犬びより

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【猟犬の動きを再現!】散歩中や室内で柴犬とワイルドに遊ぶ!

2018/08/01

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普段の散歩や遊びでも愛犬をイキイキさせる方法がある。猟犬の動きで愛犬の目がキラキラ輝くこと間違いなし!

 

探索・追跡系/獲物代わりの物品を追跡

室内でも気軽に遊べる獲物代わりの物品を追跡。

【解説】
本来、動物の臭気であれば犬は最初から興味を持って追跡するが、今回はそうではないので、遊びの中で段階を踏んで「特定の臭気のものを探す」という目的意識を作っていく。

【第一段階】

1.密封できる容器に布を巻き、特定のニオイをつける。室内で遊ぶ場合には他で使わない種類のハーブオイルなどを使うとよい。

2.容器にフードを入れておき、普段の食事をそこから出して与えるようにする。

3.犬がその容器を見ただけで、シッポを振るようになるまで、2を続ける。

 
【第二段階】


1.犬の目の前で容器を投げ、容器に走り寄ったらすぐにフタを開けてフードを食べさせる。

2.1に慣れてきたら容器を投げる距離を長くしたり、見えない所に投げるようにして、レベルアップしていく。

 
【第三段階】


 

1.リードを机の足などに縛って固定し、犬にフードの入った容器を見せびらかせてじらす。

2.犬からは見えない所に容器を置く(ただし、最初はわかりやすい所に置いてあげるのがコツ)。

3.「さがせ」の号令をかけてからリードを持ってついて行く(室内の場合はリードを放してもOK)。

4.容器がある場所を犬が探し当てたら、よくほめて容器の中のフードを食べさせる

 
【第四段階】

1.容器をあらかじめ隠しておき、飼い主はそれとは別にフードを持っておく。

2.「さがせ」の号令をかけてから、飼い主は犬に大体の方向を指示してやり、容器を探させる。

3.犬が容器を探し当てたらよくほめて、飼い主が持っているフードを与える。

 
【第五段階】

1.食べ物の容器ではなく、同じニオイ(ハーブオイル)をつけた別の物品を隠す。

2.「さがせ」の号令で、1のニオイをつけた物品を探させる。

3.犬が物品を探し当てたらよくほめて、その場所で食事にする。

 

捕獲・回収系/モッテコイ

うちの犬、持ってこない…とお嘆きの方へ。ロングリードを装着して練習すれば、成功率はグンとアップ!

【解説】
撃ち落とした鳥を回収する作業をイメージした遊び。ただし日本犬は最初からフリーな状態でやると回収物を抱え込み逃げてしまうことが。最初は必ずロングリードをつけよう。

1.犬が慣れている場所で、お気に入りのボールやオモチャ、フリスビーなどを用意。

2.犬がくわえたら「モッテコイ」と声をかけてリードを引き、持ってきたらほめてあげる。

3.2を繰り返し、手元まで持ってくることが習慣になるまで、ノーリードで行わないようにする。

 

捕獲・回収系/キャッチ

「モッテコイ」ができるようになったら挑戦!フリスビーでも試してみよう。

【解説】
鳥を捕まえたり、走って逃げる小動物を捕まえたりする時と同じような感覚で「やった!」という達成感を得られる遊び。

【第一段階】

1.ボールなどに紐をつけてゆっくり降ろし、地面に着く前にくわえたらよくほめてオヤツと交換する。

2.4~5回に1回は取れないようにわざと落とし、「あ~あ」とがっかりした声を出してやり直す。

 
【第二段階】
くわえられたらほめてオヤツと交換、くわえられなかったらオヤツはなし、ということを繰り返し徐々にボールを降ろすスピードを速くする。

1.ボールにつけていた紐を外し、犬がキャッチしやすいように投げてあげる。

2.上手にキャッチできたらよくほめて、ごほうびのオヤツとボールを交換する。

3.上達に合わせて投げ方を難しくしていく。7~8割は成功するように調整を。

 

格闘系/引っ張りっこ

引っ張って、振り回して、踏ん張って・・・。体を思いっきり使って楽しんじゃえ!足が滑らない場所で行おう!飼い主を攻撃していなければノッている証拠。
 
【解説】
引っ張りっこが大好きな日本犬は多いもの。この動きは猟犬がイノシシなどの動物にかみついて足止めする行動の再現。アグレッシブな犬に特に向いている遊びだ。
 
・その場での引っ張りっこだけでなく、逃げ回ってオモチャをくわえさせてもOK。
 
・リードをつけている時は、時々飼い主が負けてやってオモチャを渡してあげよう。
 
※オモチャを独占して飼い主を威嚇したり攻撃する犬には行わないこと

 

格闘系/かかれ

 

獲物への興味をふくらませるのも大切。犬が興味を持ち、振り回すとパタパタするような大きめのオモチャで挑戦。
 
【解説】
自分の衝動のまま獲物に向かうのではなく、「マテ」「かかれ」の指示が効けばハンターも獲物を撃ちやすいはず。洋犬のように獲物への執着が深すぎない日本犬に合った遊ばせ方だ。

1.リードを短く持って「マテ!マテ!」と言いながら、オモチャを犬の目の前で投げる。すぐには遊ばせずにじらせば、犬のオモチャへの興味が倍増。

2.犬に「かかれ」などの号令をかけながら、短く持っていたリードを一気に緩める。すると、犬は一目散にオモチャに向かうはず。

3.犬がオモチャに走り寄ってくわえたら、すぐにほめ言葉をかけ、しばらく好きに振り回させてあげる。

 
4.犬がオモチャに飽きる前に、飼い主がすかさずオモチャの端を持って引っ張りっこをする。

5.ほどよく遊んだら食べ物と交換して終了。くれぐれも飼い主がしつこく遊びに誘わないこと!
 
※引っ張りっこ同様、オモチャを独占して飼い主を威嚇・攻撃する犬には行わない。
 

格闘系の遊びでストレス発散!

いつもはのほほんと暮らしている愛犬でも、引っ張りっこの時の目つきが真剣で野生を感じることもあるだろう。時折のぞく猟犬資質をこの際だから遊びの時だけ存分に引き出してみよう。

たとえば、ここで紹介した【かかれ】の遊び。『マテ』の後『吠えろ』の号令で犬に吠えさせてから『かかれ』と教えてもいい。(ただし、それぞれの住宅事情にもよる)。

吠えることをやめさせようとすることはあっても、遊びの中で「吠え」を取り入れることなんて滅多にない。でも考えてみれば、吠えるのも犬にとってはごく自然の行為。他人に迷惑をかけない範囲で吠えさせてやることもたまには必要なのかもしれない。全身の筋肉を使って遊んだり、時には吠えたり。格闘系の猟犬ごっこは日本犬にとって格好のストレス発散になるはずだ。

 

追いかけっこ

攻守交代の上手なかけひきでノリ良く!逃げるスリルが面白いタイプと、追いかけるのが好きなタイプ。おいかけっこは犬によって個性が出る遊び。

【解説】
優れた獣猟犬はやみくもに闘うのではなく、相手の攻撃をかわしながら隙をついて攻撃し、相手が反転するとさっと逃げるとか。そんなスリリングなやりとりを遊びで再現しよう。

※追うばかりで逃げない犬には油断して接近した時に“高い高い”をする→降ろす→追うを繰り返す。
※逃げてばかりで追いかけない犬には、時々引っ張りっこできるオモチャやオヤツを出してみよう。
※この遊びの時だけは、飛びつきや多少のじゃれ噛みは認めてあげ、最後はオヤツを与えながら興奮を鎮めて終了。怖がって本気で逃げる犬や、捕まえると本気でかむ犬にはやらないようにしよう。

 

猟犬ごっこのときの注意

マナー

▼ドッグランは独占しない
愛犬をのびのび遊ばせたいのは飼い主共通の思い。ドッグランは独占しない!

▼人が見えたらロングリードも短く持とう
世の中には犬が苦手な人もいる、ということを忘れずに行動したいもの。人が見えたらロングリードを短く持とう。

▼ドッグラン以外では犬を放さない
呼び戻しができる犬でもドッグラン以外では犬を離さないこと

▼首輪は抜けないように正しい調整を
首輪キツさは指三本分がギリギリ入るくらいが適切。指4本分をいれて首輪を握れる場合は、首輪が抜ける可能性大!

危険回避型

▼自然豊かな公園や山の湿ったところではマムシに注意。また、犬がヒキガエルを丸のみにすると死亡する場合もある。また、犬がヒキガエルを丸飲みすると死亡することもある。要注意だ。

▼スズメバチに注意するのはもちろん、狩猟シーズンに野山に入る時は鈴をつける、派手な上着を着るなどの工夫も!

 

飽きっぽい犬は飼い主が作っている!

犬の狩猟行動は次のように分類できる。
 
1 探す(視覚・聴覚・嗅覚を使って)
2 獲物を追跡する(視覚・聴覚・嗅覚を使って)
3 捕まえる(鳥や小動物に対して)
4 くわえて運ぶ(鳥や小動物に対して)
5 格闘する(大型獣に対して)〈追いかける〉〈逃げる・かわす〉〈吠えて足止めする〉〈咬みつく〉

これらの行動は愛犬とオモチャやボールで遊んでいる時にも見られる。ではすぐ飽きるのはなぜなのだろうか?飽きっぽい犬を作るのは、次々に新しいオモチャを与えて放置する場合と、人の“やらせたい”思いを押しつけて犬が飽きるまで遊ぶ場合。犬の意欲がピークを過ぎたら遊びをやめる(※その回の遊びはきちんと終わらせる)。犬が完全に意欲を失っているのに、しつこく遊びを仕掛けるとその遊びが大嫌いになることも。ピークになる寸前にやめるのが理想。

猟犬ごっこの際も以上の点に注意して、犬の意欲を削がないようにしよう。

犬が楽しそうに遊ぶ姿を見ているだけで、時間が経つのを忘れるし「今、愛犬に癒されているんだなぁ~」としみじみ感じるもの。

日本犬の場合、ゴールのない単調な遊びは大人になると飽きてしまうもの。犬自身が達成感を味わえて、遊び自体をレベルアップしていけるもの、また、それぞれの犬の個性に合った遊びを見つけてあげると、歳をとってもはつらつとした生活を送れる。

毎日その輝く笑顔を見られるよう、みなさんも愛犬が喜ぶ猟犬ごっこを探して実践してみては?

 
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Shi‐Ba vol.65『いつもの散歩中や室内でワイルドに遊ぶ 猟犬ごっこ』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。