犬びより

うちの犬、なんか最近くさくない?その顔周りのにおいは病気のサイン?

2020/01/26

犬にはもちろん体臭があるけれど、いつもと違う悪臭がしてきたら、もしかすると病気の吉兆なのかもしれない……。今回はにおう病気についていろいろ知っていこう。
 

 

鼻のにおい

においがする病気

・鼻炎
鼻炎にかかるとくしゃみや鼻水が出て、鼻水がにおうことがある。鼻炎の原因はウイルスや細菌感染、異物などさまざま。細菌の多い鼻水はドロッとして膿くさい場合も。

 
・鼻のガン
鼻腔腺癌、リンパ腫、扁平上皮癌など、鼻のガンにかかるとくしゃみをした時に出血が多くなり、鼻が血なまぐさくなりやすい。脂腺や汗腺のガンは脂や汗のにおいになることも。

 
・歯周病
歯周病が悪化し穴が開いて鼻に貫通する歯根膿腫になると、くしゃみがとまらなくなる。患部に炎症と感染が起こり、鼻炎になることも。歯周病はドブくさい臭いが特徴。

 
■クシャミや鼻水が出てくさい時は原因を突き止めることが重要!

鼻のにおいの原因は主に鼻水や鼻糞で、細菌感染異物が原因のことが多いが、場合によっては鼻のガンであることも。

クシャミや鼻水などの症状が出ているなら、何が原因なのかを動物病院で突き止めておきたい。

特に鼻血が出ている場合はガンなど、深刻な病気の可能性がある。また、ダックスは歯周病が原因でクシャミが出て、鼻水がにおうケースも多い。

 
関連記事:咳・くしゃみ・鼻水の症状は風邪?勘違いしやすい犬の病気に注意!

 

耳のにおい

においがする病気

・外耳炎
外耳炎は耳アカが溜まり、マラセチアや細菌などの感染が起こる病気。腐敗臭がする、膿臭い、酸っぱいにおいなど、菌によってにおいはさまざま。夏に発症しやすくなる。

 
・耳アカ
外耳炎よりはにおいは強くないが、耳アカが溜まることによって耳がにおうケースも多い。特にダックスは垂れ耳なので、蒸れたようなにおいになりやすい。

 
■耳アカが溜まっていたり外耳炎だとにおいやすい

耳には耳垢腺や脂腺など分泌線があるので、普段からある程度のにおいがする。

しかし、鼻をそむけたくなるような強い臭気がすれば、外耳炎にかかってくる可能性がある。強いにおいがして、耳の中が赤くなっていたら要注意

耳アカは耳の洗浄を行うことでにおいが解消されるので、耳のにおいが気になるのならまずは獣医師に相談を。

 

口のにおい

においがする病気

・歯周病
犬の口臭の多くは歯周病が原因。年をとるにつれ歯石が溜まり、歯垢や歯石のにおいが口臭の元に。さらに歯周病が悪化すると歯がボロボロになり、口の中からドブくさいにおいがするようになる。

 
・悪性黒色腫(メラノーマ)
口の中で独特の強い悪臭を漂わせるガンに悪性黒色腫(メラノーマ)がある。初期の段階でにおうケースは少なく、中期以降ににおいが強くなってメラノーマであることが発覚することもある。

 
・門脈体循環シャント
口臭が甘く、特にゴハンを食べた後に甘いにおいがする場合は門脈体循環シャントである可能性がある。血管の奇形で、肝臓のろ過装置を通らずに汚い血液が心臓を巡り、さまざまな症状を引き起こす。

 
■口臭解消&病気予防のたまには歯磨きが有効!

愛犬がペロペロと顔を舐めたり、顔を近づけたときに「口がくさい!」と思わず顔をそむけた経験がある飼い主もいるはず。

歯に歯垢や歯石が溜まるとにおいが発生する。普段与えている食べ物の種類によってにおいは変わってくるが、歯周病が進行すると、ドブやヘドロのような強烈な口臭になる。

悪化して鼻に貫通すると鼻水も歯周病くさくなり、体臭にも歯周病のにおいが混じってくる。

歯垢や歯石による口臭は歯石除去をすることでなくなるが、その後なにもせずに放っておくと、数ヶ月も経たないうちに歯石がついて、再び口臭がするようになる。

口臭をなくすためには、まずは動物病院でこびりついた歯石を除去して、歯石除去後は歯磨きを習慣にするようにしよう。口臭予防のサプリメントや歯磨きガムを使うのもひとつの方法。

また、歯周病以上に恐ろしい病気が悪性黒色腫だ、メラノーマとも呼ばれるガンで、進行すると強烈な悪臭を放つようになる。

口の中にできると発見が遅れがちだが、日頃から歯磨きをして口の中をチェックする習慣を身につければ、初期の段階で発見できることもある。

 

目のにおい

においがする病気

・涙管の異常
涙管が詰まっている涙管閉塞や涙管がない涙管欠損の状態は、涙があふれて目の周りに付着し、においが発生しやすい。涙管閉塞の場合は涙管の通りをよくする処置を行うことで改善されやすい。

 
・角膜炎
外傷性の角膜炎の場合は角膜に傷がつくため、強い痛みがあり、常に目がしょぼしょぼして涙が分泌される。場合によっては目ヤニが出ることもあるが、涙が多くて目の周りの皮膚がにおうことが多い。

 
・ドライアイ
ドライアイには涙が出るタイプと出ないタイプの2種類ある。涙の出るタイプは、目の周りの皮膚が涙に濡れて嫌なにおいがしやすい。涙の出ないタイプは目ヤニが出やすくなり、膿っぽいにおいがすることも。

 
・結膜炎
重度の結膜炎は目が真っ赤になり、痛みが伴う。かゆみが出ることもあり、犬が目をこすることでさらに悪化し、場合によっては角膜も傷つける。目ヤニが多く出て、目ヤニのにおいが気になりやすい。

 
■涙や目ヤニ、皮膚炎などにおいの原因はさまざま!

目のまわりがにおう原因としてまず考えられるのが、涙と目ヤニだ。涙そのものは基本的ににおいがしないが、涙の量が多いと目の周りの皮膚に付着し、そこに菌が繁殖して、すえたようなにおいが発生しやすい。

涙の量が多くなる病気としては、まず涙管の異常が挙げられる。涙管が詰まっていたり、欠損していると涙がどんどん目から溢れてきて、目の周りの皮膚が濡れた状態になり、においやすくなる。

また、急性の角膜炎は目が痛くて、開けていられなくなり、涙がボロボロ出てくる。

ドライアイには涙の表面張力がうまくいかず、涙が溢れてくるタイプもある。

また、目ヤニが多く出ていると、膿くさく感じることがある。目ヤニが多く出やすいのは結膜炎

ドライアイは、涙が出るタイプだと目ヤニが流されるが、涙が出ないタイプだと目ヤニが多く付きやすい。目ヤニはムチンとい成分でできていて、ムチンに感染が起こると目ヤニが膿くさくにおってくる。

その犬によって目ヤニの色はさまざま。しかし、目ヤニのにおいはそこまで強くなく、においに敏感な人が感じ取れるレベル。

涙や目ヤニ以外にも、目の周りににおいを発生させる原因はいくつか考えられる。

目にはマイボーム腺という脂を出す分泌腺があり、そこが詰まると眼瞼炎を起こし、膿くさくなることがある。

またアトピーアレルギーなどで眼瞼や眼の周りの皮膚に炎症が起こってにおう場合も。

眼球そのものがくさいケースは少ないが、眼球炎にかかり、眼の中が膿んで眼球破裂を起こしたら生臭くなる。

目の周りがくさいと思ったら、涙や目ヤニの皮膚がきれいであるかどうか、目はぱっちり開いているか、目を痛がったり、目がショボショボしていないか、瞬膜が出ていないかなどをチェックし、何か異常があれば動物病院に連れて行くようにしよう。

 

あごのにおい

においがする病気

これまで耳、鼻、口、目と顔の中でにおいやすい場所について紹介してきたが、実はあごの下もにおいが発生しやすい場所であるようだ。

あごの下にはにおいをつけるための分泌腺があるので、分泌腺の量が多いとにおいが発生しやすい。

例えば、甲状腺ホルモンの異常があるとベタつきやすくなり、汗くさかったり、脂くさくなる場合がある。

あごの下はニキビができやすく、皮膚に感染が起こっていると膿っぽいにおいがすることがある。

皮膚が黒くなったり、ガサガサになり、におってくることもある。

この分泌腺はあごの下以外に、しっぽの根本にもあり、同様ににおいやすい。

歯周病などで口臭が強くなっていると、なかなかあごの下のにおいまで気づきにくいかもしれないが、飼い主が日頃からあごの下まで忘れずにチェックしておくことがのぞましい。

顔を近づけてにおいがするかどうか調べるだけでなく、ニキビができていないか、皮膚の色や状態に異常がないかなど、確認しておこう。

もし何か気になる点が見つかったら、獣医師に相談を。

 
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ダックススタイル vol.28『うちの犬、なんか最近くさくない? もしかしてそのにおいは病気のサインかも?』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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