犬びより

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【うちの柴犬下足番やってます】履物に魅せられた犬たちの謎に迫る!

2018/06/15

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靴やスリッパ、靴下など、人の履物に異様な愛着と執着を見せる犬は多いという。玄関や下駄箱の前から離れようとしないヤツもいる。それはもう「下足番」という言葉がピッタリ・・・!何故に犬たちは、こうも履物に魅せられてやまないのか!?

 

靴好き犬のQ&A

 

Q.履潰した靴をオモチャとして与えるのは問題あり?

A. 靴を与えることで、犬はそれを遊んでいいオモチャと認識してしまう危険性がある。犬には新しい靴と古い靴の区別もつかないので、玄関先に置いてある高価な靴にも被害が及ぶようになる可能性大。また、散歩中に出会った他人の靴にまで噛みついてしまう可能性も否定できない。オモチャを与えるならば、他のものにしよう。絶対に靴やサンダルを与えてはいけない。

Q.性別や年齢などによって関心にも差がある?

A. オスとメスによる違いはない。ただ、オスの方が遊び方が激しく、破壊したりボロボロに噛み破る傾向がある。また、年齢を経ると関心が、薄れていたずらしなくなる例は比較的多い。犬にとっては暇つぶしにオモチャとして遊んでることが多いので、大人になると外を歩く人を見張ったりするお仕事に目覚めたりして、オモチャへの関心は薄れてゆくのだろう。

Q.靴(履物)で遊ぶことをやめさせる良い方法は?

A. 遊んでもよいオモチャと、いけないオモチャをしっかりと教え込ることが肝心。「ダメっ!」と叱るだけでは解決できない。地道なしつけが必要になってくる。例えば、靴と他のオモチャを犬の前に並べて、犬がオモチャの方を選んで遊んだ時だけ、一緒に遊んであげたり褒めてあげるなど。それを繰り返すうちに、犬は楽しい体験をしたオモチャの方を自然と好むようになる。

Q.犬が靴に執着することで困る問題はある?

A. 靴は犬にとって安全なものではない。紐を食べてしまうと、腸内で詰まって獣医の世話になることだってある。また、防水スプレーなどの有害物質も付着しているため、健康面からもオススメできない。靴で遊ぶことを覚えさせてから、それをやめさせるのは大変。子犬の時から犬の目にふれないよう、使わない靴やサンダルは玄関先から片付けておく方がいい。
 
Q.どんな靴を好むの?
A. 犬がどんな靴を好むかについては、犬の性格とか、その時々の状況とかによって違ってくる。また、飼い主の反応というのも、犬が靴に強い関心を持つようになる大きな要因のひとつ。犬が靴をかじっていたずらした時、飼い主としては叱っているつもりでも、犬はそれを「自分に興味を示してくれた」「遊んでもらった」と判断することも。また、靴をかじって飼い主に激しく叱られ、とっても怖い思いをしたという感情が犬に残った場合。それがトラウマになって、靴を取り上げようとすると唸ったり攻撃的な態度をとることも……。

 

下駄番してるのはあくまで犬の都合ですから

『下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にはしておかぬ』とは、阪急東宝グループの創業者である故・小林一三氏が残した名言である。地味な仕事でも頑張ってその道の達人になれば、世間に認められ栄達の道も開けてくるってこと。

地道な努力をよしとする価値観、今時は流行んねぇよな。ん、でもさすがは柴犬。古き良き時代の遺伝子を宿す犬なだけに、地味に頑張ってる。今日も玄関先の靴の前から離れずしっかりと見張り、時々、靴の上に乗ったりして。そーか、そーか、織田信長の草履を暖める木下藤吉郎に習って、飼い主への忠誠心を示してるのだな。

いや……ちょっと待てよ。その新品のスニーカーどこに持って行くんだ。おぃ! あっ、ヒモとかカカトとか噛んでボロボロにしちゃって。盗んでいたずらするチャンス狙ってただけなのね。はぁ、忠義のココロを期待するだけ無駄でした。今時の犬なんて、しょせんこんなもんよ。
まあ、昔から犬ってのは、そんなもんだったのかも。利に聡く、その行動のすべては、自らが楽しく快適に生きるためのもの。靴やスリッパに興味と執着を見せるのは、履物を守ろうとかそんな忠誠心からではない。と、いうコトを飼い主の側も、よーく知っておこう。それが今回の特集の趣旨だったりもするのだが。「誰も君を下足番にはしておかぬ」そうか、小林翁は犬に下駄番やらせちゃいけないってコトを言いたかったのか? まさか……ね。

 

Shi-Ba Vol.77『本当に彼らに靴を任せていいのか・・・うちの犬、下足番やってます!』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。