愛犬のウンコの処理方法について「可燃ごみでいいんでしょ?」と思った方、少なくとも東京都はだめなんですよ。毎日顔を合わせるウンコの処理方法について、正しい知識を持ちましょう!
正しいウンコの処分法って?
犬のウンコはごみ収集作業員がもっとも困っているらしい!?
ごみ収集車の作業員が困るごみのワーストワンキングに、犬のウンコが入っていることをご存知だろうか?
それもそのはず、東京都では、汚物は処理工場(ごみ焼却場)への搬入禁止物。トイレに流して処分しなければならないのだ。ウンコは最終的に下水処理場で浄化される。
ごみ集積場で犬のウンコにまつわるトラブルが多いのも困る要因だ。ティッシュでつまんだ糞がそのまま置いてあったり、古紙の紙の間に挟んで捨ててあったり、マナーの悪さが目立つという。作業員に迷惑がかかるだけでなく、ウンコがついた資源はリサイクルができず、無駄になってしまう。
汚物が集積場にある場合、可燃・不燃ごみではないが、衛生面や地域の清掃担当者の負担を考えて、やむを得ずに回収している。
自治体がすすめるウンコの処理方法は地域によって異なる。この機会に処理方法を問合せ、正しくポイできる飼い主になろう。
犬とウンコと便器の関係
人が使用する状況を基準に考える
人と同程度の量であれば、犬のウンコ自体を便器に流しても大丈夫だろう。多い場合は詰まる心配があるので回数を分けよう。
また、流す前に汚物についた小石や枝を取り除くことをおすすめしたい。異物がついたまま流すと便器に傷がつき、その場所に汚れがたまってしまう。ウンコと一緒に流してもいいのは、水溶性のペーパーのみ。人が使用する時と同じように使用するほうが安心だ。
便器についた傷から水が漏れたり、割れた事例はないが、長く清潔に使用するためには避けたほうがいいだろう。
徳川家康が作った下水道に感謝しながらウンコを流そう
ウンコの処理方法は考えれば考えるほど奥が深い。東京都がトイレ処理をすすめる理由は、下水道のシステムが非常に発達していることが挙げられる。ちなみに下水道の基礎を作ったのは、なんと徳川家康!地下でひっそりと茶色いアイツを運んでくれる下水の歴史を思うと、大切に使わなければならないと決意を新たにする。
さて、処理方法に戻ろう。トイレ処理にはゴミを減らせる利点もある。近年、「ゴミを減らす」を目標に、分別収集が盛んになったのは記憶に新しい。しかし、東京都では分別の見直しが行われ、「燃やせるゴミは燃やそう」と方針が変わりつつある。焼却炉の性能が向上し、火力を約900度まであげられるようになったため、より多くのゴミを燃やせるようになったからだ。と、聞くと、ウンコに小枝や葉がついてしまった時は可燃ごみでもいいかな?と思ったらやっぱりそこはだめ。異物を取ってからトイレに流そう。大に限らず、猫砂も赤ちゃんのおむつについた汚物も同様。
他に考えつく処理方法は、土に埋めること。東京都では禁止する規則はないが、できるだけ避けてほしい。土が少ない都心近辺は埋める場所が公園に集中する可能性が高い。衛生面を考えるとやめたほうがいいだ
また、万が一に備えて、災害時のウンコの処理方法も知っておきたいところだが、清掃事務所にマニュアルがないため、ケースバイケースになる。
以上、ウンコについてまじめに考えてみました。皆さんもこれを機に、正しい処理方法を自治体に問い合わせてみては?
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Shi‐Ba vol.52『最新・犬のウンコ処理事情に迫る!ステキにキャッチ!正しくポイ!』より抜粋
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