小さくたって犬の本能的な欲求を満たしたい! チワワがよろこぶ遊び方① │ 食べ物探し他

「小さくたって犬らしく生きたい」チワワの願いをかなえる鍵は、飼い主と一緒に楽しく遊ぶこと!
いくつかの遊び方のアイデアを紹介しよう。

 

遊びの目的

本来の犬らしい行動ができる

生まれつき持っている身体機能を生かし、本能的な行動を発揮できる。例えば犬は捕食行動(獲物を捕らえるための行動)を実践することで満足感を得る。

飼い主とのコミュニケーション

遊びを通して飼い主と楽しい活動時間をつくることが、とっておきのコミュニケーションに。ひとり遊びの場合も楽しいものを提供してくれる存在になれる。

気分転換で脱マンネリに

現在の家庭犬は毎日のスケジュールが決まっていてマンネリになりがち。遊びで体を動かしたり飼い主と交流したりすることが気分転換になる。

 

遊びのPOINT

[始め時] 主に犬の空腹時がおすすめのタイミング

犬が暇そうにしている時、犬のお腹が空いている時が最適。ひとり遊びなら飼い主が忙しい時にも○。

[終わり時] 犬の集中力が切れる前にやめるのがセオリー

犬が「もっと遊びたい」と思っているうちにやめる。「できない」とあきらめさせないように難易度も大切。

 

遊びのレベルを考えることも大切

[初]
遊び方のルールを教える目的もあるため、基本的にどの子も初級からスタート。特に慣れていない遊びやオモチャの場合は繰り返そう。

[中]
ステップアップは段階を踏むことが重要。愛犬があきらめかけたら、中級でもハードルが高いのかも。初級と中級の間に段階を設けて。

[上]
難易度を上げると遊びの幅が広がり、楽しみも増える。中級の遊び方ができるようになったら上級にチャレンジしよう。

「チワワが犬らしく生きるためには遊びがとても重要です。家族と一緒に楽しい時間を過ごすことも含まれますよ」と、しつけインストラクターの長谷川あや甫先生。

遊びへの関心が低い犬は楽しみ方を知らない可能性もある。あるいは飼い主の〝遊んであげる〞というなおざりな態度が犬に伝わり、ガッカリされているのかもしれない……。

「チワワに喜んでほしいと思ったら、まずは飼い主さんが本気で楽しまないと!」

まずは食べ物を使う遊びや誘導する遊びからチャレンジをしてみて。

 

プレイマットで食べ物探し

遊びやすさ★★★

鼻を使って食べ物を探し当てる「くん活」は遊びに変えられる。プレイマットをかじらないように飼い主が見守りながら遊ばせて。

準備

初心者にはフェルトのヒダがついたプレイマットがおすすめ。犬が鼻先でかき分けてすぐに食べ物を食べられる。噛み壊して飲み込んだりしないよう、必ず飼い主さんがそばで見守ること。

ごほうび

嗜好性が高く、愛犬が大好きな食べ物を用意。ベタつきの少ないものやフードを。

[初]
ヒダの上に食べ物をまく
プレイマットに食べ物があることを教えるために、まずは表面にまく程度で。

[中]~[上]
食べ物をポケットに隠す
くん活に慣れたら、ポケットやヒダの奥に食べ物を隠して探させる。

HOW TO

最初は犬がすぐオヤツを食べられるように、ヒダの上に多めにまくのがコツ。

[天の場合]ポケットに入った食べ物のにおいをたどって、マットをひっくり返し裏側までチェック。

ペットボトルキャップでクン活ゲーム

遊びやすさ★★★

ペットボトルのキャップを使ったくん活ゲーム。オヤツが隙間やくぼみに入り込むので、時には前足も使って探す必要があるので難易度が上がる。

準備

ペットボトルのキャップ(洗浄には哺乳瓶用除菌液が便利)、大中小の箱(素材は何でもOK)を用意。噛み壊して飲み込んだりしないよう、必ず飼い主さんがそばで見守ること。

[初]
浅く小さめの箱を使

深さ3cm程の小さめの箱に、キャップは表裏をランダムに10個程度入れる。キャップの間隔は写真よりあけてもOK。

オヤツ

最初は嗜好性の高いオヤツをすぐ食べられるところに置く

[中]
やや深い箱にキャップを増量

深い箱にキャップが重なるように20個以上入れる。オヤツは隙間や裏側へ。容器が軽すぎると探す時動いてしまい、犬が怖がってしまうこともあるので要注意。

 

[上]
より深く大きい箱に変える

箱をさらに深く大きくし、キャップも増やす。ボールプールのように犬が入っても探せるくらい大きくしてOK。

こんな上級編も!

犬が箱に入りたがらない場合は、高さのある箱にキャップを詰めて難易度を上げる方法を試してみよう。

 

[蘭の場合]箱の周りを時計回りに回りながら、隅から隅までオヤツのにおいを嗅いでいた。

HOW TO

最初はオヤツが目立つようにキャップの上に置く。慣れてきたらパラパラと落として犬に探させる。

 

迷路

遊びやすさ★★~★★★

箱や段ボールで作ったミニ迷路を攻略する遊び。壁や障害物が高すぎると圧迫感が出るので、犬の視線を遮り、越えられない程度の高さにする。

注意:人の姿が見えない状況を怖がる犬も。特に飼い主から離れると不安になるタイプには控える。

準備:今回はまとめられた箱ティッシュを使用。この場合、持ち手になっているビニールなどはカットして。

オヤツ:ゴールにたどり着いた時の明確なごほうびとして用意する。においも多少はヒントになるかもしれない。

[初]
箱で壁を作る
まずは壁を1つだけ作る。不安定に揺れると犬が不安を感じるのでしっかり固定する。

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[中]~[上]
壁を増やして迷路を広げる
犬が慣れてきたら壁や曲がり角、障害物を増やして迷路を広げよう。

【例1】

【例2】

[蘭の場合]迷路のルールをすぐに覚え、飼い主の待つゴールへまっしぐら。迷路の攻略が得意なよう。

HOW TO

壁を避けてゴールへ行くことを教える。飼い主の声がヒントに。

Text:Shio Kaneko Photos:Minako Okuyama
監修:長谷川あや甫先生

チワワstyle Vol.33『小さくたって犬の本能的な欲求を満たしたい!チワワがよろこぶ遊び方』より抜粋

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