大胆にお腹を見せてくれる〝腹見せコーギー”。初対面の人にも見せてくれるのはなぜ? どうして見せる子と見せない子がいるの? 今回は〝腹見せコーギー”のキモチをずばり解説!
プラスの思いがあるからお腹を見せる
犬にとってお腹を見せる行為は「服従」「恭順」といった意味があると聞くが本当にそうなのだろうか?
家庭犬として過ごしているコーギーの場合、初対面のコーギーの腹見せは、恭順・服従よりは“友好の証”の可能性が高い。
もしくは「あなたを認めてあげる」「あなたならいいよ」といったニュアンスだ。
いずれも信用している証拠といえる。大事な内臓がつまっているお腹は、犬の急所のひとつだ。急所を見せるということは、相手が攻撃してこないと信用しているから。
また、初対面の人間にもお腹を見せてくれるコーギーは今までの経験が大きい。人との関わり合いが、そのコーギーにとって楽しいことしかなかった場合、人=楽しい、よいことと学習するので初対面の人でも信用しやすくなる。つまり、お腹を見せやすくなるのだろう。
また、初対面の人に撫でられることも同じ。人の手に嫌なイメージを持っていないのだから、それはとても素敵なことだ。
さらに言えば、たまたまコーギーがお腹を見せた時に、飼い主さんや周囲の人が「カワイイ~」とほめる、ごほうびなどをあげるなどをすれば、お腹を見せる=よいことがあると学習してますます見せるようになる可能性も高い。
もうひとつ言えるのは、コーギーの体格。足が短くてコロンとした体型は、お腹を見せやすい。大型犬になると、フセをするだけで大変。そこからお腹をみせることにはかなりの労力が必要。しかし、コーギーは簡単にひっくり返れる。
簡単な動作でほめてもらえるのだから、ますますお腹を見せるようになるのだ。
コーギー腹見せの疑問
Q.フレンドリーなのにお腹を見せないのはなぜ?
とてもフレンドリーな子でもお腹を見せない場合もある。その場合は、性格によるものかもしれない。
活発で動き回っていたいタイプの子は、お腹を見せてまったりと撫でられるより、オモチャなどで遊んでもらうほうが好きなのだろう。
Q.お腹を見せてくれない。信頼されてないの?
お腹を見せないから、信頼関係が成り立ってないとは限らない。
きちんと呼び声に反応する、コマンドをしっかり聞く、お腹は見せないけど触るのはOKなど、他で信頼関係ができているなら、ただ単にお腹を見せる行為が苦手なのだろう。
Q.他の犬にお腹を見せるのも友好の証なの?
犬に見せる場合は「あなたに従います」という意味と、「敵意はないので、仲良くしましょう」という意味がある。コーギーは後者のほうが強いかもしれない。
時々、お腹を見せてわざと下手に出て、相手の反応をうかがう子もいる。
Q.お腹を見せる時と見せない時があるのはなぜ?
リラックス度合いの問題。自宅ではリラックスしているのでお腹を見せるけれど、外では見せない子もいる。
また、最初は見せなくても、何度も散歩に行くなどしてその場所が安心できるとわかれば、見せるようになる場合もある。
Q.撫でているうちにお腹を見せるようになったのは?
撫でられているうちに心が安心してきて「この人になら見せてもいい」と思ってくれたのかもしれない。
自主的に見せてくれたのなら、撫でてあげても大丈夫。無理に転がすのは嫌いな子もいるので、やめておいた方がいい。
無理に腹見せさせる必要はない
イタズラや粗相を発見した時などに反省のポーズとして、仰向けにひっくり返す飼い主さんがいる。問題が起こっていないなら続けても構わないが、あまりオススメできる方法ではない。
お腹を見せてほしいからといって、愛犬に無理やりポーズを取らせるのも好ましくない。どうしてもその体勢が嫌いというコーギーもいる。
嫌なポーズを強制的に何度も取らされていると、飼い主さんへの不信感も増してくる。基本的には愛犬が自主的にお腹を見せた時に、ほめるなどして行動を強化していくべきだそう。
お腹を見せる行為は、関係性を作るうえで〝絶対に必要〟ではない。ただ、やれるようになったなら、愛犬をほめてあげるといいだろう。
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コーギースタイル Vol.36『コロンコロンするのはなんのため?腹見せコギさんの話』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。