犬びより

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間違いだらけのボディランゲージ。愛犬のネガティブな反応はどんな行動?

2018/11/29

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ネガティブな犬の反応

本能的あるいは意図的に、興奮している相手を落ち着かせたり、自分をリラックスさせたい場合に出るランゲージ。

□相手を落ち着かせたい時
□自分は攻撃心がないと相手に見せたい時
□叱られたりして反省している時
□ストレスから解放されたい時
□自分をリラックスさせたい時 
など
 
体をかく

今遭遇しているストレスから自分を解放し、心を落ち着かせるために出るボディランゲージ。しかし、人は皮膚炎などでかゆいと勘違いしがちだ。
 
無視

相手が興奮している時に、攻撃心のない様子を見せ落ち着かせようとしている。しかし人からは「失礼な態度」と誤解されてしまうことも。
 
舌舐め

ストレスを感じている時に、自分を落ち着かせるために行う。人からは、お腹が空いているとか、拾い食いなどと誤解される。
 
草を食べる

においを嗅ぐのと同様、今までと違う行動をとり、相手の警戒心をやわらげている。人からは単に草が食べたいと思われがち。
 
においを嗅ぐ

今までと全然違う行動をとることで、相手に攻撃心のないところを見せている。人からはマーキング寸前と勘違いされることも。
 
あくび

いやだと感じている行動を相手にやめてほしい時や、自分を落ち着かせるため。人からは眠いためだと勘違いされやすい。

 

生意気、怠惰に見える行動も争いを避ける賢い表現

ネガティブな反応は、人が比較的理解しやすいポジティブな反応とは違い、飼い主は間違った解釈をしてしまいがちだ。

犬が見せるネガティブな反応は、人から見ると『生意気』『怠惰』などと感じられがちなものが多い。特に、トレーニング中や好ましくない行動を叱っている時に、犬が無視したり、あくびをしたりしていると、『バカにされた』と感じてしまう飼い主さんも多い。しかし、そこでさらに声を荒げたりすれば、犬は余計にそうした態度を強めるかもしれない。犬にとっては『落ち着いてください』『反省しています』という気持ちの表現なので、理解してあげよう。

ゆっくり動く、目をそらす、体ごと横を向く、なども同じ意味なので、こうしたボディランゲージが出ている時は、イライラしないでおだやかに接するようにしたいものだ。

また、昔のしつけのテクニックとして『叱る時は目を見て叱る』というものがあったが、目を見て叱ると犬はプレッシャーを感じ、余計に目を合わせなくなる

なお、犬同士で挨拶するタイミングなどで、愛犬がこうしたボディランゲージを出すと、飼い主は「うちの犬は挨拶ができない」などと思いがちだが、こうした犬は無駄な争いを避けるためにあえてサインを出しているだけであって、ある意味社交的だともいえる。この場合は無理に交流させようとせず「うちの犬はシャイで」などと相手の飼い主に断ってやり過ごす勇気も必要だ。

 

ポジティブ・ネガティブ両方出る反応

ひとつのボディランゲージが、ポジティブ、ネガティブ両方の反応として出ることも。犬の気持ちは前後の状況や他の行動を見て理解する必要がある。

□怒ったりうれしくて興奮した時
□遊びに誘いたいまたは攻撃したい時
□安心させたいもしくは攻撃したい時
□うれしいか、こわくて集中してる時
□喜んだり反省している時 
など
 
シッポを立てる

なんらかの興奮を表しているボディランゲージ。いやな出来事に遭遇して緊張・警戒している時もあれば、好きな人や犬に会ってうれしい時もある。
 
シッポを振る

人からは喜んでいると思われがちだが、うれしい時だけでなく、緊張・警戒している時にも振る。興奮の度合いが高いほどにシッポの振りも激しくなる。
 
バウ

基本的に、頭を下げてお尻を上げているバウポーズは相手を遊びに誘うポーズだが、中にはこの後、本気で攻撃してくる犬もいるので注意しよう。
 
フセ

おもに相手を安心させようとしている時や、遊びを待っている時に出るが、中にはフセをしつつ、他犬とすれ違ったとたんに攻撃する犬もいるので注意。
 
目を細める

うれしい時にこの表情をする犬は多いが、叱られた時などに反射的に出ることもある。「ちゃんと目を見て!」などと怒鳴らないように。

 

人には同じように見える表現でも違う意味のことも

犬のボディランゲージの中には、同じ表現のように見えながら、ポジティブな反応として出ることもあれば、ネガティブな反応として出るものもある。つまりボディランゲージひとつ見ただけでは、意味を解釈することは難しいといえる。

例えば耳をたおすボディランゲージは、相手に対して怒っている時にも出るが、飼い主と久しぶりに再会したりうれしい時にも出る表現。

したがって、こうしたボディランゲージは特に、思い込みで解釈するのではなく、前後にどんな出来事があったかを見たり、犬が別の行動・しぐさを出していないかを見たりしてから判断してあげる必要がある

犬によって、出やすいボディランゲージの傾向があるので、普段から愛犬の様子をよく見ておこう。飼い主さんが、愛犬がどういう時に、どういうボディランゲージを出すかをある程度把握しておくことで、犬の気持ちをより理解できるようになり、また他の犬とのトラブルを起こしにくくなる。

今回紹介した他にも、細かく分ければボディランゲージはもっとあるし、いくつかの表現を同時に出すケースもある。

愛犬がよく出すボディランゲージを見つけてあげ、そこに隠された意味を汲み取ってあげることは、飼い主だからこそできること。犬の気持ちへのアプローチであり、犬とさらに仲良くなるためのステップとなるはずだ。

 

まとめ

先入観でなく、犬の性質や状況を見ることが大切

言葉の通じない犬とのコミュニケーションにおいて、犬の気持ちはどうしても人間の思い込みで解釈しがちだ。ボディランゲージの意味を理解した飼い主ならそれをふまえて、叱っている時に犬が無視してもイライラせず「落ち着いてほしいと思っているんだな」と思い直すことができ、双方のストレスは減るだろう。

このように、思い込みではなく、犬の性質やシチュエーションなどから本当の状況を汲み取る習慣をつけることは、犬の体調管理などにおいても重要なことだし、犬のこと以外の、人間関係や子育てにも役立つはず。ぜひ意識しよう!

 
 
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Shi‐Ba vol.100『体の動きや様子から読み取れる心理を知って、もっと犬と仲良く!間違いだらけのボディランゲージ』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。