互いに無理せずストレスフリー! 愛されるプードルになるためのしつけテク

愛犬に少しでもストレスのかからない生活をさせてあげたい! とは多くの飼い主さんの願いでもあるはず。そのために実は、しつけは欠かせないもののひとつ。ストレスフリーを目指すために必要となるしつけを学んじゃおう。
 

 

プードルの依存を直す

プードルのしつけ

落ち着ける場所を作る
飼い主さんに依存させないようにするには、犬の居場所を作ってあげるなど、まずは環境を整えてあげることが必要となる。そして同時にクレートトレーニングもできるようにしておくと安心。こうしておくことで飼い主さんがいないと不安で落ち着かないということもなくなる。外出時だけでなく、旅行時にペットホテルなどに預けることができるといった多くのメリットが。

【まず環境を整える】

プードルのしつけ

犬が過ごす環境を整えてあげよう。犬が落ち着いて過ごせるサークルであったり、物理的に飼い主さんについて来させないよう柵で仕切ったりなどの工夫をしておこう。

・サークルは庭付き一戸建てを用意
犬が基本的に過ごすサークルは「庭付き一戸建て」をイメージしたスペースを確保しよう。最低でも180cm×60cmの大きさで屋根付きのサークルを用意し、中に寝床となるクレートとトイレを。

・ついて来させないように柵を設置
例えば、キッチンについて来させないようにするなら、写真のようにキッチンとの間に柵を設置しておこう。この時に犬が柵をカリカリしたり、吠えたりしても反応せず無視しておくことも大切。

【クレートレッスン】

プードルのしつけ

クレートに入ることに慣らしておけば、もし震災などが起こった時でも犬をクレートに入れて避難することもできる。また飼い主さんの寝室にクレートを移動して、同じ部屋で寝ることもできる。

1.クレートの存在にまずは慣らす
クレートの中は犬にとって安心できる場所だと教えてあげよう。あらかじめクレートの扉は外しておく。また、クレートは犬が入った瞬間に動かないよう壁につけた状態にしておく。犬がクレートに近づいたら、ほめてオヤツを与え、クレートの存在に慣らしていく。

2.手前から奥までごほうびを並べる
犬がクレートに近づくことに慣れてきたら、手前からオヤツを道しるべになるようを奥まで並べる。犬がオヤツにつられて思わず入ってしまうような状況にして、犬が中に入るのを待つ。

\point/犬が自分から奥まで入る工夫を
犬が並べたオヤツにつられて中へ入ったら、横や奥のクレートの隙間からもオヤツを入れると奥まで誘導しやすい。また犬がクレートに入った瞬間に「ハウス」と常に声かけをしておく。

3.Uターンしたら中でごほうび
中に入って犬がUターンしたら、ほめて中でオヤツを与える。その後、犬が勝手に出てきても無反応のままで。繰り返すうちに犬が中に長くいたくなってくるので、中に入っている時だけほめる。

4.誘導なしでも入れたら扉を
オヤツで誘導しなくても犬が自分からクレートに入って落ち着けるようになった段階で、犬にわからないように扉をつけておく。扉の外からオヤツを与え、犬が静かにしている時に扉を開けてあげる。

\point/中でゴハンを食べさせるのも慣らす工夫に
中でゴハンを与え、犬が夢中になって食べていれば扉が閉められていても犬は気にならない。食べ終わってもすぐには扉を開けず、静かにしている時に開けること。

※覚えておきたい注意点
犬の体がすっかり中に入るまで、時間がかかることもある。なかなか入らないからと犬を押して無理に入れたりは絶対しないこと。

 
■クレートに入ることを慣らしていこう

クレートレッスンでクレートにいつでも入ることができるようになっていれば、不安による依存も軽減することにつながる。一緒に寝たいのにクレートに入れちゃうなんて、と思う飼い主さんもいるかもしれない。

子犬のうちから、ちゃんとクレートで寝ることができていて、いざという時にも『ハウス』の声かけで中に入れる。また、いたずらなど他に問題がないのなら、時には一緒に寝ることも可能だ。

これまで一度もクレートに入った経験がない犬に対しては、今回紹介しているように最初の段階ではオヤツを並べて誘導してあげよう。少しずつ中にオヤツを投げ入れるだけで犬は入るようになってくる。犬の様子を見ながら段階を経て、クレートに入る練習をしていこう。
 
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プードルに要求吠えさせない

プードルのしつけ

・あきらめなければ直せる
要求吠えをさせないために、「ダメでしょ」などと叱らないこと。やめさせるには完全無視を徹底する。それさえ出来ていれば、どのくらい時間がかかるかは犬によっても違うが要求吠えは必ず直る。ただし、直そうとすると一度は要求吠えが悪化するので、それは覚えておこう。近所迷惑が心配なら、あらかじめ挨拶に行っておくのもひとつだ。

 
・要求吠えに応えてはNG
例えばサークルから出してほしいと吠えている時に、中途半端に犬に声を掛けたり、犬の要求に応えてしまうと要求吠えはいつまでも直ることはない。

 
・吠えても無駄とプードルに教える
犬が出してほしいと吠えていても完全に無視する。そうすることで吠えても無駄だと犬も理解していく。サークルから出すのは犬が落ち着いている時のみに。
 
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プードルのわがままを通させない

プードルのしつけ

・何事も飼い主さん主導で
「抱っこして」と飼い主さんに前足でチョンチョンと催促。そんなわがままに対しても、要求吠えと同様に完全無視の徹底を。この場合も一度悪化するのを想定内と考えて。抱っこをしてはいけないというわけではなく、飼い主さんが抱っこしたい時にすればいいだけのこと。犬のタイミングで抱っこするのではなく、あくまでも飼い主さん主導というのが大切。

 
・犬のタイミングで応えてはNG
抱っこしてほしいと犬が要求してきて、それに応えていると犬のわがままを通すことになる。応えてもらえない時はストレスになるので中途半端な対応は×。

 
・わがままには無視をする
何事も犬に要求されてそれに応えるのではなく、飼い主さんが抱っこしたい時に対応するのなら構わない。無視することが最初は辛いかもしれないが徹底を。

 

可愛いと思えるプードルの要求も要注意!

プードルのしつけ

プードルは賢いだけに要求を通すためにあの手この手を使ってくることも。ついつい応えてあげたくなっても、無視を徹底しよう。

・じっと見つめる瞳に負けないで
サークルから出してほしい、散歩に連れて行ってほしいなどで、上目遣いで見つめられたり、サークルの中でピョンピョンとジャンプしている姿はかわいいもの。しかし、あくまでも犬の要求には応えないこと。

 
・ゴミ箱はプードルの届かない場所
ゴミ箱をいたずらした時に飼い主さんの関心をひけた経験があると、何かを要求して無視をされたらゴミ箱にいたずらすることも。ゴミ箱は片付けておこう。

 
・無視すると噛むことも
前足でチョンチョンなどかわいい要求で済んでいたのが無視すると噛んできたりすることもある。これも想定される行動なので要求には無視を続けよう。

 

しつけの一環でストレス発散できる

プードルのしつけ

プードルのストレスは体力発散ができていないことも原因のことも。ストレス発散にしつけを兼ねた「引っ張りっこ遊び」がオススメ!一緒に遊ぶオモチャはいつもは片付けておき、遊ぶ時に出すようにすること。

1.オモチャをプードルに見せる
遊ぶオモチャはプードルの口からはみ出る大きなものを使う。犬が落ち着いている時に遊びを開始。オモチャをプードルに見せて興味をひかせる。

 
2.オスワリさせアイコンタクト
プードルがオモチャに興味を示したら、持っていたオモチャをあごの下へ移動させる。オスワリさせ、アイコンタクトをとる。

 
3.オモチャを投げ持ってこさせる
2ができたごほうびとして「OK」でオモチャを投げてプードルに持ってこさせる。この時、戻らせるのにリードをたぐっても構わない。

 
4.オモチャを動かして遊ぶ
プードルがオモチャを持ってきたら、くわえたオモチャの端を持って左右にゆっくりと動かしながら、引っ張りっこ遊びを始める。

 
5.オモチャを離させる
引っ張りっこではプードルに勝たせず、飼い主さん側が勝つこと。引っ張りっこの動きを止めて、チョウダイで口からオモチャを離させる。

 
6.オモチャを背中に隠す
離したオモチャを背中に隠し、オスワリ、アイコンタクトができたら「OK」で3から繰り返す。遊びはプードルが飽きる前にやめること

 

お利口な家庭犬を目指して共にストレスフリーに

プードルのしつけ

今回紹介したような楽しいしつけレッスンをマスターしておけば、愛犬のさまざまなストレスを減らすことができるだけでなく、愛犬とより良い関係も築けるはず。

わがままや要求に対して無視をするというのは、最初のうちはかわいそうと思うかもしれない。でも甘やかしてしまえば、それがエスカレートしてしまうこともある。

飼い主さんにとっても、愛犬と一緒に過ごす時間は癒しであり、ストレス解消にもなるもの。もし抱っこしたい時に抱っこさせてくれない、吠えてばかりいるのでは、癒されるどころかストレスになってしまう。

愛犬と良い関係が築けていれば、ドッグスポーツを楽しめたり、旅行ができたり、ドッグカフェでくつろげたりなど、一緒に楽しめることの可能性も当然広がっていく。

飼い主さんも愛犬も共にストレスフリーの毎日を過ごすためにも、しつけは大切なこと。お互いにとってメリットとなることだらけなのだ。

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プードルスタイル vol.19『ストレスフリーなプードル生活 いつでもどこでも愛されるプードルになるためのレッスン』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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