かわいい愛犬をさらにかわいく磨き上げるのは、飼い主の大切な仕事。基本的なお手入れ、本当に正しくできている……?
犬と暮らすうえで欠かせないのが、こまめなお手入れ。 慣れているから……なんて気を緩めず、時には初心にかえって基本を学びなおすのも大切。小さなコツやひと手間で、いつものケアが愛犬にとってより心地よいものになることだってあるのだ。
お手入れが苦手なコは、今より少しお手入れ好きに。お手入れが好きなコは、もっと大好きに。犬にとっても飼い主にとっても幸せなお手入れタイムを手に入れるため、基本技術をブラッシュアップしていこう。
お手入れ前に
まずはリラックスさせてからお手入れスタート。
体を撫でて安心させる
静かなところで、毛の流れにそってゆっくりと体を撫でる。抱っこが好きなら、抱っこして撫でても。
肩甲骨まわりをマッサージ
低い位置から人を見上げることが多いチワワは、肩が凝りがち。軽い力でじんわりとマッサージを。
注)頭頂部のへこみは頭蓋骨の隙間
チワワは、頭蓋骨のつなぎ目(泉門)の閉じ方が不十分なことも。頭頂部のへこみには強く触れないで。
音に敏感なコに
「大きな音」のストレスを緩和
耳を覆うようにスヌードをつけたり、コットンを大きめに丸めて、耳に軽く詰めたりしてみるとよい。
目まわり
涙の量が多いので、涙やけ予防のこまめなケアを忘れずに。
目のまわりを優しく二度拭き
アイクリーナーで拭いた後、から拭きを。毛の流れとは逆方向からも拭いて汚れを取る。
注)目に毛やゴミが入ったら
中指であごを支えて人指し指でまぶたを上げ、コットンで水を1滴。浮いた毛を目尻側から取り除く。
ブラッシング
毎日欠かせないケアだから犬にとっても心地よい方法で。
スリッカー ピンの先に球がついた、刺激の弱いタイプがおすすめ。
ブラシの使い方
【OK】面でとかすイメージで軽く動かす
柄を指先で持ち。スリッカーの面を犬の体に平行に当てて腕全体で動かす。自分の腕に当てて痛くない力加減で。
【NG】手首を返さないように注意
とかす際に手首を返すと端のほうのピンが深く入って痛みを感じさせたり、皮膚を傷つけたりすることがある。
【耳】ブラッシング前にパウダーを
耳の飾り毛はややオイリーなので、パウダータイプのドライシャンプーを指でなじませる。
下から手を添えてとかす
ブラシと反対の手に飾り毛を広げてとかす。耳の皮膚は薄いので、スリッカーで傷付けないように注意。
【全身】毛がもつれやすいところは丁寧に
毛の流れに沿ってブラッシング。服やハーネスを使うコなら、首まわりや脇を丁寧に。
【シッポ】手にのせてブラッシング
下からブラシと反対の手を添え、手のひらの上に毛を広げるようにシッポをのせてブラッシングする。
【胸元】内側の毛からスタート
外側の毛を持ち上げて押さえ、内側の方からスタート。押さえた毛を下ろしながら徐々に外側へ。
【+α】スプレーは上に向けて
静電気防止スプレーは切れ毛予防に有効。上に向けてスプレーすると、かけすぎを防げる。
他にも
ラバーブラシ
スムースコートの抜け毛除去&血行改善に役立つ。
コーム
ブラッシングの後、全身をとかし、毛玉の有無を確認。
ブラッシング後の毛玉チェックに
コームの真ん中あたりを指先で持つ。力を入れず、コーム自体の重さを生かして毛の根元から毛先へ通す。
\教えてくれた人/
宇賀田 薫さん
「Organic Salon Mimii For Pets」オーナートリマー。「チワワは繊細なので、お手入れも優しく行って!」
☎ 03-6883-8236
営業時間 10:00~18:00
休業日 水曜日
https://mimii.net/
Text:Kumiko Noguchi Photos:Miharu Saitoh
Models:Amo、Mimii
チワワstyle Vol.33『コミュニケーションにもなる大切な時間 チワワの美しさを保つお手入れHow to』より抜粋