犬びより

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【可愛かった柴犬が怪獣化!】家を守れ!肉を守れ!怪獣シーバがやってきた!!

2018/07/18

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警備隊の基地に「柴犬たちが怪獣と化している!」という通報が入った!キバをチラつかせながら、わがもの顔で大暴れ。たいへんだ! 地球、家庭、肉の危機だ! 
 

かわいい顔してその本性は……!? 

幼いころはビビリでおとなしかったのに、今では自由奔放になってしまった「怪獣ビバリー」、家の中では威張りん坊なのに、外へ出ると優等生に変貌する「ソトズラー」、家族が目を離したすきに家具を破壊する「ハカイ星犬」、肉を盗む「ニクゴン」など、各家庭で怪獣シーバが増えているとかいないとか。

各家庭から聞こえる悲鳴……。そして口々から漏れ伝わってくる。「初めて見た柴犬たちは、本当にぬいぐるみみたいで一目ぼれでした」「かわいくて抱っこしたとたん、もううちの子にするって、即決めでした」と飼い主たちは口々に言う。

あっという間に人の心をとらえてしまうことができるのは、怪獣シーバの超能力が成せるワザか? 最初こそはおとなしかったが、さすがは怪獣シーバ。自分のかわいらしい容姿と、飼い主のやさしさに気が付くと、自分のペースに巻き込みながら、さまざまな得意技というか、わがままをしかけてきた! ぬぬぅ。やっと見せたな、本性を!

これが怪獣シーバの本性だ!!

・どんな音も聞き逃さない「耳」
飼い主のわずかな動きでも察知する耳。引出しからオヤツの袋を取り出す音には近づき、ツメキリを出す音には逃げる聞き分け術も持っている。

・においにはいち早く反応する「はな」
しめっているのは、大好きな肉やパンのにおいをいつでもキャッチしたいからだ。ヒクヒク動かして、常にセンサーを張りめぐらせている。

・あらゆるものを破壊する「くち」
鋭いキバがあるが、飼い主の攻撃に使われることはまずない。大体は大好きな食べ物を噛む時や、家具やぬいぐるみをボロボロにする時に使われる。

・感情を表にまるだしの「め」
欲しい肉などを、ジーッと見つめる。その眼力は強く、念力めいている。それでも肉がもらえないとなると、悲しい目に一転し、同情を誘うのだ。

・強靭な胃袋とかわいさも兼ね備える「おなか」
おなかは肉やパンで、常にいっぱいに満たしておきたい、という願望がある。そのためならヘソ天で媚びる、というプライドを捨てることもあるのだ。

 

怪獣シーバ大解剖

おなか触られ大好き「ハラスキー」

つぶらな瞳で、肉やパン“おなかなでなで”をゲット!
ハラスキーは、パンや肉が大好き。パンを手にした人には、得意のパンレーダーで尾行する。食卓の肉野菜炒めも、マッハの速度で肉だけをつまみ、ただの野菜炒めに変身させるのだ! おなかに入る食べ物を狙うだけではなく、お尻フリフリ甘え攻撃にも要注意! 目的は家族に腹毛をサワサワしてもらうこと。つぶらな瞳から発射されるめろめろ光線も加えて、家族全員をフラフラにさせるのだ!

 
【ハラスキーの秘密ワザ!】
 
パンレーダー
つぶらな瞳で、パンを持つ手をじーっとみつめる、ハラスキー。肉も大好きで、ささみを与える前には、背筋を伸ばしてきちんとオスワリをして、いい子を演じるのも得意だ。

サワサワ腹毛
抱っこ&おなかを触られると満足する。コロコロマッサージャーでなでろと強要することも。

イス下かくれ
オモチャをとられそうになるとハラスキーはイスの下で籠城。ここにいれば、邪魔されないことをわかっている、賢い頭脳の持ち主だ。

 
【弱点】水を目の前にすると、ひるむ!
散歩の途中、水たまりに遭遇するとひるんで固まる。お風呂の前の「シャワシャワする~?」のお母さんの言葉にもビビりまくりだ。

 
プロレス大好きアクティブ柴「レスラ」

家では大暴れ。外ではアイドル笑顔の二面性が!
ペットショップで出合ったレスラは、大人しく、抱っこするとぎゅっとしがみついた。そんな姿に家族は油断した。1週後、家に来たレスラは「犬が変わった?」と疑うほどの暴れん坊。家族が帰宅するとプロレスを強要し、無視すれば甘噛み攻撃を開始。「静かだな~」と思えば、洗濯物を散らかしたり、壁紙を破いたり。しかし散歩へ出た時は笑顔を振りまいて、アイドルを演じるのだ!

【レスラの必殺技!】

甘えコンビオーラ
近所での評判は「いつも笑顔がかわいい」。笑顔を振りまいて、みんなを虜にする。家での暴れん坊ぶりが嘘のようだ。

カミカミチュー攻撃
帰宅するとすぐ仕掛けられるのがコレ。チューで愛を表現しているかと思いきや、ボディアタックで押し倒し、唇を甘噛みして、家族をノックダウンさせる! 

くつ下センサー
なぜか家族の洗濯物の中から、特定の人物のものだけ狙われる。お気に入りの下着や新品のブーツまでボロボロにしてしまう。

 
【弱点】暴れん坊が一転
気が強く、弱点らしい弱点はないレスラだが、近所の友達を前にすると、やさしい姉のような存在になるのだ。友達の前では、暴れん坊も封印だ。
 

白柴コンビが行く「シロシバス」

ペットショップで一目惚れしたシロシバス1号は、ゴミを散らかし、ソファーをガリガリしたこともあるけど、マイペースでおっとり。しかし3年前に来た2号は、対照的に恐がりで、神経質。ビビると“ガルースイッチ”が入るのだ。そんな2匹はなかなかの名コンビ。一方が食卓の枝豆を狙えば、一方はその横でおこぼれ
をもらう。対照的な2匹のパワーで家族をクラクラさせるのだ。

【シロシバスの秘密ワザ!】

ガルースイッチ
触ってほしいのに、触られすぎるとスイッチが入る。

足ふきスマイル
散歩の後、足をふかれるのが大嫌い。ちょっと怒り気味だけど、パパだと逆らえず、しかたがなく笑って強がる。

食卓ビーム
パパのお酒のおつまみの枝豆が大好きなシロシバス。まん丸の目で「欲しい~」ビームを送る。その下では片方が待機。ちゃっかり自分ももらうのだ。

抱っこオーラ
階段を上るのが面倒なシロシバスは、パパの足元で「抱っこしてよ」と甘える。反抗的な態度をとらずに、目的を達成するのだ。

 
【弱点】意外に小心者!?
道端に小枝が落ちているだけで歩くのがイヤになり、おしっこもできなくなる。

 
王様のように君臨する女子柴「ジョシキング」

狙うは、家族の話題と関心!
無視をしていると攻撃が!家で飼っているカエルやイモリなどの他のペットの中で、自分が一番目立ちたいと思っているやんちゃなジョシキング。だから家族の関心が自分に向いていないと、注目集めスイッチが入る。ボールを振り回したり、クルクルシッポを追いかけ回ったりと、大暴れするのだ。時には家族にマウンティング攻撃することも。女子だけど、いつでも気分は王様なのだ!

【ジョシキングの秘密ワザ!】

ワイパーねらい
掃除用ワイパーを使っていると、怒り狂う。大好きな家族と一緒にいるワイパーが許せないのかも。

セミくらい
セミの抜け殻やセミが好きで、時々食すことも。家で飼っているコオロギを、おっかけ回すこともある。

バランスフット
雑技団並みのバランス感覚を習得したジョシキングは塀の上を走ることができる。スピードも一輪車に合わせることができる。注目を集めたいからこそできるワザ!

 
【弱点】束縛大嫌い!
散歩へ行くのが好きだけど、ハーネスで束縛されるのが大嫌い。でも散歩へ行きたくて、しばしジレンマと戦う。結局束縛され、少しおしとやかになる。
シーバ警備隊、危うし!

 

警備隊危うし!シッポ振り光線!

警備隊は、それぞれの特徴から勝手に怪獣名をさずけてみた。するとさらに強そうなイメージにパワーアップ!「どれも手強そう……」と、一瞬、尻ごみした。

しかし怪獣シーバはパトロール中の警備隊にビビることなく、向こうからシッポを振ってくるではないか! 弱点も惜しげもなく披露で、こちらを油断させる。
「うっ、かわいい!」と、隊員全員一瞬、クラっとした。

「いかん。こ、これが怪獣シーバの超能力ワザ…。喜ぶ顔見たさに肉やパンをあげたくなってしまうっ!」

すでに怪獣シーバの術中にハマっている警備隊、危うし!

 

怪獣シーバに立ち向かえ!我が家の必勝ワザ!

両脚サンド!!

ママが、息子をほめると、やきもちを焼いて慌てるハラスキー。甘えん坊なハラスキーは、大好きなママに一番ほめてもらいたいのだ。そこで、おしりをフリフリして触ってほしいと甘えてくるハラスキーを、両脚でホールドして、撫でてあげる。満足気だ。すぐさま笑顔に変わるのだ。

反省ポーズ説教!!

ママに怒られるのが、とにかく苦手なハラスキー。いたずらを発見されると「ダメでしょ!」と抱っこされながら怒られる。素直なハラスキーは、すぐしょんぼり……。ダメ押しで対面して、もう一度「ダメでしょ?」と説教すると、頭をママの上半身にぴったりくっつける反省ポーズで、もう降参!

ヘッドロック!!

ヘッドロックプロレス好きのレスラには、プロレス技で対抗! 最後のキメワザは「いいかげんにしなさい!」と言いながらのヘッドロック! これにかかると、レスラもギブアップ! そして試合終了のゴングが鳴る。

レインコートぐるみ!!

暴れん坊のレスラには、レインコートを着させるが勝ち。母娘の共同レインコートくるみ作戦で、見事フリーズさせた。固まったレスラは、手も足も出ない様子。別犬のように無表情だ。

パパ抱っこ!!

自分に優しいパパが大好きな、シロシバス。暴れ出しても、パパに抱っこされ、な~でな~でと催眠術をかけられると、うっとり恍惚の表情のままグースカピーと寝てしまう。パパ、お見事!

 

警備隊を翻弄する怪獣シーバ

 

 
警備隊たちは、編集部の秘密兵器『シーバ・ジェット号』で反撃しようと思ったが、骨ミサイル口から発射する肉スメル光線で、逆にシーバ怪獣たちを喜ばす結果となってしまうかもしれないと断念した!(ダメじゃん!)そしてキャップをはじめとした警備隊たちは、マイペースに振る舞うシーバ怪獣たちにどう立ちむかおうか、頭を悩ましていた。

「クソッ!皆かわいすぎる。このままじゃ、地球人は怪獣シーバの、なすがままじゃないかっ! パンも、冷蔵庫の肉も、みんなあげたくなってしまう!」

「キャップ!」と隊員が慌てた様子で、叫んで走ってきた。

「た、大変です! 各家庭の人たちが反撃に出たようです!

「な、なぬっ? 反撃」

 隊員が続けて言う。

「多分……あれが噂の、ウルトラシーバ・ファミリーだと思います!」

「おお……ウルトラシーバ・ファミリー! た、助かるかもしれん!」

各ウルトラシーバ・ファミリーの反撃が始まった!

「ハラスキー」は、おなか好きだけあって、わしゃわしゃ攻撃のおなか攻めだ。さらにママの説教のダメ押しで、反省ポーズで降参させた!「レスラ」は、ヘッドロックで反撃! そしてレインコートでくるんで固定した! さらに「シロシバス‼」の2匹には顔面マッサージ攻撃を。そして「ジョシキング」はマッサージや抱っこのおだて戦法だ!

――やがて怪獣シーバたちは、暴れることをやめた。ウルトラシーバ・ファミリー(つまり飼い主ね)のそばで、素直な仕草を見せる怪獣シーバたち。そのかわいい姿に警備隊も皆、笑顔になった。

「怪獣といえど、やっぱり飼い主にはかなわないものですね」と隊員U。

「『時々怪獣にしかみえないけど、やっぱりこの子たちがいるから、毎日が楽しくてしょうがない』と、飼い主からも報告を受けています!」と、隊員H。

ある有名特撮番組に出ていたちゃぶ台に座っている怪獣は、地球人たちが互いにルールを守り信頼し合っていることに目を付けて攻撃してくる。地球を滅亡させるためには、暴力をふるう必要はなく、互いの信頼感をなくせばいい。やがて敵視し、傷つけあい、自滅していくだろうと企んだのだ。

これを裏返していえば、地球、ひいては家庭の平和は、互いの信頼で守られている。愛犬が怪獣のように暴れても、反撃しても、飼い主との信頼がある限り平和が壊れることはない。

たとえ時々怪獣であっても、愛犬は愛すべき仲間。飼い主との絆も強いのだな」とひとりごちるキャップの背中に、夕日が滲む。まったく出る幕なしのシーバ警備隊。でもそれでいいのだ。怪獣がいても平和なのだから。

 
Shi‐Ba vol.61『たいへんだ!地球をまもれ!家をまもれ!肉をまもれ! 怪獣シーバがやってきた!!』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。