厳しい経済状況が進行し、どうやら未来の増税も避けられないが、愛犬たちは気楽そう。もしも犬に徴税できたなら……と限りなく妄想をふくらませてみた。
税金の種類
例えば人がすでに払っている以下の税金だって、犬も払うべきだと思わないだろうか?
・収得税→かわいがられ税
働けば働くほどとられる所得税や事業税。働いてもいない犬が何もとられないのは、考えてみるとおかしい!?
・消費税→フード税
めしを喰らい、オモチャを次々与えられる犬だって、立派な消費者。楽しんだ分だけちゃんと払えと言いたい~。
・財産税→ソファ座布団税
人間は固定資産税や自動車税も財産税。ソファを占領し、車に乗ってドッグランへ行く犬も、当然払いなさい!
速やかに払うべき税金
歩いたり座ったり、気まま過ぎる!
マイペース税
時間捻出にトラブル対処散歩にかかる税金
散歩時は毎回、通ったことのない道を行きたがり、「ダメ」というと座り込んでボイコット。さらにはジロッとにらんでくる。テコでも動かないという意志表示なのだろうか。そうしてたどりついた公園ではベンチに座ってゆったり休憩。まったく、休みたいのはこっちのほうなのに……。愛犬のマイペースさに振り回される毎日、税金くらいもらいたい!
丹念なブラッシングも水の泡……
大量抜毛税
365日飼い主を働かせるお世話にかかる税
一気に抜けるのではなく、小出しにいつも抜けている毛。ブラッシングをしても際限ないので、抜けたらこまめに掃除。床に掃除機をかけるが、本当は直接体にかけたいくらい!
やわらかい時は特に手を焼く
うんこ処理税
愛犬との散歩は楽しいけれど、行く時間を捻出するのは結構大変。最中のトラブル対処も面倒!
うんこは散歩中のみする愛犬。日によっては3回。他人の家の前にしてしまうこともあり、気まずい思いをしながら処理をする。普通のうんこならまだ良いが、やわらかめだとぬぐうのが大変! なるべく、いきむタイミングに合せて袋を出してキャッチするが、キャッチしそこねてちょっと手につくことも……。
抱っこの重みが腰にくる!
ズッシリ税
犬に悪意はないとわかっちゃいるけど、毎日続くとさすがに負担が……
外飼いの場合、夜に庭から家に入れる時や、散歩前に玄関まで移動する時、ケージに入れる時など、抱っこすると腰にくる。足が大きかったので、もしかしたらと思ってはいたけど、こんなに大きくなるなんて聞いてな~い!
ティッシュや綿を出しまくり
ちらかし税
居住空間や財布に打撃!
気がつくといつの間にかティッシュを引き出してかみちぎっていたり、ぬいぐるみの綿を思い切り出したりしていて、部屋を散らかす愛犬。それから柴犬だから仕方ないけど、抜け毛が多いのも悩み。掃除機は1回でパンパンに。とにかく毎日片づけが大変。
普通に暮らすだけでも税金はかかる
私たち人間が税金をおさめる最大の理由は、公共サービス費用の調達だろうか。たとえば軍事、国防、警察、裁判など、私たちが安心して暮らすための費用は税金でまかなわれている。つまり、普通に暮らしていくためにはどうしても税金が必要。
犬に置き換えて考えてみよう。犬が普通に生きていくためには飼い主の労力や財力が不可欠。飼い主が、食事、散歩、お手入れ、居場所の掃除などをおしみなく提供しているからこそ、犬は普通に暮らせているわけだ。
それならば、犬が飼い主に税金をもらって然りじゃあないだろうか!愛犬から税金がもらえたなら、ブツブツ文句を言いながらの抜け毛掃除もシモのお世話も、笑顔で優しくできるようになり、犬小屋環境だってもっと整備されるようになるはず。
さぁ犬の皆さん、毎日の暮らしのために、どしどし税金を払いましょう!
逆税
飼い主が犬から徴税したいように、もしかしたら犬も飼い主から税金をもらいたがっている!?飼い主と犬が税金を払い合ったら、もしかしたら犬の方がお金持ちになるかも?
・飼い主不在で寂しい税
飼い主が家にいないことが多く、平日は朝から晩まで仕事。外飼いの犬なので、夕方以降もあまり構えない。寂しく思っているかも。
・家族の健康キープ税
愛犬の散歩をしているおかげで、家族全員が健康。医療費がかからない分、犬に還元すべき!?
・休日なのに留守番税
平日は飼い主不在とあきらめているが、休日は一緒に出かける気満々。連れて行ってもらえないとわかるとものすごいがっくり顔になる。
・写真撮影モデル税
愛犬の写真をたくさん撮っても、本人はいつもカメラから目をそらして嫌そう。「モデル税くらい欲しい」と思っている?
・マンネリゴハン税
フードは手頃な値段のものと決めて、毎日食べさせているがどうも飽きている様子。たまには別のものをトッピングしてほしい。
税金の払えない犬には体で返してもらおう
お世話するたび税金もらって、言うこと聞かない時、ちょっとぜいたくなオヤツをたべた時にも税金もらって……もしも上で紹介したような犬の税法が制定されたなら、飼い主はどんなにリッチになるるのだろう。もはや、働かなくても良くなるかも!
しかーし、妄想をやめて現実を見つめ直してみると、そもそも犬は現金をかせぐ術がないんだから、税金を払えるわけがない。マジで税法が制定されたとしても、そのお金は結局飼い主のフトコロから出さねばならないわけで、結局プラマイゼロ。現実ってキビしいのね。がっくし。
もう税金が払えないぶん、犬には体で返してもらうしかありませんね。たとえ迷惑なかわいがり行為に「逆税金が欲しい」といわれようと、思う存分ベタベタして、日頃のお世話の疲れや、財布に食らったダメージなどによるマイナスの気分を癒しちゃおう!
さらに、日本の経済復興のためにぜひ、犬のためにフードやオモチャ、犬雑誌を買ってどんどん消費しよう!(あれ、結局、飼い主が税金を余計に払う話になってしまった!)
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Shi‐Ba vol.61『未納、滞納、許さない!愛犬だって払うべき税金がある』より抜粋。
※掲載されている写真はすべてイメージです。