PETiCO看板犬・クッキー(オス・4歳)
やりたくないことはやらない、頑固でマイペースな性格のクッキー。ドッグランへ出かけても、10周ほど走って疲れたら、自らiCOに入って「帰ろー!」とアピールするのだとか。
スーツケースメーカーが開発したペットキャリー「iCO」。開発のきっかけは代表の愛犬クッキーだった。そんなペットキャリーの開発秘話とクッキーの活躍を伺った。
Text:Yoshiyuki Ushijima Photos:Masayuki Satoh
自分が欲しいと思えるペットキャリーを作りたい
柴犬のような中型犬が入り、気軽に出かけられるペットキャリーブランド・PETiCO(ペチコ)の「iCO」が、柴犬オーナーの間で評判になっている。その理由は、柴犬にフィットするサイズ感と、公共交通機関でも利用できることにある。
そんなiCOを開発したのは、スーツケースメーカー「T&S」だ。
「開発のきっかけは、我が家に愛犬クッキーを迎え入れたことです。小さい頃はキャリーバッグでもよかったのですが、あっという間に成長して体重は10kgに。キャリーバッグはそこまで耐荷重がないし、担ぐのも大変。市販のペットキャリーも探してみたのですが、種類が少ないうえに、付属品を含めると価格が10万円にもなってしまいます。そこで『自分が使いたいペットキャリーを開発しよう!』と思い立ったのです」
そう話してくれたのは、T&S代表取締役の斉真希さんだ。
「開発で苦労したのはサイズ。広ければ犬には居心地がよくなりますが、大きすぎると移動には不便。犬が十分にくつろげて、移動しやすいサイズの見極めには苦労しました」
クッキーにも協力してもらい、犬が中でくるっと回れ、エスカレーターのステップに収まるサイズに決定。さらに電車に乗った時、座った席の前に置いてもひとり分以上の幅を取らないように設計した。これで電車での旅行も安心して楽しめる。
開閉できるメッシュ窓を装備
通気性を保てるようにメッシュ窓を装備。ファスナーによる開閉も可能なので、愛犬の様子を確認することもできる。ファスナーは、タブを引かないと開閉ができない「オートマチックファスナー」を採用しているので安心だ。
愛犬クッキーが快適で寝てしまうほどの静音性
愛犬クッキーを乗せてあちこち出かけ、その様子をフィードバックしながら開発を進めた。キャスターのスムーズさは、スーツケースメーカーならではで、クッキーが走行中に寝てしまうほど静粛性は高い。
エスカレーターに収まるサイズなので移動もラク
本体の幅はMサイズとLサイズともに、エスカレーターのステップに収まるサイズ。公共の交通機関で出かける時にエレベーターを探したり、乗るために順番待ちをする必要がないのはうれしい。
エスカレーターに収まるサイズなので移動もラク
愛犬の大きさや体重に合わせて、耐荷重13kgのMサイズと18kgのLサイズから選べる。カラーは単色が2色、バイカラーが3色。どちらもオシャレで淡い色彩なので、家でハウスとしても使いやすい。
「もちろん、スーツケースメーカーとして一番に担保したいのは安全性。旅行用スーツケースで行う品質検査を行うだけでなく、犬が勝手に中から出てこないようにセキュリティファスナーを採用したり、内蔵リードが絡まっても首が絞まらないように長めで伸縮性のある素材を採用したり、安全面にこだわっています」
キャスターをロックできるので、家ではハウスとして使うことも可能。デザイン性にも優れているので、インテリアにもマッチする。
これ一台あれば通院や普段のお出かけはもちろん、旅行や帰省、どんなシチュエーションでも大活躍だ。
外では歩いて、店内ではiCOに入れてと、愛犬との買い物も気軽に楽しめる。
買い物中も一緒にいられるので、クッキーも大満足!
キャリーバーを下ろしても、ボタン操作でもキャスターをロックできるオリジナルオートストッパー機能を搭載。
スーツケースメーカーが作ったらペットキャリーはこうなった!
・10kg前後の犬の移動手段がなかったので、作ってくれてうれしいです。ありがとう!
・iCOのおかげで電車に乗れるようになったので、初めて愛犬と一緒に帰省できました。
・自分の肩に負担がかかっていたリュックが、キャリーになったので本当に助かっています。おかげで愛犬も快適です!
問 PETiCO(ペチコ)
スーツケースをはじめとする旅行用品を製造・販売する「T&S」のペット用品ブランド。ペットキャリー「iCO」の他、ペットリュック「hug」、その他アクセサリーを展開する。
公式HP
https://petico.legend-walker.com/
※利用する交通機関によって規約が異なる場合があります。詳細はご利用になる交通機関に問い合わせてください。