身も心も満たされる涼体験 日本犬、水と遊ぶ。②中級編

本気出せば泳げるんです

暑い夏。エアコンの効いた部屋でまったりするのもいいけれど、たまにはアクティブに愛犬と一緒に水遊びを楽しんでみてはいかがだろう?

水慣れレベル 中級

中級はこんな子

◎足がつく深さの所で楽しく遊べる
◎抱っこで、足がつかない深さの所へ
◎人に体を支えてもらって泳げる
◎支えなしで足がつく所まで泳げる

ここって深いんですよね?

 

泳ぐ

① ライフジャケットを持ち上げて支える
② 水中でお尻を軽く押し上げる
③ 姿勢が安定したら手を放す

POINT 正しい「犬かきポジション」をキープ
水しぶきなどを嫌がって頭を上げるとお尻が下がり、体が縦になって沈みやすくなってしまう。まずはライフジャケットの持ち手を人がつかんで軽く持ち上げ、浮く感覚を教える。その後、水中でお尻を押し上げ、体が水平になるように支えよう。

 

浮くオモチャで遊ぶ

好きなんだよね このオモチャ

あれ?……取れない

① 足がつく所でひとり遊び
② 足がつく所でレトリーブ
③ 足がつく所で引っ張りっこ

POINT 「動く目的」は人がつくる
水が好きな犬でも、放置しておいたのでは水に浸かってまったりくつろいでいるだけ。人間のように「健康のため」などと考えて泳ぐことはない。泳いだり動き回ったりさせるためには、目的をつくって楽しませる必要がある。

水遊びの極意

犬自身が「安全」とわかっている浅い地点を泳ぎのゴールに
必ず深いほうからスタートし、犬の足がつく浅い所へ向けて泳がせる。ドッグプールなら、最初に犬を立たせた地点をゴールに設定。犬が「あそこにたどり着けば安心だ」と思えることが大切だ。

犬の場合、水に入っていられるようになれば、泳げるようになることが多い。足がつかない所では本能的に足を動かし、犬かきをするからだ。ただし今後も水泳を楽しめるようになってほしいなら、人が正しくサポートし、怖い思いをさせずに泳ぎ方を身につけさせたほうがよいだろう。

スタート地点までは抱っこで移動し、犬の体をゆっくり水中へ。まずはライフジャケットを持ち上げるようにして泳がせ、少し慣れたらお尻を下から支えてみよう。水しぶきを嫌がって頭を上げるとお尻が下がって体が沈んでしまう。様子を見ながら手を添え、体を水平に保つ正しい姿勢をキープしよう。コツをつかんで力みが抜けると、手を放してもスイスイ泳げるようになる。

「自分は泳げる」と納得すると、浅い水に入ったりシャワーなどで体を濡らされたりすることが平気になることが多い。泳ぐことが苦手な場合も、足がつく所での水遊びは楽しめるようになるだろう。

監修:ドッグプールRANA
5.5m×2.8mのプールは30分1枠の完全予約制。スタッフの指導を受けながら泳げるので、運動不足解消やダイエットにも有効。
リハビリのための利用も可能。

千葉県船橋市印内3-23-21
https://dogpoolrana.com/

Text:Kumiko Noguchi
Photos:Minako Okuyama

Shi-Ba Vol.136『身も心も満たされる涼体験 日本犬、水と遊ぶ。』より抜粋

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