人間では、健康に過ごしたかったら規則正しい生活をしなさいといわれる。同じことはコーギーにもいえるのだろうか?
生活サイクルを乱すのは飼い主の身勝手?
人間の世界では、規則正しい生活を送りなさいとよくいわれる。同じことは犬にもいえるのだろうか。
乱れた生活が犬の健康を害する可能性は誰もそれを実験していないので、実証できないというのが実状。ただ感覚では〝ある〟に近いようだ。
例えば、飼い主の都合で太陽を浴びない生活をする犬は、健康状態も悪くなりがち。どんな生き物も太陽光を目と体で感じて、必要なビタミンを生成するからだ。太陽を浴びない生活は〝乱れている〟といえるだろう。
もうひとつ考えられる〝犬の乱れた生活〟は、飼い主側の押しつけや身勝手が原因のようだ。
眠る愛犬を無理やり抱っこして目を覚まさせたり、ひとりでいるのを許さなかったり。飼い主が愛犬の行動を身勝手に妨げてばかりでは、ストレスが多くかかってしまい、結果として犬の健康状態が悪くなりやすい。
これは「私は犬を溺愛しているの! と言い切る飼い主さんに多い気がする。犬が自分から離れることを許さないタイプ。犬の自主性をもう少し尊重しよう。
生活サイクル Q&A
Q.食事の時間がバラバラになりがち。犬の健康にはよくないの?
野生の犬は〝食べられる時に食べる〟という生活を送っていた。コーギーにも野生の名残はあるので、時間がバラバラなのはあまり影響を与えないだろう。ただし、犬が栄養不足になるようだったら回数や量に問題がある。
Q.犬に適切な睡眠時間はあるの?寝過ぎ寝不足はあるの?
正式なデータは取られていないが、健康な成犬は、だいたい12時間近く寝ているとされる。ただし、何かあってもすぐに対応できるように、熟睡はせずに浅い眠りを続けている状態。だから、人間のような寝不足や寝過ぎにはならない。昼間に寝過ぎたから夜に眠れないということもないようだ。
Q.人間は午後10時から午前2時の間に寝ると成長ホルモンが出るといわれるけど、犬にも同じことが言えるの?
成長ホルモンはどんな生き物にも分泌されるが、人間と同じように犬も深夜の時間帯に分泌されているのかは、残念ながら研究されていない。
Q.仕事上、昼夜が逆転しています。犬にも何か影響あるの?
その生活をずっと続けているなら、犬は環境に適応するだろう。しかし、前述のようにまったく太陽を浴びないのは、生き物として影響が出る可能性が。休日には太陽の出ている時間に散歩に出るなどした方がいい。
Q.平日はケージでの留守番が長くなります。健康に影響は?
コーギーは環境に適応する犬種なので、留守番がいつものことならさほどストレスは感じないだろう。帰宅後に一緒に遊んだり散歩に行くなど、しっかりした運動と密なコミュニケーションを取れれば問題ないはず。ただし、コーギーは運動量が豊富なので、毎日の散歩はなるべく行ってあげた方がいい。また、休日にじっくり遊ぶ時間を取るなど、飼い主が考えてあげよう。いつも帰ってくる時間に帰って来ない、などは犬もわかるので、それがストレスになる場合もある。
Q.その他、犬に悪影響を及ぼす生活サイクルってあるの?
一番多いのは、急に環境が変わること。例えば、今まで24時間側にいたママがパートに出ることになり急に長時間の留守番が始まった場合などが、もっともストレスを感じやすくなる。徐々に留守番時間を長くして、ならしておくといいだろう。
生活サイクル まとめ
犬は順応性が高いので、毎日の食事や散歩の時間が多少ばらついても健康に影響はない。
むしろ、時間をギチギチに決めてしまうと食事や散歩の時間を犬が先読みして、要求吠えなどの行動が出やすくなる。ギチギチに予定を固めず、フレキシブルに対応する、という生活サイクルを作ることがオススメだ。
平日は愛犬との時間が取れないと嘆く飼い主も多いが、休日にしっかり犬と触れ合っていれば問題ない。
犬は飼い主の気持ちを、とてもよく感じ取る生き物。物理的に毎日触れ合えなくても、飼い主が犬をいつも思っていれば、それは絶対に伝わっているはずだ。
コーギーの健康を守る生活サイクルは、単純に規則正しい生活を送ればいいわけではない。飼い主がつねに愛犬を思っていて、それが愛犬に伝わっているかが重要なのだ。
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コーギースタイル vol.40『規則正しい生活こそ、美の秘訣? 正しい生活サイクルで美ボディを作る』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。