犬びより

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便秘をあなどるな!何日も出ないなら注意しておきたい犬の病気

2018/11/05

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便秘を繰り返し起こしている場合、もしかしたら病気が原因のことも考えられる。愛犬の様子がおかしなと思ったら必ず動物病院で診察を。
 

便秘から分かる病気


 
□神経の障害
感覚が鈍くなることで便秘がちになる
変形性脊椎症や椎間板ヘルニアなど脊椎の神経に障害がある場合には、うんちをしたいという感覚が鈍くなってしまうため、便秘がちになる。脊椎の障害は年齢を重ねるにしたがい、老化現象のひとつとして加わる場合も多い。足やおしりの感覚も鈍くなってくるため、うんちの回数が減ったり、逆にお漏らししたりすることもある。

 
□甲状腺機能低下症
代謝が落ちてくることでうんちが出にくくなる
年齢とともに甲状腺ホルモンの分泌が低下してくるために起こる病気が甲状腺低下症。体の代謝が落ちてくるため、若い頃に比べて腸の機能も低下し、動きが鈍くなってきてしまう。そうなれば当然、うんちが出にくくなったり、うんちの感覚が空いてくる。この病気は急激に悪化するのではなく何年もかけて症状が進行していくため、老犬に多い。

 
□会陰ヘルニア
下痢と間違えられやすいがうんちが出なくなる病気
年をとった未去勢のよく吠えるオスに多い。骨盤の中に大腸とそこについていた筋肉が、強い腹圧で避けて空洞ができてしまう病気。大腸の支えがなくなるので、力むと腸が空洞内でS字になってしまうため、うんちを出したくても出せない状況になってしまう。うんちが細く柔らかい少量の下痢便状に出てくることもあるため下痢と勘違いされる場合も。

 
□骨盤の異常
なかなか出ない時は骨盤に問題がある場合も
うんちは腸から骨盤の穴を通って排出されるもの。過去に骨盤骨折を起こして骨盤が内側に変形していたり、先天的に骨盤の発育が悪く骨盤の穴が狭くなっている(骨盤狭窄)場合、うんちが出しにくくなる。いきむ格好をしているのになかなかうんちが出にくい場合には骨盤の構造に問題があることも考えられる。おかしいと思ったら調べてもらおう。

 
□前立腺肥大
男性ホルモンの影響で未去勢のオスに起こる病気
中年齢以降の未去勢のオスで考えられる病気に前立腺肥大がある。会陰ヘルニアを起こしている犬は前立腺肥大も起こりやすい。前立腺が肥大することで直腸が圧迫され便秘になったり、出たとしても形が扁平状になる。人間の前立腺肥大と違い、犬の場合、どちらかというと排便障害がほとんどだが、なかには尿道が圧迫され排尿障害がでる犬もいる。

 
□巨大結腸症
猫に多い病気だが犬でも可能性はある
骨盤の穴よりうんちが大きくなると当然うんちが通ることはできなくなる。通れなくなってしまうことで腸管が次第に太くなり、そのために腸を動かす神経がマヒしてしまう病気が巨大結腸症だ。猫に圧倒的に多く見られる病気であり、犬ではめったに見られないが、このような病気があることも知っておくとよいだろう。

 

便秘が引き起こす病気

便秘を繰り返していると病気を引き起こす可能性がある。どんな病気があるのか知っておこう。

肛門裂傷・脱肛など
人間の場合、便秘が続いた後、硬くなってしまったうんちを出すときに、いきみ過ぎて切れ痔になったり、脱肛が起こることがある。

犬の場合には人間のような「痔」という病気はない。だが、やはり硬くて太いうんちを出すときに肛門が切れてしまうことがある。この場合は肛門裂傷という病名となる。また、いきんだ時に腸や肛門の粘膜が突出する脱肛も起こる可能性はある。

犬の場合にはそれ程ひどい便秘というのはめったにないが、便秘を繰り返し起こしてうんちを詰まらせておけば、次第に内臓を圧迫し、最悪の場合、死に至る可能性もあるので注意しておきたい。

 
 
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Shi‐Ba vol.49『中年以降のオスの便秘にはコワ~い病気が隠れていることも・・・我慢番長と学ぶ便秘の真実』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。