【正しい歯みがき】いつだってピカピカの歯になりたい!裏側の磨き方、頻度は?

日頃から愛犬の歯みがきをやっているつもりだけど、ちゃんとできているのか不安……という飼い主さんも多いようだ。正しい歯みがきについてしっかり学んでおこう。
 

 

きれいな歯を保つために歯みがきは大切

犬の歯磨き

ちょっと古いけれど、かつて「芸能人は歯が命」という某CMのキャッチフレーズが流行ったことがあった。人間の場合、ニコっと笑った時に見せる歯の印象は大事なもの。黄色や茶色となんとなく薄汚れていたり、食べカスがついていたら、それを見ている側は相手に幻滅……なんてことも。

愛犬の歯はどうだろうか。きれいな歯を保っているだろうか。犬だって当然歯は命なのである。見た目だけではなく、人間も犬も歯はとても大切なものだ。

人間は当然、自分で歯みがきができる。歯石がたまっているかな、歯がちょっと痛いかもと思えば、すぐに歯医者に行って処置してもらえる。

しかし、犬の場合は、飼い主さんに気づいてもらえない限りは、自分では歯みがきも、歯を診てもらうこともできない。

食べカスなど歯垢をそのままにしておくと、犬の場合は72時間で歯石にかわるといわれている歯石がたまると、歯周病を引き起こす

愛犬を歯周病から守るために、日頃の歯みがきがとても大切。そこで、歯みがきについて、どのように行ったらいいのか、そのコツやポイントなどを紹介。正しい歯みがきの方法をマスターしよう!

 

犬の歯みがきテク

歯石の原因となる歯垢を落とすためには、どのように歯みがきをすればいいのか。理想的な歯みがきの方法を紹介しよう。できる範囲でかまわないので、心がけてみよう!
 
■基本の磨き方

犬の歯磨き

1.磨きはじめはやりやすい場所からでOK。歯と歯茎の境目に歯ブラシを斜め45度程の角度にあて、ゆっくり小刻みに横に磨く。

 
犬の歯磨き

2.次に歯と歯茎の境目から、歯の先端に向けて歯ブラシを動かし、縦に磨く。1と2を繰り返しながら、それぞれの歯を順番に磨く。

 
犬の歯磨き

3.臼歯など歯の表面が大きい場所は、1と2の方法で磨いた後、歯ブラシを円を描くように動かして、歯の表面全体を磨いていく。

 
犬の歯磨き

4.犬歯の部分も、歯と歯茎の境目を横に小刻みに磨いた後、歯茎から歯の先端に向けて、歯ブラシを縦に動かしてしっかり磨いていく。

 
犬の歯磨き

5.歯と歯の間は、歯ブラシを写真のように縦にしてあてる。歯茎から歯の先端に向けて、縦に歯ブラシを動かして磨いていく。

 
■汚れの溜まりやすい部分

1.上顎の第4前臼歯の部分

犬の歯磨き

汚れが最も溜まりやすい部分がここ。歯の根元だけでなく、縦にやや溝状になっている部分もよく磨いておくことが大切。

2.上顎の一番奥の部分

犬の歯磨き

唇をめくらないとわからない部分でもあり、奥まで手や歯ブラシを入れられないと、磨き残しがち。注意しておきたい。

3.上顎の犬歯

犬の歯磨き

犬歯も溜まりやすい。そして、まず上顎の歯全体に汚れが溜まると、下顎の歯全体も汚れてくる。ひどくなるとやがて歯の内側にまで及ぶ。

 
■歯の裏側の磨き方

犬の歯磨き

おとなしく口を開けさせてくれる犬なら、歯の裏側も磨いておくと、より効果的。口を開けられない犬であれば、上の写真のように口の隙間から歯ブラシを斜めに入れて、反対側の歯の裏側を磨くのもひとつの方法。

ただし、犬が嫌がるようなら決して無理しないこと。基本的には歯の表側がきれいに磨けていればOK。

 
■ガーゼで歯の隙間を磨く場合のテク

犬の歯磨き

犬の歯磨き

汚れの溜まりやすい第4前臼歯部分をガーゼで磨く場合も、まずは歯と歯茎の境目を磨く。次に上の写真のように指をやや曲げる。指先を少しでも歯の隙間に入れるようにした後、縦に磨いていく。

 
■綿棒で歯の隙間を磨く場合のテク

犬の歯磨き

綿棒をはかじっていたずらしない犬なら、綿棒を使うと便利。細かい部分までしっかり磨ける。使用したのは先端が細くなったタイプだが、先が丸いものでもかまわない。歯と歯の隙間はもちろん、全体を磨くのも、綿棒でできる。

 

犬の歯みがき Q&A

Q.歯みがきは毎日行った方がいいのでしょうか?
できれば毎日、そして食後すぐに行うのが理想的。歯石の原因となる歯垢は72時間以上経つと歯石にかわってしまう。なので、1日1回か、少なくとも1日おきには歯みがきをするよう心がけて。

 
Q.どのくらいの強さで磨けばいいのでしょうか?
歯の汚れを取るためには、犬が嫌がらない程度でやや強めに磨く。歯ブラシは歯茎から血が出ない程度に。ガーゼであれば、軟式のテニスボールを押した時に少しへこむくらいの力加減がいいだろう。

 
Q.歯の裏側までしっかりと磨いた方がいいのでしょうか?
裏側まで磨かせてくれる犬は少ない。歯垢や歯石は、まず歯の表側につきはじめる。表側に付着しきれなくなってから裏側へつくようになる。表側を常にきれいに保つようにしておけば十分。

 
Q.歯ブラシやガーゼ以外に歯みがきで使えるものはありますか?
ゴム手袋を利用してみてもいい。指の部分に突起があってザラザラしているゴム手袋なら歯についた汚れも取りやすい。また歯みがき効果のあるオヤツや硬いオモチャをかじらせてもいいだろう。

 
Q.ガーゼや歯ブラシを口の中に入れるのを嫌がるのですが……
口の中に入れられるのに慣らすためにガーゼや歯ブラシに犬が好む味をつけておくといい。おいしい味がするというイメージをもたせる。無理せず、少しずつ時間をかけて慣らしていこう。

 

無理せず犬の歯みがきを習慣に

これまでまったく歯みがきをしていなかった犬がいきなり歯みがきを行おうとしても難しい。

できれば家に迎えられた当初から、口の周囲や口内を触られることに慣らせておきたい。成犬になってから行う場合は時間をかけて少しずつならせていく必要がある。

何よりも大切なのは、決して無理をしないこと。愛犬を押さえつけて無理に行えば飼い主さんが怪我をする可能性も。愛犬がますます歯みがき嫌いになってしまう。できることから始めていこう。

歯みがきをしながら口内を確認することは、歯の病気の早期発見にもつながる。愛犬の歯を守るためにも歯みがきの習慣はぜひつけておきたい。
 
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コーギースタイル Vol.36『いつだってピカピカの歯になりたい! 正しい歯みがき』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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