犬びより

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柴犬と人の生活リズム。環境のストレスを受けやすい犬の性格、性別は?

2018/07/20

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日の出とともにワンワン吠えて、昼間はグウグウ寝て、日没後はキュンキュン鳴いて……。愛犬と生活リズムが合わないなぁとお悩みの方、生活習慣を見直してみませんか?
 

犬は人の暮らしのパートナー

犬は生活リズムを合わせやすい生き物
人は明るい時間に活動する昼行性、犬は主に明け方や日没後に活動する薄明薄暮性の生き物。活動時間が重なるので、夜行性の生き物に比べて人の生活リズムに合わせやすい。また、体や目も昼の生活に適応しやすかったことが考えられる。人のパートナーとして、1万5千年以上前から犬が活躍してきた理由は、生活リズムに合わせてくれることも一因だったのかもしれない。

 
犬と人が生活リズムを合わせる利点
規則正しい生活に愛犬が一役買ってくれている。「犬を迎えてから帰宅時間が早くなった」、「散歩が日課になってダイエットに成功!」など、Shi‐Ba読者から体験談が寄せられている。人と犬が生活リズムを合わせる利点はこの体験談が象徴している。犬がいることで人が規則正しい生活を心がけるので、健康に役立っている、といえるかもしれない。一緒に起きて一緒に寝る存在がいることで、生活にも張りが出る。愛犬が夜中に活動的になる場合、昼の運動量の不足が考えられる。人の運動を兼ねて、散歩と遊びの時間を多めにとろう。

 

犬は生活リズムが変わるとストレス?

 
個体や生活環境で差が出る
 

 
就職や就学、引っ越しなどで起床時間が早くなったり、散歩の時間が不規則になったりすることがある。生活リズムの変化は犬の心身に影響を与える。今までのリズムや習慣が変わった場合、犬にとってストレスになる。少しの変化に大きいストレスを感じる犬もいれば、そうでない犬も。感じ方には個体差がある。愛犬が変わりなく過ごしているように見えても、心身に影響を受けている可能性が。下で紹介しているストレスを感じやすい犬の特徴と、診察の手順を確認しておこう。

これには生活環境が影響している。いろいろなところに出かけて経験を積んだ犬は順応性があるので、リズムや習慣の変化に適応できるはず。逆に、留守番の時間が長くて他者に会わない単調な生活をしている犬は、順応性を身につける機会がないので、ストレスを受けやすい傾向がある。

 
変化の影響を受けやすい犬の特徴
変化への順応性は個体と生活環境に加えて、犬の性格と性別も関係する。愛犬に当てはまる特徴を確認して、ストレスを感じさせない配慮を。

 
ストレスを感じやすい性別

対応できる柔軟性を持っているので、ストレスを感じにくい傾向があるよう。オスは変化を受け入れるよりも、リーダーとして群れを守るために主張を貫く必要があったので、メスよりもストレスを感じやすい傾向があるかもしれない。オスがストレスに弱いというより、メスがストレスに強いと考えられる。

 
ストレスを感じやすい性格
神経質、頑固、人見知りをするシャイな性格の犬はストレスを感じやすい。飼い主以外に心を許さないタイプの日本犬や日本犬系MIXに見られる。猟犬や番犬として特定の人に従うことを仕事にしてきた犬種なので、フレンドリーに見えてもシャイな一面を持っていることがある。洋犬の方が他者を受け入れやすく、変化に対応できる柔軟性を持っているので、ストレスは感じにくい傾向がある。人に例えれば、社交的な人とそうでない人、ミュージシャンのようにステージに立つ緊張感を楽しめる人と楽しめない人の違いだ。

 

ストレスの有無はしぐさや症状を慎重に診察して判断

 

『それくれないとストレスサイン出しちゃうぞ~!』

犬がストレスを感じた時にする行動を、ストレスサインという。足先などの特定の箇所を舐め続ける、尾を追うなどの特定のしぐさを続ける行動や、胃腸の不調による下痢などの症状として現れる。しかし、これらはアレルギーや一時的な体調不良の場合もある。炎症や下痢など症状の治療を優先し、痛みの原因を取り除いたあとに再発したら、ストレスを原因として疑う。ただし、我慢強い犬はストレスを感じていてもサインを出さないことがあるので、慎重に様子を見る必要がある。どちらのケースであっても診断にはある程度の期間が必要なので、愛犬に心配な症状がある場合は、かかりつけの動物病院に相談して診察を受けよう。

 

生活リズムの変化は体調や換毛期にも影響する

規則正しい生活は人も犬も健康のもと
生活リズムの乱れはストレスだけでなく、病気のリスクも上げる。人は朝日を浴びることでメラトニンが分泌される。メラトニンは時差ぼけなどの時間認識や認知症、うつ病の改善に効果があると考えられている。犬にも同様の効果が得られる可能性があるので、不規則な生活は避けた方が無難。昼夜逆転した生活が定着すれば適応できるかもしれないが、お互いの健康維持のためにも、朝日を浴びる生活を心がけたい。

犬の換毛期には日照時間と気温が関係しているといわれている。外飼いの犬は自然の影響を受けやすいので、換毛期が短く、衣替えをするように一気に抜ける。室内飼いの犬は時間をかけてゆっくり換毛していく。生活リズムが変わって散歩の時間が極端に減った場合、換毛期に影響するかもしれない。運動量を維持するためにも、散歩の時間を確保しよう。

 
柴犬にとって理想の生活とは?愛犬との1日の過ごし方Q&A!

 
Shi‐Ba vol.64『新生活の前に考えよう!犬と人の生活リズム』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。