう本犬への言い聞かせ、夫への愚痴などが主。猫をいじめた時はお説教3分。気分が乗った時は即興で歌って聞かせる。

【昭和】
「行ってくるね」「ただいま」「散歩行くよ」「今日はいい天気だね」「おいしいかい?」(味噌汁ゴハンの残りをあげた時など)「うるさいよ」(猫や来客の吠えた時)など、1日にのべ5~6分?

 
・休日

【現代】
休日は車に乗って遠出するのも当たり前。

【昭和】
基本的に平日と変わらないが、朝から夕方まで一緒にと車でお出かけすることも。 家族が泊まりで出かける場合は、近所に住む親戚に犬のゴハンだけ頼んだ。外飼いなので排泄は庭で。

 

現代になって増えたお世話

・しつけ

ゴハンの前にオスワリとマテ。ご馳走の時にフセとタッチ。最近は食べ物を守って歯をむいた時に「イーッ!」とコマンドをかけて、いつでもできるように練習♪

・マッサージ

背中を向けて「撫でろ」と言ってきた時に5分ほど。日々忙しく働いている飼い主が、日々惰眠をむさぼる犬のマッサージをしてあげるって、どう考えてもおかしくないかい?

・おしゃれ

本犬は全く興味はないものの、かわいい服を見ると着せたくなるものが飼い主の心情。で、つい着せ替えごっこ。

 

ひと手間かけることが飼い主の喜びに

食事時やリビングでみんなでくつろいでいる時にも、愛犬が同じ部屋にいたり、人に寄っかかってテレビを見ているなんてことも増えた。時代も変わった。

昔はゴハンや散歩の時以外、犬は外でひとり黙々と時間を過ごしていることが多かった。庭にやってくる野鳥を眺めていたり、石や木の棒をかじったり、穴を掘ったり、モグラや虫を捕まえたり。また、時には飼い主が庭仕事でしまい忘れた軍手や雑巾を振り回してボロボロにしたりね。もちろん、家の警備という大切な仕事も粛々とこなしていたし。

ところで、柴犬は「飼い主にはそっけない」とよく言われる。でも、考えてみたら、昔の犬たちはそっけないどころか、顔が合えばシッポを振って大喜び。つれないと感じたことがほとんどなかった気がする。庭で1匹で過ごす時間が長かったから、大好きな家族に「たまに会えると嬉しい」のだろう。人間の男女間でも遠距離恋愛や、付き合い始めの頃はこんな感じだ。で、結婚して毎日一緒にいると、「そっけなくなる」のは世の常。とすると、現代の犬と飼い主の関係は、何年か連れ添った夫婦に似ていることになる。

まぁ、飼い主がしつこいので、そっけなくなる場合もある。でも、どんなに愛犬にうざがられようと、毎日ご機嫌の良さそうなタイミング(腹がいっぱいだったり、眠い時ね)で全身を触ったり、においを嗅いで健康状態に異変がないかのチェックは欠かさない。これで皮膚疾患とか足のケガに気づいて、動物病院での早期治療にもつながることもある。また、飼い主によっては、毎日歯磨きをしたり、耳掃除をこまめにしている方もいるだろう。室内飼いも外飼いも、愛犬に多少つれなくされたって、めげずに日々犬の体を触り、病気を早期発見できる飼い主でありたいものだ。
 

 
Shi‐Ba vol.96『日本犬アーカイブ 犬にかける時間や手間編』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。