これを読めば、あなたも犬にモテること間違いなし!?
1.そのモテモテテクニック犬に使える?
1-1 初頭効果
1-2 ゲインロス効果
1-3 アンダードッグ効果
1-4 嫉妬のストラテジー
1-5 単純接触効果
2.犬に学ぶ恋愛心理テクニック
3.犬と人の関係はまるで恋人?
そのモテモテテクニック犬に使える?
初頭効果
心理学でも最初に与えられた情報がのちの関係性に大きく作用すると言われている。悪い情報だと、その印象はなかなか変わらない。反対に良い印象だと、関係が深まるのも早い。
・人への活用例
第一印象の大切さは、よく言われること。でも顔は変えられないので、うふふと微笑みを常に浮かべるようにしたら、モテるかもしれない。
・犬への活用例
(1)初対面では犬の目をじーっと見ないように。
(2)真正面から近づくのではなく、回り込んで近づく。
・見解→〇
第一印象に関しては人間以上に敏感だが、警戒すべき相手ではないと伝えるためのコツはある。
まず犬の目はできるだけ見ない方がいい。そして近づくのは正面からではなく、回り込んで。
犬が自分のにおいを嗅げる位置まで近づいたら、犬が自ら嗅ぐまで動かない。軽く握った手の甲のにおいを嗅がせ、怖がっていないようならフードをあげる。もし犬を触りたいならどこからなら怖がらせないかをよく考えよう。
もし初対面で、「目を見て近づき、正面から顔を近づける」ような行動をとると犬が警戒心を高めることに。これは犬にとってガンをつけられて近づかれるようなもの。犬は、一度警戒してしまうと心を許すまでにかなりの時間がかかるので、気をつけよう。
ゲインロス効果
ある人が周りから抱かれている印象と、実際の行動や性格が違っていた場合、そのギャップにときめくことがある。というようにギャップがあればあるだけ、その人が魅力的に見えるという心理が「ゲインロス効果」と呼ばれるもの。
・人への活用例
鏡を見てみよう。自分の見た目が怖そうなら、好きな子が見ている前で、街でゴミを拾ったり、弱そうなら空手を習っていると豪語してみたり。ギャップ萌えされること間違いなし。
・犬への活用例
(1)興味がないふりをして、オヤツをあげてみる
(2)時間をかけてゆっくり仲良くなる心構えも必要
・見解→〇
犬がギャップを感じることはない。しかし、例えば自分に慣れていない犬と会った時のモテるためのコツは、少々強引な論理にはなるが、ギャップを意識するとうまくいくかも。
まず、犬がかわいくて触りたくても、あなたになんて興味がないよ、という感じで接する。犬にストレスを感じさせないために近づいてくるまではこちらからは近づかない。ちょっと距離を置いていると見せかけつつ、犬が自ら寄ってきて警戒心が薄れたところで、フードをあげる。
それまでの印象が悪くないなら、犬の警戒心が一気に溶けることがある。なんとなくだが、冷たそうな人が、急に優しくしてくれてドキっ! という感じに似ている気が。
アンダードッグ効果
アンダードッグ効果とは、「不利な状況である人を見て、つい助けたくなる心理」のこと。選挙前の勝敗予測で、不利であると報じられた候補者に対して多くの同情票が集まり、逆転勝利へとつながる現象もこれ。
・人への活用例
意中の男性を振り向かせるために泣いている姿を見せたり、目の前でわざと転んで足を押さえてうずくまったり。そうすることで母性本能や、守りたいという感情を刺激する。昔からよく使われる手法。
・見解→△
これは通用しないだろう。飼い主が落ち込んでいると、寄り添ってくる犬がいるが、これはいつもと違う状況が不安を呼び、飼い主の近くに寄るとその結果、撫でてくれて安心するからだと思われる。
嫉妬のストラテジー
他の人に奪われてしまうかもという危機感や、焦燥感からジェラシーを刺激する。人間は独占欲を持っていると言われているので、それを利用。「ストラテジー」とは、英語で「作戦」の意味。
・人への活用例
わりと古典的なテクニック。好きな子の前で、他の子と喋ってみたり。わざと他の異性のことをほめてみたり。まあ、相手が自分に多少は興味がないと効果はないし、本当だと勘違いされることもあるので難しいところ。
・見解→△
犬は目の前に起きている現実以外のことを想像して嫉妬はできない。例えば飼い主が他の犬をかまうと『自分も』と要求してくることはあるが、嫉妬とは考えず、権利行使と捉える。
単純接触効果
繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果が単純接触効果と呼ばれている。会う回数が増えるほど、相手のことを好きになる可能性が高まるかも。職場結婚が多いのも、この心理が作用していると言われている。
・人への活用例
とにかく会う。食事に誘っても断られるなら、接触回数がまだまだ少ないのかも。会う回数を増やしてコミュニケーションをとろう。 そして、時にはボディタッチをすると、意識してくれる? ってそれはセクハラだ!
・犬への活用例
(1)一緒にいる時は、楽しさを演出する努力を。
(2)ネガティブな感情を抱かせるようなことはしない。
・見解→〇
接した結果いいことが起きているか、が重要。単純接触効果が有効かは、その犬の性格や関係性の深さが関係する。
また、体を触るのは有効なのかは、人間に対しての警戒心の度合いによる。警戒心がなければ何もしなくても向こうから触れ合いに来る。
警戒心の程度が低ければ、オヤツをあげながら触る方法でうまく関係性が深まる可能性がある。ただ、警戒心がそこそこある場合はそう簡単にはいかない。
犬に学ぶ恋愛心理テクニック
1.ミステリアスを意識し、気になる存在へ!
犬がとる謎の行動。なぜ排泄の前、におい嗅ぎをするのか、なぜ遠くからこちらを見つめるのか、など。ミステリアスさに惹かれる。
2.付かず離れずの距離を、保てる天性の才能
日本犬は、距離を保つのが上手。甘えてきたと思えば、すぐにまたどこかへ行く。手に入りそうで入らない感じが、たまらない。
純真さをアピールしつつ、たまに小悪魔
犬といえば従順な印象がある。そのイメージを犬は巧みに利用する。たまに小悪魔な行動を見せ、ギャップを演出するのだ。
犬と人の関係はまるで恋人?
恋愛では、一緒にいて心地良いと思える相手のことは、好きになりやすい。そして犬にモテるためにも、心地良さを提供することはもちろん重要だと感じる。
心安らぐ存在、と感じさせるのは重要。そのため特に意識すべきことは、叱ることを排除すること。学習の心理学に基づけば、叱らないでも行動の修正は可能。
ほめることで良い行動を伸ばしてあげるなど、様々な方法がある。
恋愛でもそうだが、やりなさい、という態度は、相手のモチベーションを下げ、ストレスを与える。フードやオモチャなどを使って、良い行動はほめてあげ、犬が楽しめる方法で行おう。
飼い主は、楽しいことやおいしいものを提供してくれ、一緒にいると心が安らぎ、頼れる存在。犬がそう理解していけば、良い関係を築いていけるのは、恋愛とよく似ているのかもしれない。
そうなれば、犬はその相手を好きになり、そばにいたいと思うだろう。そして、飼い主のことが気になり、ついつい見てしまうようになる。
目と目が合うと、オキシトシンと呼ばれる幸せホルモンが分泌し、お互いハッピーになれる。
人の恋愛心理学が、犬に使えるんじゃないかという、とんでも企画だったが、犬と暮らす上でもいろいろ勉強になった。
そして最後に再確認したのは、犬と飼い主の関係は恋愛に似ていて、犬に好かれるコツと、異性に好かれるコツは結構似ているということ。
明日から犬にも人にもモテる自信が湧いてきたぞ!
意外なところに共通点! 人の恋愛心理テクニックは犬にも通用する?(1)
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Shi‐Ba vol.107『意外なところに共通点 人の恋愛心理テクニックは犬との暮らしに活かせる!』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。