カメラ目線が得意なのも頭がいい証拠?ウチのチワワは賢いチワワ

チワワさんと暮らしていると「頭いいなあ」「賢いなあ」と感心することが多いはず。今回は犬の頭のよさとはいったいどういうことなのか、追求していきたい。
 

 

犬のIQテストで上位に来た犬種は……

賢いチワワ

愛犬家の皆さんなら知っているかもしれないが「犬のIQテスト」というものがある。数年前にイギリスのドッグトレーナーと心理学者が考案したもので、新しいコマンドへの理解力、コマンドに従う早さなどを基準にしてIQを測定する実験だった。

そのテストで1位に輝いたのはボーダー・コリー。続いて、2位にプードル、3位にジャーマン・シェパード・ドッグが入っている。これらの犬種は確かに〝頭がいい〟といわれる代表格といっていいだろう。
 
しかし、犬には〝物覚えのよさ〟と〝賢さ〟の違いがある。具体的にいえば、両者はどう違うのだろうか。

先に挙げた犬たちのIQはコマンドを覚える、従うといった行動から算出される。これは〝物覚えのよさ〟と表現されるものだ。新しいコマンドを難なく覚えていく。傍目からはとても賢く見える。

子犬を家に迎えた直後、オスワリやオテ、トイレなどを教える家は多い。すぐにオスワリを覚えてくれたというエピソードはチワワでもよく聞く。物覚えがいいことは、確かに賢さにつながる。

ただ、オスワリをなかなか覚えなかったといって、すぐに愛犬が〝物覚えが悪い〟とは言い切れない。飼い主さんの教え方がよくなかった、犬にうまく伝わってなかったことも十分に考えられるからだ。

実際、スクールでは、家ではうまくできなかったコマンドを教え直したら上手にできるようになる子もいるという。うちの子、教えたことをなかなか覚えてくれない……賢くない?と悩んでいる飼い主さんは、一度教え方を見直してみるのもいい。

この〝物覚えのよさ〟は、人間と一緒に暮らしていくうえで、とても大切となる賢さ。また、正しく教えること、繰り返し練習することで強化できる賢さでもある。 

 

自分に都合のいい言葉だけ抽出する“賢さ”

賢いチワワ

では、もうひとつの〝賢さ〟はどういうものなのだろう。これについては、人間で〝賢い〟といわれる人に近い

例えば、要領よく仕事をこなしていったり、上手に時間を使って過ごしていたりする人だ。立ち居振る舞いの上手さ、要領のよさと言い換えてもいい。

犬にも、多少なりともそれがあるように感じる。例えば、ごはんやオヤツといった自分に都合のいい言葉だけはよく聞き取り、嫌いな爪切りという言葉は聞こえないふり。ある意味でこれも〝賢い〟といえるだろう。

経験や学習による先読み行動が多い犬は、こういった〝賢さ〟が根底にあるように感じるそうだ。AすればBになる(しかも自分にとってよいことが起こる)と学習しているからこその行動といえるだろう。

 

人間と暮らすうえで重宝される“賢い犬”とは

賢いチワワ

実をいうと、人間の立場からすると一番飼いやすい犬は“物覚えがよくて、賢くない犬”。つまり、コマンドやしつけはしっかり覚えてくれた上で、細かいことを気にしない犬だ。

賢くて先読みできる犬の場合、呼ばれた→また爪切りかも?といった疑いを持つが、おおらかな犬は、呼ばれた→うれしい、行かなくちゃ!を何度でも繰り返してくれる。

捕まって爪切りされたとしても、その瞬間は嫌がるがすぐに忘れて、また呼んでもすぐに来てくれる素直さがある。オスワリやフセを繰り返しても、OK任せて! と何度でも聞いてくれるような性格の犬だ。

賢くない”というよりは“素直”“疑わない”性格といったほうがいいかもしれない。

これはもう、個体の性格による。チワワにもおおらかで素直な子はたくさんいるが、先読みをする〝賢さ〟を持つ犬も多い。嫌なことばかりを繰り返すと、マイナスの先読みが強化される可能性も。

つまり、飼い主さんが呼んでも〝どうせ爪きりでしょ?〟と来なくなってしまうようなケースだ。

疑り深さは賢さの証でもあるが、寄ってきたらランダムでごほうびを与えるなどして、呼ぶ=いいことがあるかもしれない、と教えておくほうがいい。

 

チワワのずる賢さはかわいらしさが原因?

賢いチワワ

飼い主さんの中には、チワワの賢さの裏には、ある種のずる賢さを感じている人も多い。多い意見は「かわいい顔や仕草でおねだりしているところが賢い」「外面がよいのに、家の中では自己中な面がある」などなど。

もともと人にかわいがられるために生まれた犬種なので、かわいらしさで人をコントロールする術を本能的に知っているのかもしれない。もうDNAレベルで“かわいい”“なんとかしてあげたい”と思わせる何かが組み込まれているのだ。

そう考えれば、チワワのかわいさは生きるための賢さの裏返しでもあるのかもしれない。ずる賢い=よくないこと、とは決めつけられない。

かわいい顔でのおねだりがコミュニケーションになっているご家庭もあるだろうし、飼い主さんが許容できる範囲なら問題ない。周囲に迷惑をかけないずる賢さなら、楽しんでもいいだろう。

 
人気のキーワード:
#しつけ #ごはん #シニア犬 #健康管理
#性格 #散歩 #気持ち #病気 #おでかけ
#ケア #子犬 #性別
 
チワワスタイル vol.24『かわいいだけが売りじゃないの ウチのチワワは賢いチワワ』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

-チワワ
-,