犬びより

犬と子どもの接し方ルール。ストレスを感じさせない年齢別の触れ合い方

2018/11/15

 

犬と子どもの基本の触れ合わせ方

子供が近づいて来た時、犬が落ち着いていたら、以下の流れで触れ合わせてみよう。途中で嫌がるようなら、無理に続けないこと。いつでも子供と離せるようリードは短めに持っておこう。

■基本の触れ合わせ方

1.子供と犬の間に入る
子供が近づいたら飼い主が犬との間に入り、子供に話しかける。会話で時間をかせぎ、犬に子供を観察する機会を設け、警戒心を低下させる。

2.子供はしゃがんで手をグーに
犬が落ち着いていたら、子供に犬とはす向かいでしゃがんでもらい、手をグーにして、犬の鼻先から5センチ程度前にゆっくり出してもらう。

3.ゆっくり胸を撫でてもらう
犬が落ち着いて手の匂いを嗅げばオッケーのサイン。子供にゆっくり手を開いてもらい、犬の首筋を撫でてもらう。首筋は犬の口が届きにくい。

4.早めにきりあげる
時間がたつと子供のテンションが上がったり、そのことで犬が緊張したりすることも。少し触れ合ったら早めに子供と離れるようにしよう。

 
■シャイな犬の場合
最初はあいさつする程度の接触を繰り返すことで、その子供に慣れて触れ合えるようになることも。

 
■元気のいい犬の場合

・リードの長さをキープ
犬が興奮したらすぐ子供と離せるよう、リードは短くふんでおくか、ひざの位置で止めておく。

・首輪をおさえる
親指を首輪に引っ掛け、他の4本の指で犬の肩を軽く抑えておくと、犬が急に動くのを制御できる。
 
 

子供に触らせる前に犬に心の準備をさせて

どんな犬でも、子供が近づいた時、目をそらす、体がかたい、シッポがさがる、子供を避ける、うなる、口にしわをよせる、うしろを向く、飼い主にくっついてくるなどの行動がみられたら、それ以上近づけないこと。特に、後ろが塀になっているような追いつめられた状況では、犬は自分を守るために攻撃的態度に出ることがある。

触れ合わせる時のポイントは、まず子供に触られることを犬に予測させる時間をかせぐこと。その上で、子供ははす向かいになり(向かい合うと犬は恐怖心を感じやすい)、手をグーにして(指がひらひらすると噛まれやすい)匂いを嗅がせること。犬が手の匂いを嗅いだり、体を摩り寄せるなどのオッケーサインを出したら、ゆっくりと触れ合わせよう。

なお、急に頭を撫でると、犬は死角からいきなり手が出たように見え、恐怖心を感じるので避けること。

元気な犬の場合は、犬を興奮させないよう、子供に落ち着いてもらうこと。またその後、犬を動かすと子供に飛びかかる恐れがあるので、子供の方からすみやかに去ってもらって。

 

犬の気持ちに立った通訳をしてあげよう

当然ながら、犬と人間とはあくまで違った生き物同士。しかも大人のように犬の立場に立った接し方など知らない子供が相手である以上、大人である飼い主が、双方の通訳になることが必須。ただし犬が怖がっている時はあいさつ程度で済ませるなど、犬の気持ちに立った通訳をすることが大切だ。人間寄りに通訳し、無理をして子供を犬に触らせてしまうと、犬の気持ちを無視することになり、犬が恐怖心から攻撃的な態度に出てしまう恐れもある。

幼児以下の場合は、子供に接し方を伝えてもわからないことが多いので、子供を連れている保護者と会話しながら、犬にとってストレスのない触れ合い方に導くといいだろう。飼い主が犬を撫でて「かわいいでしょ?」「今いくつ?」などと声をかけるだけでコミュニケーションにはなるので、触らせないですむならもちろんそれに越したことはない。が、触れ合う場合は、上の注意を守ろう。

なお、どんな子供と触れ合わせる場合でも、リードはいつでも子供と引き離せる長さをキープしておこう

 

子供の成長度合い別触れ合わせ方

VS 赤ちゃん
動きは予測できないが、ベビーカーに乗るか抱っこされているので、犬に触れにくく比較的安全。保護者が触らせようとしたら印象を悪くしないように断ろう。

・あいさつのみする
抱っこの赤ちゃんは位置が高いため、犬が恐怖を感じやすい。触らせず「わんわん好きなのね」などとあいさつするだけでよし。

・飼い主が握手
保護者が赤ちゃんに犬を触らせたがるようなら、飼い主が赤ちゃんと握手してみては。犬を触らせなくても印象はいいはず。

・並んで歩く
ベビーカーに乗っている赤ちゃんなら、犬が届かないくらいの距離にリードをキープし、並んで歩くだけで触れ合いになる。

 
VS 幼児
絵本やテレビで見る犬のイメージが強く、恐れを知らずに近寄って来る。落ち着きがないため、触らせないで済むならその方が◎。

・飼い主が間へ
触らせる場合は、まず飼い主が間に入り、保護者と会話しながら犬の様子をチェック。保護者と幼児は手をつないでいてもらうこと。

・二人ばおりで
犬が落ち着いていたら、犬をはさんで横並びになり、飼い主が背中を撫でつつ、反対側から保護者と子供が二人ばおり状態で犬を撫でてもらう。

 
VS 小学校低学年
犬が平気なら基本の触れ合わせ方でオッケーだが、集団できたり、走りよって来たりすると犬が恐怖心を感じやすいので注意しよう。

犬を囲まないよう注意
集団で取り囲んで触ると犬が恐怖心から攻撃的な態度に出てしまうこともあるので、気をつける。特に後ろに塀がある場所では要注意!

 
VS 10歳以上
犬が平気なら基本の触れ合わせ方をさせてオッケー。犬と接するルールをきちんと話して、正しく触れ合える子供を増やそう!

・犬とのルールを教える
「犬に触る前に、飼い主に聞くといいよ」「シッポが下がっている時は、触らないでそっとしておいて」など触れ合うコツを教えてあげよう。

 

家の子供や来客の子供に教えておきたいことは?

■犬のタブーを教える
子供特有の落ち着きのない動きは、犬の警戒心をあおる可能性大。悪気はなくても噛まれたり飛びかかられてしまう恐れが。双方を守るためには子供にきちんと教えること。

上から触る
いきなり触る
のぞき込む
うるさくする
嫌がるのに触る
追いかける

 
■子供の存在に犬を慣らす
犬の飼い始めや、子供の来客の時は、ゲートで犬との空間を仕切って犬に子供を見せつつ、時々オヤツをあげながら慣らそう。

空間を仕切り時々オヤツを
慣れたら子供からもオヤツ
リードありで一緒の空間へ

 
■犬と子供が楽しく遊ぶ方法
遊び方を知らない子供は犬にしつこくかまいがち。犬と遊ぶ方法を教えて、双方にいい時間を過ごさせよう。必ず親も近くにいること。

・かくれんぼ
ソファの裏やふとんの中などに子供がかくれて犬が探す。見つかったら子供からオヤツをあげよう。犬は子供のことが大好きになるはず。

・ボール投げ
ボールを投げたりサッカーボールをキックして犬に追ってもらうと、犬の運動欲求を発散できる。いずれの場合もロングリードはつけておこう。

・宝探し
人形やコングなどを布の下に隠して犬に探してもらい、見つけたらその宝物で遊ぼう。食べ物に執着する犬にはオヤツは使わないこと。

 

犬の事情を説明して子供の動物愛を育てる

犬と子供とのトラブルは、犬の性質を知らない子供が、犬が嫌がる行為をした結果、犬が自分を守るために攻撃的な行動に出るケースがほとんど。双方を守るためには、あらかじめ子供に、犬の事情を教えること。

「犬は怖いものだから触ってはだめ」など適当な説明ではなく「上からいきなり触られると、○○ちゃんもこわいでしょう? 犬も同じ。だからゆっくり触ろうね」など、きちんと理由を説明しよう。これなら危険が回避でき、子供の生き物への愛情も育める。身内の子供はもちろん、よその子にも説明できると理想的。またよその犬に触る時は必ずその飼い主にたずねることも教えよう。

犬を飼い始めた時や、よその子供が家に来た時には、犬に子供のイメージアップをはかる必要が。この時、犬をいきなり狭いサークルにとじこめるとストレスになるので、あくまでゲートで空間を仕切るにとどめること。慣れたら子供からもオヤツをあげ、さらに犬が慣れたらリードをつけた状態で、大人が見ている前で遊ばせてもいい。

このように、飼い主や親である大人が手を貸してあげることで初めて、犬と子供は良い関係が育めるのだ。

 
 
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Shi‐Ba vol.50『愛犬にストレスを感じさせずに子供と円満に触れ合うコツとは?教えて子供との接し方』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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