おとボケまる子日記:その13 まる子家的お世話の沼!?にハマる飼育員、葛藤の日々……

まる子:2023年8月現在、おかげさまで6月に16歳の誕生日を迎えることができました!相変わらず同居中の猫兄妹を厳しく教育することが生きがい♪

シニア犬のお世話にマニュアルなし。犬が抱える病気、老いの進み具合で介護の内容は変わる。ここに書いたのは我が家の一例だが、介護中、介護予備軍のお宅の参考になれば幸いだ。

 

オムツ│留守番時と軟便時に装着。太いシッポが悩みの種

正直、オムツをつけることに抵抗があった飼い主。在宅時は排泄の意思を3~4時間おきに伝えるので、その都度庭に出せば自力でできたし「犬もオムツ嫌なんだろうな~」と漠然と考えていた。
だが、トイレは外派、シニアゆえに排泄の頻度も増えると、飼い主の留守中に室内が排泄物まみれになったこと数回(涙)。それはきっと犬にとっても辛いはずと考えを改め、今は留守番時と軟便時だけオムツを装着。当初激しく嫌がったが、だいぶ慣れた♪

 

装着の気配を感じると脱兎の如く逃亡。ボケてないじゃん



当初、装着時の逃亡、噛みつきに手を焼いたが、アラ還飼い主をナメちゃいかんよ。我が家では写真の向きで犬の体を足で挟み素早く装着。腿の筋トレにもなる。匠の技、ここに極まれり。

 

装着するとあきらめて就寝犬も人もストレスフリー



6時間の留守番でオムツの中がきれいな時、1時間の近所の買い物留守番&ノーオムツ状態で室内うんこまみれの時もあり、そこら辺は犬の気持ちとお腹の調子を察するしかない、とあきらめた。

 

太いシッポがオムツの穴に入らずハサミで穴を広げてます



妙にシッポが太いまる子。パッケージに柴犬が印刷されたオムツを使っているが、毎回シッポを通す穴をハサミで切り広げている。広げすぎるとそこから便が漏れ出ることもあり、要注意。

 

水飲み│水をこぼし、倒れ、眠ってしまい体調不良に……

床が水で腐るかも……。とまで我が家では一時期懸念した水飲み問題。水飲みの場所を冷蔵庫の真横にしたのも敗因だった。でも、今さら変更できないし(涙)。
この場所に水があることは視力が落ちても認識してるから、見当をつけて飲みにくる。で、器と自分の顔の距離感が掴めない時に盛大に水をこぼし、留守番時にその上で倒れて熟睡。腹を冷やし軟便になる負のループ。在宅時は対応可能なんだけど、留守番中の大きな悩みでもある。

 

「顎拭いて頂戴♡」アピールは時に控えめ、時に高圧的(笑)


喉が渇く時だけではなく、夫が猫を構うのが気に入らず、自分に注意を向けたい時にも水を飲む。飲んだ後に必ず「顎を拭いてくれ」とアピール。気づかないと「ギャワッ!」と怒声。

 

前のめりで器に顔を突っ込み 顎、首、胸がビチョビチョ~



写真のように飲むので顔まわりはビチャビチャ。器の縁を噛むこともある。器は倒れにくい重みのあるどんぶりだが、シニア犬の力はそれを上回りひっくり返すことも。

 

水飲み場の床、壁、冷蔵庫はシーツと養生テープでガード



すんなり水を飲める時もあれば、器に足を突っ込んでぶちまけることもあり、シーツの総取り替えは3~4日に一度。シーツの海は2週間おきに広がっていく。

 

はさまり│そこにはさまる所があったか!と発見の日々

ハイシニア犬は「はさまりセンサー」がついているの? と思う位、様々な場所にはさまってくださるので、ある意味、毎日が新鮮♪ しかもまる子は案外動きが早く、リビングのドアを開けたり、家事のために室内を移動する時に忍者のようにするするとついてきて、予想外の場所に鼻を突っ込み身動きが取れなくなり、ブーブー怒っている。夏の台所だと床置きのビールや梅干し瓶の間、リビングだと扇風機とチェストの間、ダイニングセットの椅子とテーブルの脚の間など。

 

庭の竹垣にはさまるというか、顎のせ休憩?


半年前まではこの柵をくぐることができたので、同じ感覚でここに立ち入り「なぜ通れない?」と憮然とするまる子。このまま顎を乗せながら立ち寝していることもある。

 

外にゴミを出しに行った時玄関で荷物の間にはさまる



ゴミ出し時に玄関まで後追い。戻ってくると、玄関に置いた古紙やフードの在庫の段ボールの間に鼻を突っ込んで倒れ寝。後追いするのに必死。甘えん坊にも程がある♡

 

洗濯物のカゴを用意すると早速、はさまれ具合を確認



熟睡中に洗濯物を干そうとしたらいつの間にか起きて自主的にはさまる。放置中のカゴには近づかないのに。手伝ってくれるつもりなのかな~。まっ、かわいいから許す。

 

生活リズム 睡眠、トイレ、ゴハンのタイミングがずれてきた

この2ヶ月で顕著なのは生活リズムのずれ。夜中に2~3時間おきに起き(排泄したり、遊ぶだけだったり)、翌朝の起床時間もまちまち。4時に起きることもあれば、7時に起きて排泄だけ済ませ、ゴハンを食べずに昼まで寝続けることもある。
朝ゴハンを昼に食べることもあれば、食べない日もある。ゴハンの時間がずれると排泄のタイミングもずれる。夕方ゴハンをあげる際、食べながら室内で排便する、という器用な技も披露するように。シニア犬も日々進化するのだぁ~!

 

猛暑ゆえ庭で遊べないのも昼夜逆転しつつある一因か

6月までは飼い主が家にいる昼間は2時間おきに庭で遊ばせたが、何せこの猛暑。昼間の庭遊びは絶望的。かわりに夜中に庭に出て遊びたがるようになった。飼育員は万年寝不足。

 

睡眠時間は明らかに増えた

ゴハンの時間になっても起きず睡眠時間が急に増えたのが最近の大きな変化。でも、飼い主の夕飯時には麺類を食べたいのか、起きてダイニングを回遊しながら猫をいじめている。

 

以前は庭に出るとすぐに排泄したが今はまちまち

「庭に行く!」と言うので連れ出すと以前はすぐに排泄したが、1ヶ月前からは10分以上散策してからようやくおしっこというパターンが増えた。マーキング的な行動もある。

 

 近況 

いよいよ夜中の咆哮が始まり戦々恐々
■体重=5.7kg
■食事=1日に1回~2回
■飲む水=300~400ml
■睡眠=18時間以上
■運動=室内で猫追い
■病気&ケガ=時折、軟便

車に乗せるとパニックになるので、動物病院へはここ3ヶ月通院せず。ノミダニ駆除薬を買いに行き近況を伝える感じ。猛暑の中、食欲はあるが留守番の日に軟便になるナイーブな一面も。
そして今、恐れているのが夜鳴き。7月末から夜中に「ギャワッ」と太い声で叫ぶようになった。毎晩ではないが、確実に頻度は上がっている。また朝など庭で遊んでいる際に、転んで起き上がれないと同様の叫び声をあげて助けを求める。吠え声がシニア犬とは思えないほど大きいので、ご近所さんには「夜鳴きがあるかも。すいません」と今から謝っている。体重の割には抱っこすると重い。

 

今後の課題

血を出さない爪切りと足裏の毛刈り

認知症の他は病気もなく(飼い主が外出するとストレスで軟便になるくらい)、食欲もあるので今は通院をあきらめた我が家。そんなわけで、16年ぶりに爪切りを敢行。

初めは怒っていたが、抱っこするうちにうたた寝。その隙に切ったが1本出血(汗)。爪切り後に慌ててネットで止血剤を注文した。それ以降出血が怖いので、週1で短めに爪を切ることにした。人生初の足裏毛刈りはお盆休みに敢行予定。抱っこ中にうたた寝してくれることを切に望む。

Text&Photos:Mari Kusumoto

Shi-Ba Vol.129『おとボケまる子日記』より抜粋

-柴犬, 飼い方