犬びより

日本犬、コーギー、チワワ、ダックス、プードル、鼻ペチャ犬のためのwebマガジン

ジュージーさは肉界NO.1!犬に『豚肉』を与える時の目安量&部位別の特徴

2018/12/02

facebookでシェア ツイートする LINEで送る

ジューシーな豚肉に、犬たちもよだれの量が増えそう! でもたくさんあげるわけにもいかない。豚肉のことをよく知って、愛犬の健康を守りつつ、豚肉生活を楽しもう!
 

食品全体でもトップクラスのビタミンB群が含まれている部分も

家庭で使用する頻度の高い肉が豚肉。鶏肉よりも部位が多く、それぞれの性質も異なるため、違いを理解して愛犬の食事にも上手に取り入れよう。

豚肉は、他の肉に比べてビタミンB群が多いことが最大の特徴。ビタミンB群とは、ビタミンB1、B2、ナイアシン、B6、B12、葉酸、パントテン酸などの水溶性のビタミンを指す。これらの主な働きは、食事からの栄養素を体内でエネルギーに作りかえる“代謝”に重要。そのため、不足すると食欲不振や代謝障害を生じさせてしまう。

もちろん愛犬に日頃あげているドッグフードには、必要な栄養素が過不足のないように配合されて製造されている。ただ、中には熱・光・酸素や湿度の影響で損失しやすい成分があり、そのひとつがビタミンB1。豚肉はこのビタミンB1が豊富で、特にヒレ肉は食品全体でもトップクラス! 上手に愛犬の食生活に取り入れて、不足しがちな栄養素や体調をサポートしてあげてほしい。

 

豚の脂 オモシロ実験

豚肉は焼くと脂がたっぷり出てくるのは、みなさんもご存知のはず。では、どの部位からどのように脂が出るのか。焼いた後、キッチンペーパーへのシミの広がりを観察!

ヒレ

フライパンには特に脂は残らず。ヒレはほとんど脂はないと予想するも、ペーパーには意外とシミが広がった。

 
モモ

フライパンの焦げ跡はヒレより少し多いか? ヒレについで、脂はないかと思われたがじわっとペーパーにシミ。

 
ロース

フライパンにはじんわりと脂が残る。ヒレ、モモとはペーパーに広がるシミの色が違うような……?

 
バラ

フライパンには隠しようもない脂がべったり焼く際に一気に出てしまったのか、ペーパーにはそれほど広がらず。

【わかるコト!】
肉を加熱すると、肉が収縮して「肉汁」が出てくる。この中には、赤身肉の水溶性成分(アミノ酸、ペプチド、糖類など)と脂肪などが含まれていて、このうち、たんぱく質(アミノ酸やペプチド)や糖は加熱により褐色に変化する(これをメイラード反応という)ため、フライパンやキッチンペーパーに色がついてしまう。そして、脂肪が多く赤身が少ない肉の肉汁は透明な肉汁に!

 

豚肉の部位の違いを理解しよう!

飼い主さんが自分の食事を作る際、料理によって部位を変えるように、愛犬にあった部位を考えてみましょう。

■肩
肩の肉。よく運動する筋肉部位なので肉質はややかたく筋が多い。ロース豚肉の中では、タンパク質・脂質は「中」程度。
 
■肩ロース
肩よりの背中の肉。肉質はやわらかく、赤身で網状に脂肪が入っている。肩よりタンパク質・脂質ともに多い。
 
■ロース
背中、中央の肉。きめが細かく、やわらかい肉質で適度な脂肪がある。肩ロースよりもタンパク質・脂質ともに多い。
 
■ヒレ
ロースの内側にある肉。きめが細かくやわらかい。モモ同様にタンパク質が多いが、脂質は豚肉の中で最も低い。
 
■外モモ
よく動く部分なので、きめが粗く筋が多くやや硬い。タンパク質はモモの次に多く、脂質は少なめだがモモより多い。
 
■バラ
腹部の肉。肉質はきめが粗くやや硬い。肉の見た目でもわかるように豚肉の中でもタンパク質は少なめで、脂質が最も高い。
 
■モモ
モモは内・外で若干性質が異なる。内側のモモ肉は赤身でやわらかく、脂質が少ない。豚肉の中で最もタンパク質が多い。

 

豚肉の1日の目安量

上の表は「ドッグフードを主食とする体重10kg、運動量が“中”程度の健康な成犬」を想定した分量。加熱前の重さであることに注意! また、豚肉は肉の細胞間に脂肪が入っているため、白い脂身を取り除いたり、赤身でも皮なしの鶏肉よりは脂肪を多く含み、高カロリー!

 

もっと詳しく豚肉のことを知ろう!

これまで紹介した以外にも、食べられる部位はたくさん。またスーパーで選ぶ時にちょっとした知識があると、便利!

Q.挽き肉にはどんな肉が使われている?
挽き肉機にかけて、細かくした肉が「挽き肉」。スネ、バラ、肩、モモなどの硬い部位や、成型する際の残肉などを利用している。栄養成分表では、「ひき肉」100gあたりのエネルギー=221kcal、たんぱく質=18.6g、脂質=15.1g、ビタミンB1=0.62mgと記載されているが、実際は挽いた部位により異なる。白っぽい挽き肉は脂肪を多く含む部位を挽いていることになるので、赤みの強い挽き肉と比べると、同量でもエネルギーは高いことになる。

 
Q.タン、豚足、ミミガーは犬にあげても大丈夫? また、あげるならどのくらいがベスト?
犬に豚肉を与える場合、健康面を考えるのであれば良質なタンパク質や不足しやすいビタミンB1の補給が目的。高たんぱく低脂肪な部位が適している。一方で犬は脂肪臭に嗜好性が高いため、与えればタン(舌)や豚足は好んで食べることが予測される。しかし、与え続ければ肥満や膵臓病などになる可能性が高いことを認識しておこう。

 
Q.豚レバーは犬にあげても大丈夫?
肝臓には、ビタミンB群、ビタミンAや鉄分が豊富。手作り食を与えている場合は、これらの栄養素の良い補給源となる。しかし、ドッグフードが主食の場合は、すでにこれらの栄養素が添加されており、ビタミンAや鉄は過剰摂取をすると中毒を生じる。よって、ドッグフードが主食の場合は、栄養過剰になるリスクを避けるため、継続的に与えないほうが賢明。たまに与えるなら、焼き鳥のレバー1個くらいの量にとどめよう。

 

ジャーキーの作り方

1.オーブンを120度に温めておく。

2.豚ヒレ肉を沸騰したお湯に入れて1分ほど加熱する。

3.幅2㎝、厚さ5㎜、長さ10㎝くらいに切り分け、クッキングシートに離して並べる。

4.温めたオーブンで30~60分、好みの固さになるまで焼く。

5.豚ヒレ肉は塊かスライスしたものを購入するかで、大きさが変わってくると思いますが、厚さが5㎜位であればどんな型にしてもOK。

 

おいしそうなにおいと温度の関係

肉を加熱して生じた肉汁は、メイラード反応や脂質の酸化により様々な香気(おいしそうなにおい)成分が生じる。この香気は加熱温度が高いほど多く出る。

茹でる調理方法は、100度以上にはならないがフライパン調理は、200~250度で調理をしているので、焼いたほうがおいしそうなにおいになる。

 
 
関連記事:豚はダメだけど牛はOK!今さらながらお肉の与え方について考えてみた
 
 
Shi‐Ba vol.100『なんでもクソ真面目&マニアックに大研究シリーズ ジュージーさは肉界NO.1!?豚肉便利手帳』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。