犬びより

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犬のオナラに関する素朴な疑問。ニオイ、回数から考える健康管理の見直し

2018/10/10

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誰でもどんな動物でもしてしまうもの。それが、オナラ。ちょっと恥ずかしい生理現象だが、そんなオナラが知らせてくれる体調の変化もあるらしい。果たしてオナラから健康管理の見直しが必要かどうかを、確認できるのだろうか?悪玉菌に注目せよ!

 

オナラに関するソボクな疑問

Q.犬はオナラを意識的にするの?
犬は意識的にオナラはしない。あくまで自然発生なので気がついていないだけ。音や、ニオイがしても、自分から排出されたガスが原因だと思っていないから、驚くこともある。

 
Q.犬の肛門腺をしぼらないとオナラはくさくなる?
犬の肛門周辺には肛門腺と呼ばれる分泌器官があるが、オナラのニオイと、肛門線は関係ない。お腹をくだしていると下痢とともに、肛門線に入っている汁が一緒に排出されることはある。

 
Q.プードルは、くさいオナラをしやすい?
プードルは消化器が弱いわけではないが、メンタルが弱い傾向があり、それがくさいオナラに繋がる可能性がある。ストレスを受けることで消化器が弱り、オナラがくさくなる。

Q.空気を飲みすぎると問題があるの?
飲むこと事態は問題ない。しかし、息苦しいので空気を飲み込んでしまっていることもある。また、空気を飲み過ぎると、胃の動きがさまたげられる可能性も。

 

オナラがくさくなったら悪玉菌が増加したのかも?

病気の症状もなく、オナラがくさい、またニオイが変わってきたという時は腸内細菌のバランスが崩れ、善玉菌が減り、悪玉菌の割合が増加している可能性がある。悪玉菌が増えるとオナラがくさくなるだけではなく、体調が悪くなる可能性もあるので注意が必要だ。

腸内には大きく分けて、善玉菌と悪玉菌、日和見菌が存在する。それらが、分解してくれた成分を我々人間も犬も吸収している。善玉菌が分解して作った成分は、健康維持に貢献してくれる。しかし、悪玉菌が分解した成分は体に害を与える。それだけではなく、くさいガスを発生させる。また、うんちが固くなる、下痢になるだけではなく免疫力の低下などにも繋がると考えられている。悪玉菌の健康への影響力は意外に大きいのだ。

改善策は、食事内容を変えること。特に肉食に偏重しすぎないことが重要だ。肉など、消化しにくいものを食べると、未消化のまま大腸に届いてしまうこともある。未消化物を悪玉菌は大変好むので、その結果増えてしまうのだ。

善玉菌を増やすという考え方ではなく、悪玉菌を増やさないことが必要。悪玉菌を増やさないためには、消化の良い食事を与えることがポイント。もちろん、何を消化しやすいかは個体差もあるので、愛犬にあったものを見つけてあげよう。

また、ビフィズス菌などの善玉菌を摂取させるのも有効ではあるが、そういう栄養素を多くとったからといって、ほとんど腸に到達しないのが現実。胃などの臓器は悪性の菌をせき止める役割を果たそうとして、それが例え、健康に貢献する菌であっても、胃酸でほとんどのものを退治してしまうのだ。だから菌のほとんどは、腸までなかなかたどり着けない。善玉菌は体外から補充するのは難しい

また、加齢とともにだんだんうまく消化できなくなって消化不良となりオナラがくさくなるという理由もある。この時も、食事内容を見直してあげることで改善することもある。

 

食事の見直し

食事内容でオナラが増えることはある?
ダイエット中は、オナラが増える可能性がある。減量させようとしてゴハンに食物繊維が多い物を与えるためだ。例えば、さつまいもを食べたら、オナラがいっぱい出る、というのは、人間界でもすごく有名な話である。キャベツ、イモなどは食物繊維が多いので、消化されずに大腸にいくこともある。それを消化できる細菌が、腸にたくさんいればガスの量が増えるだろう。これは人間も同じなので、ダイエットする際は放屁に注意。

 
腸内の菌のバランスをとろう
善玉菌の栄養素が含まれる、野菜や果物、豆類などは、善玉菌のエサとなり増殖を促してくれる。だが、善玉菌を増やすというよりも、悪玉菌、善玉菌の比率のバランスをとることが大切。悪玉菌10%、善玉菌15%、日和見菌75%、のバランスが黄金比。日和見菌は、優勢な菌の味方になる。そのため、食事内容で悪玉菌が増えない環境を作り、善玉菌の比率をあげることで、日和見菌が味方になり優勢となる。このシステムは犬も人間も一緒だ。

 

精神面の見直し

散歩好きな犬が散歩に行けなかったり、適度に叱られたりする、などストレスを感じる生活が続くと悪玉菌が体内で増えてしまうこともある。そして、そのストレスによりオナラがくさくなることもある。そのメカニズムは次の通り。まず、強いストレスを感じると、胃酸の分泌が抑制される。すると、胃での消化システムが弱くなり、消化されなければならないものが消化されず、腸に到達してしまう。未消化物を、悪玉菌が好むのは前述通り。結果として、悪玉菌が増えてしまい、オナラがくさくなるのだ。

 

オナラは暮らしを語る?

犬からのメッセージを含んでいるもオナラ。本特集で紹介したように、オナラから推測もできる体調の変化は結構ある。犬は言葉は話せないから、こういったものをヒントにして毎日アンテナを張ることが、健康管理、もっと言えば長生きにも繋がってゆくのである。オナラだからってバカにしてはいけないのだ。

ゴハンを食べて、それを体内で消化した結果、生まれるのがオナラ。何を食べ、どう消化しているか、いわば日々の生活スタイルがニオイになって現れる(ちょっと大げさ?)。体や健康管理に問題があれば、そりゃあ、結果として臭くなる可能性があるはず。オナラは、日常を雄弁に語るのだ。なんてことを個人的には思った次第である。

日頃の愛犬の健康時のニオイ、回数、をよく覚えておくと異変に気づきやすくなるはずだ。

 
 
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プードルスタイル vol.16『そのオナラ、大丈夫?ぷぷっ、ぷーオナラ』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。