
災害が起こった時に、愛犬をどのように守ればいいのかわからない人も多いはず。そこで、万が一に備えておきたい心構えと、必要なものについて解説していこう。

ここへ逃げれば安心だっ
留守番中でも愛犬が逃げ込める安全な居場所を用意しておく。頑丈な家具の固定、物が倒れても生存空間ができることが大切になる。

みんなの水も忘れずに
数日分の備蓄以外に、ローリングストックを行うことが大事。フードや水はもちろん、病気のある犬は、薬や処方食のストックも忘れずに。

玄関にも置いておくといいよ!
家の奥まった所に持ち出し品を置くのではなく、後からでも取り出せるよう1箇所にまとめず、数箇所に分けて備えておく。

日頃から避難訓練♪
テントなどで視界をコントロールしてあげれば、避難場所でのムダ吠えを抑制できる。愛犬のテント慣らしのための避難訓練キャンプも有効だ。
万が一に備えて準備しておきたいものは?
災害に備えておきたい用品はいくつもあるが、特にコーギーに用意しておきたいのは丈夫なリード。他の犬種に比べてあごの力が強いので、噛み切れないワイヤー入りリードを準備しておきたい。普段からつながれ慣れていない子が、避難所でつながれたことから不安でパニックになり、リードを噛み切って逃げてしまったという事例もある。
また首が太くて頭が小さいコーギーは、首輪だと抜けやすいので、ハーネスを利用するのがおすすめだ。ただし短足で力があるため、ハーネスでも抜ける場合がある。選ぶ際は足が抜けないタイプにしたい。この他、ダブルリードやプレミアカラーの活用も有効だ。
それでも逃げ出したり、迷子になる可能性もある。そんな時に備えて、迷子札やマイクロチップなどの対策も行っておこう。
多頭飼いの場合は、一匹よりも避難するのが大変になる。どのように避難すればいいのか、または避難しなくていいようにするなどの準備が必要だ。
また被災した時をイメージして、愛犬みんなが歩けるのか? カートが必要になるのか? また水害の場合は歩けないので、どう移動すればいいのか? などをシミュレーションしておきたい。キャンプで使うアウトドアキャリーは耐荷重が80㎏程度あるので活用するのもいいだろう。

のんびりしているようでしっかり備えてる!
リードは散歩用だけでなく、愛犬がくつろぐリビングや寝る場所など、すぐに手が届く場所にこそ首輪付きで準備しておきたい。
愛犬のために大切なトレーニングをしておこう
能登半島地震では、避難所に動物が入れない所もあれば、室内同居できる所もあるなど、施設によって差が出た。中にはエアコン完備でケージや飼育用品を備えたペット用トレーラーハウスが設置された避難所もあった。
しかしトレーラーハウスはあまり利用されず、大半の人は車中泊を選んだという。その理由は「檻に入れるのがかわいそう」「一緒にいたいから」とのことだった。
避難の初期段階であればそれでもいいが、時間と共に家の片付けや出勤などで、愛犬と離れる機会が多くなる。そんな時に愛犬を預けず外につないでおいて問題になるのが、犬好きとのトラブルだ。触りにきた人におびえて吠え続けてしまったり、噛んでしまったりすることもある。コーギーは噛む力が強いので、大怪我につながることも。
また善意で人間の食べ物を与える人もおり、その結果、犬が口にしてはいけないソースやタマネギ類を食べてしまった事例もある。
そのようなことがないように、トレーラーハウスのような場所に預け、待っていてもらうほうが人も犬も安全だ。もちろん、このようなトレーラーハウスはどこにでもあるわけではないが、近年は導入も増えているという。愛犬の安全のためにも、災害の備えとしてクレートトレーニングはやっておきたい。

できるだけ倒れにくい器がいいんだって!
飲み水はいろいろな場所に用意しておくと、災害時の飲み水を確保できる。ただし満杯にすると、地震の揺れでこぼれるので注意。高さのある器は倒れたやすいため、できるだけ洗面器のような形の器を用意したい。

安心できる~
災害時は避難所で愛犬だけでいなければならないこともある。そんな時クレートトレーニングができていれば、居場所が確保でき、他人に手を出される心配もない。

心の準備もできるっ
普段から避難経路を散歩しながら、崩れそうな古い塀はないか、落ちてきそうな看板などがないかなどを確認しておくことも大事だ。
Text:Yoshiyuki Ushijima Photos:Minako Okuyama Models:Pi、Pu
子犬撮影協力:ウェルシュ·コーギー専門犬舎 BROKE HOUSE MIKI
監修:NPO法人アナイス 平井潤子さん
コーギーSTYLE Vol.48『災害対策 基本の「き」』より抜粋(2024年9月時点の情報)




