気づいたときには既に遅し。いつのまにかそこにあったはずのウンコがなくなっている…。何で食べちゃうのかな？と愛犬の食糞に日々悩まされている方必見！
うんこをなぜ食べる？
なぜ食糞をしてしまうのか、その原因は、はっきりわかってはいない。犬種に関係なく、食糞する、しないというのには、性格や味の好みに違いがあるのと同じで個体差がある。子犬が食糞する原因のひとつとして、ドッグフードの香料が影響しているという説もある。
本来、うんこには肝臓で分泌された胆汁が混じるため、苦くて、おいしくないはず。ドッグフードには食欲をそそるためにと香料を入れている。それがそのままうんこに混ざって出てくるために、フードのニオイがしておいしそうに感じてしまうのではということだ。もちろん、子犬の時期に食糞しない犬もいる。食糞していても、成犬になるにつれ自然とやめていく犬も多い。成犬になっても食糞をしてしまう原因としては、お腹が空いていたからだったり、子犬の頃からの習慣が続いてしまっている場合などがあげられる。
しかしそれ以外に、成犬で食糞するという場合には、精神的ストレスが影響していることも原因のひとつとして考えられる。
運動不足や欲求不満、ダイエットのために食事の量が減らされていたりと、ストレスの原因となっている事はないかを考えよう。食糞をするか、しないかの最初きっかけは、離乳してすぐの時に十分な食事を与えられていたかどうかが、多少影響するかもしれない。その犬の体型と食事の量が見合っているのか、見直しすることも食糞を防止するひとつの方法。
人間側からすれば、汚いものと思っていても、犬にはその感覚はないという可能性はある。もしも食べ物が何もない状態ならば、うんこという物体を食べることによって、少なくとも空腹を満たすことができる。当たりのことだが、犬と人間には行動の違いがあるというのを理解しておかないといけない。
食糞すると満腹になる？
食糞したからといって、それで満腹になってごはんを食べなくなることはまずない。犬は体の大きさに対して胃の大きさ（容積）がほ乳類の中で一番大きいといわれており、そのため相当な量を食べないと満腹感を得るというのはできないはずだ。
野生の世界では、食べられる時に食べておこうという習性がある。だが人間と生活している限りは、飼い主に食事の量をコントロールしてもらっているのである。そして人間でも食欲旺盛な人と少食の人がいるのと同様に、生まれつきよく食べる犬はいる。小さい時に食べさせ過ぎたことが原因で胃が大きくなってしまい、大食いになってしまう場合もある。満腹感の度合いにも個体差があるということだ。
ご飯の内容を変えれば直る？
犬は人間と違い、見た目よりニオイで食べ物を判断する。そのため缶詰や手作りのごはんよりも、ドライフードのほうが食糞をする可能性は高い。
例えば、ドライフードと出したてホカホカのうんこが並んでいると犬は人間と違い、見た目よりニオイで食べ物を判断するのだ。いいニオイがしているほうを犬は食べたがるものなので、うんこよりいいニオイのごはんならそちらを選ぶはず。
食糞しがちな環境とは？
うんこをしてもすぐに片づけずに置いてあれば、当然、食糞する可能性は高くなるもの。また、うんこにニオイの残るような食事を与えていれば、そのニオイから食べ物として認識していることもある。食事の量が足りていないために空腹から食べるというのも多い原因のひとつ。これらの生活環境や食事内容の他にも、飼い主とのコミュニケーションや運動不足などの精神的ストレスが原因になっていることも。
うんこで遊ぶのはなぜ？
散歩中はしないのに、自宅の庭だとオモチャがわりにうんこで遊んだり、食べてしまうのはどうしてだろう？まずオモチャに飽きているのかもしれない。そこでたまたま自分がしたうんこがあって、しかもニオイがするからオモチャがわりに遊んでしまうのでは。また散歩中はリードで繋がれてある意味、束縛されているけれど、庭で自由にしている時は解放された感覚になるため、食糞してしまうのかも。
自分のは食べず他のうんこを食べる
自分のうんこを食べる分には、犬自身の体に大きな問題はない。ただうんこを食べた口で舐められたら飼い主がイヤだと思うのと、寄生虫があれば人へ感染する可能性がある。自分のは食べずに他の動物のを食べたがるというのは好みの問題なのかもしれない。しかし、他の動物のうんこを食べるのは、やめさせること。寄生虫の感染や、犬同士ならば寄生虫以外の病気も感染する恐れがあるからだ。
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Shi-Ba vol.39 『食糞のメカニズムと対策のあれこれ うんこがとってもスキなんだーっ！』より抜粋。
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