柴犬は人間より時間を早く感じている?意外に知らない犬の時間

「犬は人間よりも、時間の流れを早く感じているって本当?」「犬に時間の概念はある?」など、謎多き犬の時間。そんな不思議がいっぱいの世界を、柴犬の暮らしぶりから探っていく。次々と現れる衝撃の事実!犬の時間は奥深いのだ。
 

 

犬の年齢を人間の年齢になおしたら?

犬の時間

3ヶ月 約5歳
6ヶ月 約9歳
1歳 約15歳
2歳 約20歳
3歳 約25歳
4歳 約30歳
5歳 約35歳
6歳 約40歳
7歳 約45歳
8歳 約50歳
9歳 約55歳
10歳 約60歳
11歳 約65歳
12歳 約70歳

上の数字は、犬の年齢を人間の年齢に換算したものである(左が犬、右が人間)。犬は1歳で成熟期を迎える。その時期と人を比べると犬は1歳までの1年で、15歳年をとることになる。その後は、1年で5歳年をとっていくという考え方。

何故こんなにも差が生まれるのかというと、新陳代謝が影響している。犬は新陳代謝が早いので、人間よりも早く年をとり、老化も早い。

この世に生を受け、成長し、老化していくスピードは犬のほうが圧倒的に早い。ということは、人間よりも早い時の流れで生きているのだろうか?また時間をどういうふうに捉えているのだろうか?謎多き犬の時間に突入していこう。

 

柴犬たちが大切にしている時間とは?

■食事の時間

犬の時間

まず、犬が大好きなものに食事の時間があげられるだろう。もし柴犬100匹に一番の楽しみは? と聞くと、「ゴハン!」という答えがかなりの確率で返ってくるはすだ。

その食事を、時間という観点から見ると「消化」というキーワードが浮かんでくる。犬と人間では、食事をして消化するまでのシステムはほとんど同じ。

しかし、腸の長さが全然違う。犬はどちらかというと肉食で腸が短く、人はどちらかというと草食なので腸が長い。これによって消化して排泄するまでのスピードに違いが起こる。

犬は液状のものだと、食べたものが胃に入り、消化して結腸にいくまではだいたい4時間、排泄までだいたい1日かかるが、人間の場合だともっと時間がかかる。

また、水分をとった後、尿の出るスピードも犬の方が早い。

だが、だからと言って食事の時間をずらす必要も、回数を増やす必要もない。朝と夕、体が元気になってきた時にあげるのがベストタイミングなのである。 
 
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■遊びの時間

犬の時間

時間は本当に不思議なもので、楽しい時間は早く過ぎ、辛い時間は長く感じてしまう。学生時代を思い出すと授業はなかなか終わらず、休み時間はすぐに終わってしまい、納得がいかなかったものだ。この感覚は犬も同じなのではないだろうか。

楽しい時間は集中しているので『早く終わらないかな?』という感覚がなく、時間が早く過ぎるように感じるのだろう。

逆におもしろくない時は、夢中になれず、時間を気にしてしまう。犬は時間は気にしないが、楽しければ夢中になるという点は同じ。時間は、暇な時ほど長く感じるものなのだ。早く過ぎるけど、夢中になれる、というのが楽しい時間。

ボール投げ、引っ張りっこ、飼い主とのスキンシップなど、飽きっぽく洋犬に比べて遊ばないと言われる柴犬でも、遊んでいる時の表情は夢中そのもの。まさに時間を忘れて没頭している。

その特性を、留守番嫌いな犬に利用することができる。外出する前にオモチャを与えるか、コングや知育玩具にオヤツを入れて、一人遊びに夢中にさせよう。そうすれば、退屈な時間の過ぎるスピードも早くなるはずである。

そして、もしかしたらやがて疲れて、寝てくれるかもしれない。まさに、一石二鳥なのだ。

 
■散歩の時間

犬の時間

犬にとって散歩は、とても大切な時間だ。散歩をすることによって、適度な運動ができるだけではなく、ストレス解消や、色々なもののにおいを嗅いで情報を集めることでの脳の活性化、また社会化の効果がある。
 
しかも、散歩は楽しいときたもんだ。この時間を、もっとよいものにすると愛犬も喜んでくれるはず。散歩を充実した時間にしてあげるために、時と場合によってだが、指示はあまりせず、自由ににおいを嗅がせてあげたり、広い場所があったら遊ばせたり走らせるようにしてあげよう。

もし、愛犬が散歩を嫌いなのであれば、好きにさせる方法はあるのだろうか? 散歩嫌いな犬は、散歩の目的がなかったり、外を怖いと感じているケースが考えられる。その場合は、いつも通るスーパーの前でオヤツをあげて、公園についたら遊んであげる、というようにコースの途中で楽しみを作ってあげよう。
 
散歩は長ければいいものではないということも忘れずに。そして、理想は朝と夕の1日2回。疲れすぎない程度に、連れていってあげよう。

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柴犬たちの睡眠時間について考える

犬の時間

犬が寝ている顔ってのは、本当にかわいい。普段はイタズラ小僧でも、寝ている時は天使のようだ。窓から差し込む日だまりの下で、すやすや眠る姿を見ていると、時間が止まったような錯覚にも陥る。
 
犬の睡眠時間は、実際のところどれくらいなのだろう。野生の犬では、平均して、1日の48 %を休息、40 %を活動、12 %を移動に費やしている。本来の犬の睡眠時間は12時間弱ということだろう。

ただ、自分で食べ物を探す必要のない現代の家庭犬の場合には、もう少し長いと思われる。

人間の平均的な睡眠時間は、だいたい8時間くらいなので、そこから考えるとやっぱり長め。だが、家の中にいると、蛍光灯などで明るくて眠れないこともある。クレートに布をかけるなど、愛犬が自由に行き来できる、暗い場所も用意してあげるといいかもしれない。

リラックスできているかどうかは、犬の寝姿から少しは理解できる。ヘソ天や、だらーんと手足をのばし横になっている体勢はリラックスしている状態だと言える。

だが、寝姿よりもどれだけ頻繁に起きるかということが、リラックスの指標となる。もし、少しの物音でも起きてしまう状態が続けば、環境を考え直した方がいいかもしれない。

犬の時間

ここで心配になるのが「おいおい、そんなに昼間っから寝ていたら夜寝られなくなるんじゃないか?」ということ。

犬の場合は昼間に眠らせすぎても夜寝られなくなることはない。犬には、いつ外敵に襲われるかわからないという野生の本能も残っていて、基本的に熟睡はあまりしない。脳を休ませる必要はあまりなく、体を休ませるための眠りが多いのが理由。

だが、飼い主が昼夜逆転した場合、だんだん飼い主の生活リズムにあわさっていく可能性もあるので注意。。

メラトニンが正常に分泌されることで、本来の生活のリズムを維持することができ、よく眠ることができる。

犬も人間も本来の体内リズムでは、暗くなるとメラトニンが分泌される。それによって、夜になると眠くなる。メラトニンは日光を浴びると、抑制されるので朝や昼は分泌されない。

メラトニンをよく分泌させるために必要なのは、セロトニンという物質である。セロトニンは昼間に太陽を浴びたり、運動をするとよく分泌される。朝日を浴びて運動をすることで、よい眠りを手にいれられる。またセロトニンは精神的な安定も、もたらしてくれる。

この意味でも、朝の散歩は大切。ちなみに、メラトニンとセロトニンの分泌に関わるのは、一定以上の強さの光だそうで、コンビニの照明くらいの明るい光を浴びるのも効果があるようだ。

とは言っても、日光に勝る効果があるとは思えないので、やはり外に連れ出すことが一番なのである。

日光に当たり、リズムを整えることで良い睡眠が得られ、健康も保たれる。散歩が好きな犬は散歩以上に眠ることが好きなのかもしれない。
 
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犬生は人が思っているよりも濃密

犬の時間

人間は過去から学び、自分の将来について考えることができる動物。つまり、過去と未来という概念がある。それを可能にするのは、大脳皮質という場所だ。人間はここが発達しているのである。しかし、この特徴は一長一短だ。過去を悔やみ、未来を憂うという泥沼にはまることもある。

一方、犬は大脳皮質が人間よりも発達していないので、過去と未来という概念はないといわれている。公園で楽しいことが起きた、などの記憶は残っていると思われるが、あの時こうしておけばよかったなどという感覚はない。また、チャイムが鳴ったら来客があるという予測はできるが、今日これをしたから明日これができない、という感覚もない。

犬の時間感覚には、現在しかないのだ。こんな素晴らしい生き方はないと思う。そこに不安も憂いもない。あるのは、どうやったら現在という時間を、気持ちよく過ごせるかということだけなのだ。まさに、瞬間、瞬間を生きている。何とも見習いたいものだ。

そして、前述した、犬、人にはそれぞれの時間のスピードがあり、犬の体感スピードの方が早いという説。この2点から推測するに犬が過ごす時間は、1分1秒が、人間よりも濃密で重みのあるものなのだと思う。

そこを理解すると、愛犬と過ごす時間が、充実したものになるはずだ。やはり、犬の時間は奥深かった。

 
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Shi‐Ba vol.67『犬は人間より時間を早く感じているってホントウ? 柴犬の時間』より抜粋。
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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