犬びより

【相手別・年齢別による工夫】日本犬にとって意義ある遊びをしよう!

2019/07/07

生涯に渡っていきいきと活動を続けるために、遊びは重要な役割を果たす。そのためには日本犬の成長や相手に合わせて遊び方を工夫する必要があるようだ。
 

 

相手別、遊び方のポイント

犬との遊び
日本犬との遊び方
犬同士の遊び相手がいるのは良いこと。しかし、ちょっとしたきっかけでケンカに発展することもあり、場合によっては先制攻撃の習慣をつけてしまうかもしれない。飼い主同士がしっかり見守って管理することが必要だ。もし、激しい遊びとケンカの区別がつかない、ケンカになっても止める自信がない、という飼い主は、若犬期(思春期)以降は遊ばせない方が無難かもしれない。
 
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飼い主との遊び
日本犬との遊び方
日本犬は心理的な成長が早く、活発に遊ぶのはごく短期間。その時期を逃さず飼い主との遊びに誘導し、さらに達成感のある遊びに昇華させることが、生涯にわたって若々しい気持ちを保つ秘訣。飼い主と犬との結びつきを強くすることにもつながる。例えば、子犬がオモチャを噛んで振り回して遊んでいる時に引っ張りっこ遊びや、投げて持ってこさせる遊びの楽しみを教える。
 

ひとり遊び
日本犬との遊び方
子犬から若犬の時期はかじるものが必要なので、硬質ゴムや木製などのオモチャをひとつは与えたままで良い。ただし、人が手を出そうと威嚇・攻撃する所有欲の強いタイプは専門家と相談を。成長に伴ってゴールのない単調な遊びはやらなくなる犬も。

 

遊びは生きていくための訓練だった

人の遊びには娯楽や趣味、暇つぶしのような印象がある。犬の遊びにはどのような意味があるのだろうか。

子供の頃の遊びは、大人になってから必要になることを本能的に訓練しているもの。人も犬も同じ。親などの庇護のもとにいる間、将来のための訓練にエネルギーを使う。

例えば肉食動物が生きていくためには、獲物となる動物を探す、追いかける、闘う、仕留める、運ぶ、解体するなどの行動に習熟しなくてはいけない。

その他、仲間で共同作業をする能力や、逆にライバルに負けずに自分の遺伝子を残す能力。ねぐらを掘る、敵から身を守る、危険を避けて安全に行動する、などの生活能力も必要。子犬の遊びはすべてこれらの模擬演習で、体力の続く限り遊ぶ。

しかし、成長とともにあまり無駄な動きはしなくなる。エネルギーを浪費しては獲物と遭遇しても捕獲できず、敵と遭遇しても闘えず、身を滅ぼしてしまうからだ。

日本犬は成長すると遊びに積極的ではなくなることがある。成長による変化といえるだろう。

 

日本犬の年齢別・遊び方の工夫

【子犬期】 出生~4ヶ月
日本犬との遊び方

ありとあらゆる遊び(イタズラ)や急に走り回るなどの衝動的な行動も多い時期。行動範囲を限定するなど何をしても困らない環境を与え、あらゆる遊びを飼い主の合図で始める。子犬の行動を予測する良い練習になる。

【思春期】4~10ヶ月
無意味な行動は減って遊び方に一定の傾向ができてくるので、飼い主との遊びとして確立しよう。まずはルールをしっかり設定して、それを犬が理解できるように教えること。飼い主の合図で始めて終わる、という習慣も徹底する。

【若犬期】10ヶ月~3歳
格闘ごっこ、追いかけっこ、キャッチボール、フリスビーなど、運動系の遊びを好む時期。バリエーションを増やそう。人の動きは最小限に、犬を最大限に動かすように工夫すれば、体力のない人でも十分に遊んであげられる。

【壮年期】3~8歳
ひとり遊びを放任していた場合、日本犬はこの年齢に達するとほぼ遊ばなくなる。一緒に遊んでいてもルールが曖昧だったり最終目的を設定していなかったりすると、興味を持たなくなる。においをつけた物品での宝探しなど、達成感を感じられるゲームを考えよう。

【熟年期】9~11歳
得意な遊びや飽きない遊びが決まってくる。レパートリーを広げるより、得意な行動をライフワーク的に深めて。身体的なことも考え、フリスビーのジャンピングキャッチはやめて物陰に投げて探させるなど、ケガをさせない工夫を。

【初老期】12~14歳
体力が低下するので、鼻や頭を使う宝探しなどの遊びを主体にする。運動系の遊びが好きな犬は、むやみに走らせるよりもマイペースにできるように工夫。好んでいた遊びは無理のない形で続ける方が老化防止になる。

【老年期】15歳~
楽しみのない犬は食べて寝るだけになりがちだが、遊ぶ習慣のある犬は高齢になっても目が輝いている。身体的な機能の衰え方は個体差があるので、できることややりたがることを見極め、体が動く限り続けてあげよう。

 

日本犬の遊び方の特徴

日本犬との遊び方

日本犬が好む遊びは狩猟に関連したものがほとんどで、におい嗅ぎ,追いかけっこ、格闘ごっこ、引っ張りっこ、などを好む。運搬(モッテコイ)や物の破壊などは日本犬の中でも個体差が大きい。中には遊びへの興味が薄く、新しいオモチャを与えてもすぐに飽きてしまう犬もいる。

現代社会で飼われている犬は、本来持っている能力を発揮させてもらっていないことが多い。欲求のバランスを取るためには、成犬になっても一定の遊びが必要だ。

しかし、日本犬はオトナになると単調な遊びには乗ってこなくなることが多い。ルールのあるスポーツを楽しむように、目的を明確にして必然性を演出した日本犬の遊びを考えよう。

成犬になれば自立する日本犬。本来の能力を発揮させるための遊びを教えなければ、余ったエネルギーをイタズラなどの困った方向に使ったり、逆に「三食昼寝つきで他に何をする必要がある?」といわんばかりの無気力な犬になったりしてしまう。

 
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Shi‐Ba vol.80『日本犬ならではのしつけ方法、はじめました。 犬にとって意義ある遊びを考える』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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