犬びより

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飼い主不在!その時愛犬は…?柴犬が起こす行動の謎を知ろう!

2018/06/27

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柴犬は素っ気ない。猟犬や番犬として働き、人に密着した仕事を求められなかったからだ。野生動物のように成長に伴って自立心が強くなる。

その一方、飼い主に忠実なイメージが強い犬種でもある。柴犬と暮らす、そこのあなた。愛犬が一途だと思ったことはあるだろうか。例えば、飼い主が大好き、飼い主を愛している、飼い主しか目に入らない! と熱烈に訴えるとか。このように激しく忠犬アピールをする柴犬は、たぶんあまりいない。むしろ、飼い主よりもオヤツをくれる人にやたら愛想がいい犬もいる。実に不思議である。忠犬といわれるくせに、飼い主に素っ気ない君たち。

よい関係を築いている飼い主は、犬にとって誰よりも好きで、思い入れが強い人。底抜けに明るい犬種と比べると、柴犬は家族への思いが特に強いように感じる。誰に対しても分け隔てなく接するタイプは少なめ。また、家族の中でも特定の人を頼る『ONE MAN DOG』の傾向がある。表現は地味かもしれないが、飼い主さんのことは特別だと思っているはず。飼い主さんの存在は犬の行動や性格に大きく影響します。いろいろな人や状況に対する愛犬の行動で、人への思いや性格の傾向を探れる飼い主の不在&来客実験で愛犬の傾向を探ってみよう。
 

実験で愛犬の行動をチェック


飼い主と来客に対する行動の変化から、愛犬の傾向や飼い主への思いがわかる。
家族や友人に協力を依頼して、ぜひご家庭でも試してみて!
※来客や不在の状況が苦手な犬は思わぬ事故を起こす可能性があるので避けること。

実験1
【やり方】知らない人(愛犬と会った回数が少ない知人)を来客として家に招く。チャイムを鳴らしてリビング(犬がいる場所)に入る。犬が落ち着くまでの時間と行動を確認。

【分かること】予想外の来客への態度から、知らない人に対する愛犬の興味の程度をチェックできる。また、飼い主以外の人への社会化(慣れているかどうか)の有無がわかる。

実験2
【やり方】知らない人と犬を部屋に残して、家族は全員、さりげなく部屋から出る(家の外まで出た方が犬の変化は大きい)。それから犬の様子を3分間チェック。

【分かること】家族が急にいなくなった時にひとりで落ち着いて待てるか? 分離不安(飼い主と離れる状況に不安を感じる)の傾向がある程度わかる。

実験3
【やり方】犬に好物のガムを与えてから、知らない人と犬を部屋に残して、家族は全員、さりげなく部屋から(家の外まで)出る。それから犬の様子を3分間チェック。

【分かること】家族が急にいなくなった時でも、好物のガムを食べられるか? 分離不安の傾向がある場合は、好物であっても食べられないことが多い。

実験4
【やり方】散歩中の家族と犬に知らない人が近づいて挨拶。家族は犬に気づかれないようにリードを知らない人に渡してさりげなく離れ、犬の様子を3分間チェック。

【分かること】家ではない場所で家族が急にいなくなった時に、どのような行動をするか? ペットホテルに預けた時などの分離不安の傾向を確認できる。

ありがち行動の理由


家での行動編
家は飼い主がいて当たり前。外出しても帰ってくる場所。
犬にとっては自分の生活スペースなので、大きい変化はあまり見られないようだ。愛犬の家に飼い主がいる時といない時の違いや、来客時の様子の変化の意味は?

行動1.家族がいる時だけイタズラ
イタズラではなく、飼い主さんの反応を見たい。かまってもらいたいという気持ちが強いタイプ。

行動2.家族が来客と会話をすれば落ち着く
犬にとっては、家族の態度が安全の判断基準のひとつになっている。

行動3.留守番時はガムを食べない
分離不安というほど心配な状況ではないが、飼い主さんと離れることに不安を感じているよう。動物病院などに預けた時に、ストレスを感じやすいタイプ。

行動4.来客時に調子に乗ってイタズラをする
子供と同じように犬もはしゃいだ気持ちになるのだろう。もしかしたら来客中では家族に叱られないことを学習しているのかも?

お散歩編
散歩中はいろいろな出来事に遭遇する。危険がひそんでいることもあるのだ。飼い主の気持ちは、リードを通して犬に伝わるので、散歩の時にもお互いを意識することが大切だ。友達犬の存在は犬を強気にさせることもある。親しい犬同士は、群れほど密接な関係ではないが、グループの一員と認識する。攻撃性が強くなることもあるので、時には分かれて散歩に行こう。

行動1.友達犬と一緒に歩くと特攻隊長に変身
飼い主の気持ちはリードを通して犬に伝わるので、散歩の時にもお互いを意識することが大切だ。友達犬の存在は犬を強気にさせることもある。

行動2.犬に突進するのを止めなかったら振り向いた
飼い主さんの存在を強く意識しています。強気のもとであり、安心感を得られる存在なのでしょう。係留のしつけが有効。

行動3.飼い主がリードを持つと強気になる
日本犬に限らず、このようなタイプは多い。リードを通して飼い主さんの緊張感が伝わって、攻撃的になっている可能性もあります。
日本犬は家族の中でも特定の人に、強い思い入れを持つこともある。
 

親のように慈しみ導ける存在を目指そう!

飼い主、親しい人、知らない人に対する柴犬の行動から、それぞれをどのような存在だと思っているのか読み取っていこう。犬は飼い主さんのことを、血のつながっていない家族や仲間のような存在だと思うようだ。群れに似ているが、野生動物のようなボスや上下関係ではない。飼い主は頼れる親や先生、上司のような存在になってほしい。

知らない人の存在は、犬のタイプによって変わる。フレンドリーな犬にとっては、興味はないけれど好意的に接してくれそうな人。シャイで排他的な犬にとっては、警戒するべき人。犬は長期的な記憶が苦手といわれていて、1年に数回しか会わない人は知らない人と同じ。

飼い主には特別な思い入れがあるようだが、愛情表現がなんか地味な柴犬。来客は歓迎しても、家族の帰宅には「ふーん」みたいな。しかしこの態度は飼い主に素っ気なくても、決して存在価値が低いわけではない。例えば、来客やオヤツをくれる人は、ゲームのレアキャラのようなもの。遊んでいる時は夢中になるが、電源を切れば終わり。来客も帰れば終わり。家族であり仲間である飼い主さんとの日常に戻るわけだ。飼い主の存在を確固たるものにするためには、レアキャラがいる時に対抗しても無駄! 日常生活の中でよい関係を築くことが大切なのだ。

柴犬を含めて日本犬は特定の家族を頼りがち。家族全員が散歩や世話を分担して、愛犬と楽しく過ごす時間を作ろう。時間の積み重ねがよい関係を作っていく。
 
柴犬の行動をもっと知りたい方はコチラ!
飼い主不在!その時愛犬は・・・?柴犬が起こすありがち行動の理由

Shi‐Ba vol.73『あなたがいる時、いない時に見せる謎の行動 飼い主不在!その時、愛犬は?』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。