第3回 瓢箪小僧
瓢箪の付喪神(つくもがみ)※。頭は瓢箪、体は葉っぱでできている。中が空洞のものは、そこに悪いものが溜まりやすいとされている。瓢箪小僧は魔物や病を吸い込んでくれる妖怪。
※【付喪神】長い年月を経ると、物にも霊が宿る。霊がついて妖怪になった物のこと。
もし家族や愛犬が病気になったら、枕元に瓢箪を下げておけば、病を吸い取ってくれるかもしれない。
また6つで六瓢(無病)の語呂合わせから、縁起物としても位置づけられている瓢箪。手拭いや根付、器など身のまわりで瓢箪柄を発見することも多い。
【参考】
「絵で見る 江戸の妖怪図巻」善養寺ススム/江戸人文研究会 廣済堂出版
「決定版 日本妖怪大全」水木しげる 講談社文庫
絵と文/影山直美