便秘、嘔吐、下痢……。緊急性は高くないけれど注意したい犬の症状

すぐに動物病院へ連れて行くほどの緊急性は高くないけれど、注意が必要な犬の症状を知っておこう。愛犬の様子をよく観察しておき、あきらかにおかしいと思ったら動物病院へ。

 

 

少し様子見する犬の症状

注意したい犬の症状

1.下痢している

【考えられる病気】
血便:急性大腸炎、出血性胃腸炎、ウイルス性や細菌性の下痢、吐き気がある中毒など。

回数が多い場合:寄生虫性の下痢など

1~2回ほど下痢を起こしても、元気があるようならば、しばらく様子を見ておいてもいい。

なるべく早く動物病院に連れて行った方がいい下痢の症状は、回数や量が多く、愛犬がつらそうにしている場合。またはトマトジュースのような真っ赤な血便が出ていたら、回数や量にかかわらず急いで動物病院へ。

連れて行く際にウンチがあれば持参すると診断の目安に役立つ場合もある。ウンチが乾燥しないように持参することが大切だ。

 
2.吐き気がある

【考えられる病気】
パルボウィルス感染症、腎不全、急性膵炎、中毒、食道拡張性など。

1回吐いただけで、その後、ケロッとして元気があるようなら様子を見ておく。

5回以上、ゲボゲボと吐いているのなら急性疾患と考えてすぐに動物病院へ。吐き気を起こす原因によっては命にかかわる場合もある。

吐いたものがあきらかに食事の色と違っていることもある。例えば薬物を口にしたなら、青、緑、赤などの色がついていることも。吐瀉物が食事の色と違っていたら、持参していくと原因が検出できる場合もある。

また、激しい咳をするのが吐き気に見えることもある。深い咳をすると食べ物を吐くことがあるため、いずれにしても吐き気が続くようなら調べてもらおう。

 
注意したい犬の症状
 
3.ウンチが出ない

【考えられる病気】
脊椎神経の障害、会陰ヘルニア、前立腺肥大(未去勢のオス)、骨盤骨折など

がんこな便秘だと1週間ウンチがでないこともある。様子を見ておいて、便秘が1週間以上続くなら、何かしら異常が起こっていると考え、動物病院で診てもらうこと。

脊髄神経に問題があると、ウンチをしたいという感覚が起こってこない場合もある。

また、ウンチをする体勢になっているのに、なかなか出なくて犬がつらそうにしている時には、早めに診てもらうこと。

関連記事:便秘をあなどるな!何日も出ないなら注意しておきたい犬の病気

 
4.ゴハンを食べない

ゴハンを食べない場合、吐き気が見られないなどの目立った様子が見られないならば、しばらく様子を見ておいても大丈夫。

ただ、ゴハンを食べないだけならば、すぐに命にかかわる心配はない。たまたま嫌いなゴハンだった、いつもと環境が違っていたなどが原因かもしれない。思い当たることがないか見直してみよう。

まったくゴハンを食べない状態が続くようなら、何かしらの病気が影響している可能性も考えられる。診察時間内に動物病院に連れて行き、原因を調べてもらおう。

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動物病院に行く前に

注意したい犬の症状

■必ず事前に連絡を

特に夜間や診察時間以外の場合、いきなり連れて行っても獣医師が不在の場合がある。そうなると別の動物病院へ行かなければならず、時間のロスになってしまう。連れて行く前に必ず電話して、連れて行っていいか確認を。

 
■状況を詳しく説明する

電話を入れた際に、あらかじめどのような状況かを詳しく説明しておくこと。そうすれば、到着するまでに動物病院側もその状況に応じた準備をしておき、すぐに治療を行うことができる。一刻を争う状況の場合は重要だ。

 
■なるべく診察時間内に

夜間や休日は、診察を行っていない動物病院や時間外料金がかかる場合もある。緊急性の高い状況が見られた時にはお金にはかえられないが、それ以外を除いては、なるべく診察時間内に連れて行くようにしよう。

 
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コーギースタイル Vol.33『緊急症状を知っておこう』より抜粋
※ 掲載されている写真はすべてイメージです。

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