福と幸せをよぶ【妖怪さんと柴犬さん】第2回 座敷わらし

第2回 座敷わらし

陸奥国(現在の岩手県)を中心に全国に伝わる妖怪。家に棲みつき、繁栄を守っている。おかっぱ頭の女の子のイメージが強いが、男の子や老婆の場合もある。地方によっては同じ年の子供にしかその姿は見えないという。

座敷わらしが去った家は衰退する。

 

 

人間は座敷わらしと遊べなくても、犬なら遊べそう。座敷わらしの時間軸(そんなものないかもしれないけど)と犬のとは、結構近いのではないかと想像します。犬のオモチャを部屋の中に転がしておけば、夜中に一緒に遊ぶかもしれない。どうか座敷わらしが柴犬好きでありますように!

そういえば、夜中にうっかり犬のオモチャを踏んでしまうことがある。とたんに「プピーッ」とマヌケな音が響き渡って焦る焦る。あれはもしかして、座敷わらしのイタズラ⁉︎

【参考】
「絵で見る 江戸の妖怪図巻」善養寺ススム、江戸人文研究会 (廣済堂出版)
「暮らしのなかの妖怪たち」岩井宏實 (慶友社)

絵と文/影山直美

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