犬のテンションを上手に上げる方法や、クールダウンの仕方、注意点についても知っておこう。これで愛犬の気持ちも鷲掴みだあ~!
1.日本犬のテンションの特徴
2.テンションアップのメリット・デメリット
3.テンションの変化 テンションの個体差
4.テンションアップ時の日本犬の特徴
5.テンションがコントロールできない犬の注意
6.テンションUP大作戦!
日本犬のテンションの特徴
普段は低くても、時と場合によって大きくアップ!
日本犬は飼い主に対するアクティブな反応は薄い子が多いが、小動物や知らない相手への反応は大きい傾向に。
また、日本犬は「笑顔」をよく見せてくれる、表情がとても豊かな犬種! 実は「犬の笑顔」は犬同士のコミュニケーションでは使われず、人に対してだけ使われるもの。人に「楽しい・嬉しい」という気持ちを伝えるために行うようになった行動と考えられている。愛犬の表情を見逃さず、しっかり受け止めてあげて!
テンションアップのメリット・デメリット
テンションアップ時は学習を行う良いチャンス
テンションが上がるとアドレナリンやドーパミンが出て脳が覚醒し、周囲からの刺激を受け取る準備が整う。
そのため、良い刺激を与えると学習が進みやすくなるのがメリットだ。テンションが上がるオヤツやオモチャの順位付けをし、トレーニングの報酬としてあげれば、楽しんで取り組むことができる。
一方、やり方によってはテンションが上がり過ぎて制御が効かなくなり過敏な行動や威嚇、逃走など望ましくない行動を引き起こすこともある。
クールダウン
子犬は特に、テンションが上がりすぎると自発的なクールダウンが難しくなることも。コントロールできるように、飼い主が手助けしてあげよう
1.横から近づいて抱っこをする
犬の横に座り、自分の体と手を使って挟みこむようにして抱きしめよう。正面からだと「襲われる!」と恐怖を感じる犬もいるので、必ず横から近づくのがポイント。抱っこが苦手だと逆効果なので、普段から触られることに慣らしておこう。
2.タオルでボディラップをする
犬は群れで生活する動物なのでパーソナルスペースはゼロ。そのため、タオルなどを使ってギュッとくるんであげると、気持ちを落ち着かせることができる。興奮しすぎている時にも有効だが、怖がっていたり不安を感じている時にもおすすめ!
3.音を使って一旦行動を止める
夢中になって遊んでいる時に名前を呼んでも、落ち着かせるどころか嬉しくなってしまい逆効果。そんな時はオヤツの袋の「ガシャガシャ」という音や、普段あまり聞かない音を聞かせることで注意を引いて動きを止め、クールダウンをさせよう。
テンションの変化 テンションの個体差
年齢によって変わるが経験値も大きく影響
1歳くらいまでは恐怖をあまり感じないため、好奇心旺盛な生後3ヶ月~4ヶ月くらいまでは無鉄砲にテンションが高い。
成犬になると怖がりになったり、自己主張が出てきたりと個体差が見られるように。
ただし、社会化期にたくさんの人・犬・モノと触れ合う経験をした犬は、成犬後、同じような場面に出くわしてもテンションの上がり方は比較的ゆるやかだ。
性差はあまりないが、去勢したオスの方が怖がりになる傾向にある。
テンションアップ時の日本犬の特徴
落ち着いているようでテンションが高いことも
シッポを大きく振る、笑顔が出るのが日本犬の大きな特徴。またプレイバウをする、吠える、飛びついてくる、走り回るなどもわかりやすい例だ。
他にも、自分の口の周りを舐める、飼い主にピタっとくっついて自分の背中を押し付ける、飼い主の手や顔を舐めるといった行動も、覚醒が高まっている時に出る行動。
一見静かでも、こうした反応が出ている時、犬の脳内ではドーパミンがしっかり出ており、飼い主さんの一挙一動に注目しているのだ!
・シッポを大きく振らす
左右に振って嬉しい気持ちをアピール
・耳を突き上げて対象を見つめる
緊張感が高まっている時にも見られる
・笑顔になったり、歯を見せる
リラックスしている時は口が大きく開く
・走り回ったり立ち止まる
緊張すると、尾を高く持ち上げて立ち止まる
テンションがコントロールできない犬の注意
まずは安全な場所で上手に遊べるように
テンションが上がりすぎると他の犬とトラブルになったり、逃走して車にはねられたりと、事故につながるおそれがある。また他の人に怪我を負わせてしまうリスクもある。
テンションを上手くコントロールできないうちは安全な室内で、他の犬がいない状態で、遊びを取り入れたトレーニングを行うようにしよう。
慣れてきたら徐々に広い公園などで、テンションが上がるような遊びを取り入れていこう。
テンションUP大作戦!
テンションをどこまで上げられるか、コツを教わりながらやってみた!!
まずやること!
集中力が削がれるような大きな音や存在がない、安全な場所で行おう。また活動的になる時間帯を選ぶことも大切。好きなオヤツやオモチャも準備してスタート!
実験に連れ出され、わかりやすくテンションダウン。オモチャを取り出しても、全く遊ぶ素振りなし。
POINT
オヤツでやる気を引き出そう
オモチャで気を引けない場合は、まずは少しだけオヤツを食べさせよう。脳内でドーパミンが出て、テンションが上がりやすくなる。
オヤツを使って「オイデ!」と声をかけながら誘導していく。きちんと来れたらごほうびのオヤツと「良くできたね!」の声掛けも。
慣れてくるとリラックスして笑顔が出るように。オヤツは一度にたくさんではなく、少量ずつ、その都度あげるのがポイント。
POINT
いよいよオモチャ遊び
大きな動きが出てきたら、オモチャで引っ張りっこをしてみよう。飼い主と一緒に遊ぶ楽しさがわかってくるはず。目の前で素早く動かすと反応しやすい。
ボールも最初に引っ張りっこをしてから投げると「離さないでまた遊んでよ!」と取りに行ってくれるようになる。
また、日常生活ではテンションアップの遊びや触れ合いの時間を持つだけでなく互いに静かに過ごす時間を取り入れた方が、一緒の活動をより楽しめる。
メリハリのある生活で、心身ともに健康的な生活を送れるようにしよう!
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監修:茂木千恵先生
Shi‐Ba vol.112『愛犬の”楽しい&嬉しい”をキャッチして良好な関係を築け! テンションあげあげ飼い主株あげ♪』より抜粋