売り場に行くと、いろいろな野菜が目に入る季節。旬の野菜や手に入りやすい野菜を上手に使って、愛犬の心も体も喜ぶメニューを作ってみませんか?
犬に与えても良い1日の目安量
主食のドッグフードに、「どのくらいの食物繊維量が含まれているか」によっても与えられる量が異なるので目安量は適量ではなく、消化器症状を起こさないであろう分量の目安としています。
グリーンアスパラガス・・・30g
セロリ・・・・・・・・・・30g
ブロッコリー・・・・・・・30g
菜の花・・・・・・・・・・20g
ダイコン・・・・・・・・・30g
ニンジン・・・・・・・・・20g
カブ・・・・・・・・・・・30g
レンコン・・・・・・・・・15g
※体重10㎏、健康で活動量が適度にある成犬にとって消化器に悪い影響を与えないであろう分量の予測です。
※野菜は生の状態での重さです。
調理や保存をする時の注意点
鮮度が落ちやすい野菜を、家計にも犬の体にも優しく取り入れるにはどうしたら良いのか!? 賢く保存&調理すれば、野菜のパワーを上手に活用できること間違いなし!
効果的な野菜の切り方
オヤツとして与える時には、拍子切りなどにして、犬の喉に詰まらせない大きさにして食感を生かします。
食事に混ぜる時は、ある程度の大きさに切って茹でてから、みじん切りにするか、すりおろしましょう。
特にニンジンのように細胞壁が硬い根菜は、すりおろさないと栄養素を生かすことができません。
効果的な調理方法
基本は、皮や硬い筋を取り除き、大きめに切った後、硬めに茹でて自然に冷まします。
茹でることで栄養素の損失もありますが、シュウ酸や残留農薬の除去にも役立ちます。
生野菜、茹で野菜、どれがオススメ?
ダイコン、ニンジンは生でも食べることが可能です。
ただし、生ですりおろす場合は甘い汁が発酵しやすく、お腹がゴロゴロしやすい場合は、軽く汁を絞ってあげてください。
それ以外は茹でて繊維を柔らかくしたほうが、胃腸への負担は減らせます。
調理後の保存方法は?
水分が多いまま冷凍すると、野菜の水分が膨張して繊維を破壊します。
栄養素が出てきてしまうので、さっと茹でて水分を減らしてから冷凍保存用の袋に入れて、酸素を抜くように口を閉じて冷凍保存します。
2~3日分であれば、ラップに包み冷蔵保存もOKです。
冷凍製品はOK?
たまに使用するのは良いと思いますが、旬の野菜パワーを生かす意味では、日常的な使用は避けたほうが良いでしょう。
ダイコンおろしの辛みは与えてもOK?
ダイコンの辛み成分であるイソチオシネアートは、ブロッコリーの花蕾部分にも含まれ殺菌作用や抗酸化作用があります。
少量であれば犬に与えても問題はありませんが、大量に与えると消化器症状を起こすことがあるので、与える場合は食事の全体量の10%以下を目安にすると安心です。
茎&花野菜、根菜レシピ
セロリの牛肉巻き
●材料 全体で32kcal
セロリ・・・・・・・・・・20g
セロリの葉・・・・・・・・3枚
和牛赤身もも肉薄切り・・・15g
●作り方
(1)セロリは茎と葉に切り分け、食べやすい大きさと長さに切り分ける。
(2)牛肉をの本数に縦長に切り分ける。
(3)(1)にセロリの茎に葉を巻き付け、さらに(2)を巻き付ける。
(4)熱したフライパンに巻き終わりを下にして(3)を置き、水大さじ1(分量外)を加えて、フタをして1分蒸す。
●ワンポイント
独特なにおいのするセロリですが、牛肉を巻き付ければ犬にとっても食べやすくなります。低カロリーなオヤツなので、減量中の楽しみとしても利用できます。もちろん、オヤツ分のカロリーは1日の食事のカロリーから減らしてくださいね。
キャロットチーズ
●材料 全体で約57kcal
ニンジン(皮をむいたもの)・・・15g
クリームチーズ・・・・・・・・・15g
ブロッコリー(飾り用)・・・・・少々
●作り方
(1)すりおろして汁を軽く絞ったニンジンは、テフロン加工のフライパンで軽く乾煎りし、水分を飛ばす。
(2)クリームチーズに(1)を入れ、よく混ぜる。
(3)(2)をラップの上で、4㎝x5㎝程度の長方形に成型し、そのまま包んで冷凍庫に入れて冷やし固める。
(4)(3)を4等分に切り分け、茹でて小さく切ったブロッコリーを飾る。
●ワンポイント
ニンジンの汁は水溶性繊維が多いため、食べ過ぎるとお腹がゴロゴロすることがあります。汁を絞り、さらに乾煎りするとその心配はなくなります。クリームチーズは冷凍保存できるので、サプリメントなどを与える時にも便利です。
ダイコンもち
●材料 全体で約151kcal
ダイコン(皮をむいたもの)・・・30g
ダイコンの葉(お好みで)・・・・5g
鶏ムネ肉・・・・・・・・・・・・30g
薄力粉・・・・・・・・・・・・・30g
●作り方
(1)すりおろしたダイコンを、絞り汁ごとボールに入れる。
(2)ダイコンの葉はさっと茹で、水洗いしてからみじん切りにし、薄く小さく刻んだ鶏ムネ肉、薄力粉を(1)に加える。
(3)全体を混ぜながら、お好み焼きの生地のようになるよう、水大さじ1~2(分量外)を加える。
(4)熱したテフロン加工のフライパンに(3)を流し、両面に軽く焼き色を付けながら火を通す。
(5)お好みで飾り付け用の茹でたダイコン(分量外)をのせる。
●ワンポイント
余りがちなダイコンも、こんなオヤツに利用できると便利。ダイコンは大半が水なので、加熱すれば食物繊維による影響が少ないのが特徴です。鶏ムネ肉を生地に混ぜず、生地の上にのせてから裏返して焼くと、嗜好性はさらにアップ。
ブロッコリーエッグ
●材料 全体で約54kcal
ブロッコリー・・・・・・・・・・30g
卵・・・・・・・・・・・・・・・1/2個分
牛乳・・・・・・・・・・・・・・10cc
パルメザンチーズ・・・・・・・・少々(お好みで)
●作り方
(1)ブロッコリーは硬めに茹でて、食べやすい大きさに切り分けた後、冷ます。
(2)卵に牛乳を加え、溶き卵を作る。
(3)熱したテフロン加工のフライパンに(2)を流し入れ、周囲が固まってきたら火を止め、かき混ぜながら全体に予熱で火を通す。
(4)ブロッコリーに冷ました(3)を付けて食べる。
●ワンポイント
ブロッコリーは犬の喉を通る大きさに切り分け、飼い主さんの目の届く所であげてください。卵はフライパンの大きさにより火の通り方は異なるので調整しながら焼きましょう。半熟卵は生卵や茹で卵よりも消化に良いのでさらにオススメです。
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Shi‐Ba vol.107『なんでもクソ真面目&マニアックに大研究シリーズ 犬が食べてはいけない部位はある? 茎&花野菜と根菜の便利手帖』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。