「小さくたって犬らしく生きたい」チワワの願いをかなえる鍵は、飼い主と一緒に楽しく遊ぶこと!
いくつかの遊び方のアイデアを紹介しよう。
かくれんぼ
遊びやすさ★★~★★★
犬が鬼役になって、隠れた飼い主を探すゲーム。犬は優れた動体視力を持っているが、止まっているものが見えづらいことを踏まえて隠れて。
注意
「迷路」と同じように飼い主から離れることに不安を感じるタイプには不向きなので控える。
準備
遊ぶ時は2人一組がおすすめ。1人が隠れるまでもう1人は犬と別室で待つ。準備ができたらドアを開ける。
[初]
壁際に立つ
名前を呼びながら、壁にピタッと立つ。簡単に見つけられる難易度。
オヤツ(右手)
犬が飼い主を見つけた時に与えるごほうびとして持っておく。においもヒントになる。
オモチャ(左手)
音を鳴らせばヒントになる。オモチャが好きな犬なら「引っ張りっこ」で遊びをごほうびに。
犬が飼い主を見つけたらごほうびを与える。オヤツでもオモチャ(遊び)でもOK。
[中]
上半身だけ隠れる
カーテンの後ろなどに上半身だけ隠れる。レースより遮光カーテンのほうが難しい。
[上]
全身が隠れるところへ
犬が「かくれんぼ」を理解したらソファなど全身が隠れるところへ。
レベルUP!
名前を呼ぶことは続けつつ、オモチャを鳴らすことをやめれば難易度も上がる。
天の場合
最初に隠れていた壁際をチェックした後、オモチャの音をヒントに見事に飼い主を発見できた。
オイデ遊び
遊びやすさ★★
飼い主が交互に犬を呼ぶ遊び。庭や公園で距離を伸ばせば運動にもなる。いざという時に役立つ「オイデ」の指示も教えられる。
準備
まずは2人一組で。膝の間に手とオヤツを出し、犬を呼ぶ。この手が後に「オイデ」のハンドサインとなるので、全員が同じ手の形で迎え入れる。それぞれ、ごほうびを持っていることを犬に伝えてから離れる。
オヤツ
犬が手元まで来た時のごほうび。繰り返しあげるために、小さくしたものをたくさん持っておく。
HOW TO
①「オイデ」と犬を呼んでから、オヤツを持っている方の手を足の間に入れる。
②犬が足元まで来たらごほうび。その場にとどまることを教えるために、オヤツは与え続ける。
③もう1人が呼んだ時には、ごほうびをあげる手を止め、2人の間を行ったり来たりさせる。
マルスの場合
張り切って行ったり来たり。決してオヤツが目当てではないはず……!
ひとり遊び
遊びやすさ★★★
仕事や家事で忙しい時にはひとり遊び用のオモチャを活用するのも手。中に食べ物を入れられる構造なので、犬が楽しみながら食事もできる。
準備
目を離しても破壊や誤飲の心配がない素材や形状のオモチャが適している。知育玩具に分類されているオモチャが多い。
オヤツ
小さめのサイズを。粘度の高いものより、フードや乾燥したものを。初めての時はすぐ出てくるよう多めに入れて。
オモチャ
まずはボール状で、軽く触れた程度でも中身が出てくるものを選んで。複雑になればなるほど、難易度も上がる。
HOW TO
最初は犬がオモチャに触れただけで食べ物が得られるように、オモチャの下にもオヤツを置く。
オモチャ
揺らすと食べ物が出る起き上がりこぼし状のオモチャは、ボール状よりも難易度が高い。
蘭と天の場合
初めてのオモチャにも食いしん坊パワーで果敢にチャレンジ。見事に完食できた!
オモチャの中に食べ物があることはすぐ理解できる犬が多い。ところが口が届かないので考える。
チワワも飼い主も夢中になれる遊びを!
最近は犬がひとり遊びできるオモチャが人気だが、その背景には犬の相手をするより別の用事を済ませたいという人間の事情がある。
「ひとり遊びで本能的な行動は満たされますが、飼い主さんとのコミュニケーションが不足したままになってしまうのはもったいないと思いませんか?」と長谷川先生。
よく遊ぶ飼い主は愛犬の小さな変化にも気づきやすく、老いや病気の対策が早くできるメリットもある。
本特集を参考に、チワワはもちろん飼い主自身も夢中になれる遊びをぜひ見つけて!
Text:Shio Kaneko Photos:Minako Okuyama
監修:長谷川あや甫先生
チワワstyle Vol.33『小さくたって犬の本能的な欲求を満たしたい!チワワがよろこぶ遊び方』より抜粋