一年中気をつけたい食べ物を紹介。腸に詰まったり、中毒を起こす危険な食材もあるので、絶対与えないで!
オールシーズン気をつけたい食べ物
梅干の種
危険度★★
腸閉塞を引き起こすことも!
犬が梅干しの種を飲み込むと、腸で詰まって腸閉塞を引き起こす可能性が高い。もしも食べてしまったら、腸に入る前にすぐ取り出したほうがいい。
ブドウ
危険度★★★
腎臓障害を引き起こす恐れが
犬がブドウを食べると、腎臓系に問題を引き起こすと言われている。生ぶどう、干しぶどう関係なく、どんな形になっていてもNG。シードオイル、ワインなどブドウが原料の食品も与えてはいけない。
らっきょう
危険度★★★
ネギ中毒の危険あり!
らっきょうは犬が中毒を引き起こすネギ属の植物であり、味付けも濃くなっているため、犬に与えてはいけない。
キシリトールのガム
危険度★★
キシリトール中毒に注意!
アメリカの食品安全局のレポートによると、キシリトールを大量に摂取した犬が腎臓障害にかかったケースが報告されている。多く摂取するのは危険。
アボカド
危険度★★★
アボカド中毒を引き起こす!
アボカドは犬が中毒を引き起こす毒性を持っており、皮も実も種も、どこを食べても危険。特に種は危ないので絶対与えないこと。
チーズ
危険度★★
塩分が多いのでNG!
チーズは保存食なので、塩分が多い。日頃から与えていると塩分の過剰摂取となり、高血圧や腎臓障害にも影響してくる。
チョコレート
危険度★★
高濃度カカオほど危険!
チョコレートやココアは、カカオの濃度が濃いほど危ない。高濃度カカオのチョコレートを丸ごと食べれば中毒に陥るおそれが出てくるので注意。
スナック類
危険度★★
塩分の過剰摂取に注意!
スナック類にも塩分がたくさん入っている。チーズ同様に日頃から食べていると、高血圧や腎臓病のリスクを高めることに。
食中毒や種の誤食は命に関わる恐れもあり!
犬にネギや玉ねぎを与えてはいけない、ということは周知の事実だが、他にも与えてはいけない食べ物は存在する。今回はあまり知られていないが、実は危険な食材をご紹介。
ブドウ、アボカドなどは毒性があるため、犬が食べると中毒を引き起こす可能性がある。
また、桃や梅干しの種は腸の中で詰まって、腸閉塞を引き起こすおそれが高い。犬が種を飲み込んだことに飼い主さんが気づかず、吐き気などの症状が表れて検査をしたところ、腸に種が詰まっていたことが判明するケースも多い。
腸に種が詰まった場合、全身麻酔をかけて外科手術を行うことになる。種が長く腸に停滞していると、腸が傷んできて穴が開くことがある。腸の傷みが激しい場合は種を除去するだけでなく、傷んだ部分を切除して繫げる手術をしなければいけない。術後も長期の入院や食事制限が必要になる。
また、腸に詰まった種が原因で、膵炎など別の病気を引き起こして亡くなるケースも。そのため、もしも種を飲み込んだら、ウンチになって出てくるのを待つのではなく、腸に入る前にすぐに取り出すことが重要。
犬が食べたところを実際に見ていなくても、犬が吐いたり、お腹が痛そうにしていたら、誤飲・誤食の可能性がある。一刻を争うこともあるので、何か少しでも異常に気づいたら、動物病院に連れて行くようにしたい。
誤飲・誤食をしたら危険なもの
犬がうっかり誤飲・誤食してしまったら大変なことになる、危険なものを紹介。犬の口が届く場所に、これらを置かないように気をつけて。
観葉植物
毒性を持った植物もあり!
植物の種類によっては、葉や根などに毒を持っていることがある。植物を買う前に、安全かどうか調べておこう。安全なのかわからない植物は、犬の近くに置かないこと。植物の肥料も危険なことがある。
関連記事:食べたり触ったりすると危険!犬の日常生活に潜む危険な植物
ケーキのフィルム・食品のラップ
匂いにつられて犬が食べやすい
ケーキの生クリームがついたビニールや、肉や刺身のラップはいい匂いがするため、犬が誤飲・誤食をしやすい。胃に入り、胃酸の影響を受けると硬くなるものもあり、吐き気をもたらしたり、胃腸トラブルの原因に。
タバコ
ニコチン中毒を引き起こす!
タバコも犬にとっては危険。水を入れた灰皿やバケツにタバコを入れている場合、タバコの入った水を飲んだ犬がニコチン中毒にかかってしまうケースもある。
薬
中毒症状を引き起こす可能性が!
犬が人間用の薬を食べて、食中毒を起こす原因がある。動物病院から犬用に処方された薬でも、1シートを一度に食べてしまうなど、過剰摂取をすると危険。
誤飲・誤食の処置
外科手術
表面がつるつるしているなど、内視鏡で取り出せないものについては、外科手術が必要。胃の開腹手術は比較的スムーズに異物を取り出せるものの、食道や腸の手術は非常にやっかい。体を切開するため、犬の体にも負担がかかってくる。
内視鏡
針や串など、吐き出させるのが危険なものは、内視鏡で引っ張り出す。犬が何を食べたのかわからず、レントゲンにも写らない場合は、内視鏡検査をすることで異物が判明することも。内視鏡は全身麻酔が必要だが、内視鏡で取り除ければ体にメスを入れる必要はないため、体への負担は少ない。
吐き出させる
何を飲み込んだのかが判明していて、中毒物質や尖ったものではなく、吐き出させて問題ないものであれば、薬で吐きだす処置を行う。気持ちが悪くなる薬を飲ませたり、注射を打ち、胃に入っているものを吐き出させる。
犬用ケーキでハレの日を祝うのは大丈夫?
最近は犬用のケーキやおせちなどが登場している。ケーキなどスペシャルなごちそうで、犬と一緒にハレの日を祝いたいという飼い主さんもいるはず。犬用であれば、基本的に犬が食べても健康被害はないはず。
ただし、いつもと違うものを食べるとお腹を壊してしまう犬であるなら、翌日便がゆるくなるかもしれない、という覚悟が必要だ。
お腹がデリケートだけど、特別な日にはごちそうを食べさせてあげたいと思うなら、いつもと全く違うものを与えるのではなく、普段から食べているフードにトッピングをして、少し豪華にするのがおすすめ。
家族みんなでローストチキンを食べるなら、味付けをする前の状態のチキンを用意して、いつものフードにトッピングしたら、みんなで同じチキンを食べてお祝いをしている気分を楽しめるはず。
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ダックススタイル vol.27『年末年始の誤飲、誤食はマジ、命取り! 食べてはいけない食材・食品ミニ図鑑』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。