いろいろなカットを楽しめるのはプードルの魅力のひとつ。それだけにトリミングサロンにお世話になる機会は多いもの。プードルを初めて迎えた人も、ずっと飼っている人もトリミングサロンについて改めて知っておこう。
トリミングサロンでできること
☆印が付いているものに関しては、特にサロンに頼ってみよう。
・肛門線絞り
慣れていないと意外と難しい
自分でやるにはなかなか難しいのが、肛門腺絞り。できていると思っていても片方の肛門腺だけしか絞れていないことも多いそう。
・ブラッシング
スタイリングを保つために欠かせない
プードルはブラッシングを怠ると毛玉になってしまいがち。毛玉予防だけでなく、美しい被毛を保つために、サロンでも定期的に行いたいもの
☆シャンプー
使いたいシャンプーの持ち込みも可能
犬に負担がないよう手際よく行い、仕上がりも違うのがサロンの利点。皮膚が弱いなど悩みがある場合はシャンプー剤の持ち込みが可能なことも。
☆デザインカット
部分カットであってもプロに頼りたい
大抵はシャンプーとセットになっている場合が多い。目頭だけが伸びてしまっている、など部分カットOKというサロンもある。
☆パック
自宅だと大変でもサロンなら安心
自宅のお風呂場で流すと排水溝が詰まる問題もサロンなら心配なし。
・預かり
一時預かりや宿泊などを行ってくれるところも
旅行や用事などで、どうしても愛犬を置いていかなければならない場合はあるもの。ペットホテルとして預かってくれるサロンもある。
・しつけ
しつけ教室を行っている場合もある
専門のしつけインストラクターを呼んで、例えば歩き方の練習など、しつけ教室をやっているところもある。
・耳まわりのケア(耳掃除、耳の中の毛抜き)
耳の中の毛抜きもプードルは必須
プードルは耳の中も毛が生える犬種。ほっておくと耳が汚れてしまう。耳掃除だけでなく耳の中の毛抜きも必要。
☆悩み相談
お手入れのコツからちょっとした悩みも対応
自宅でブラッシングが上手くできないなど、お手入れに関してだけでなく、ちょっとしたことであっても相談にのってくれることも多い。
・スパ
専用の機械が必要なので自宅では行いにくい
マイクロバブルやナノバブルなど、毛並みを美しくしてくれるスパにもいろいろある。専用の機械がないとできないため自宅では難しい。
・歯みがき
歯のケアも自分で難しい時は行ってもらえる
自宅で行えていれば問題ないが、犬が嫌がってなかなかできないという時には、トリミングの際にサロンにお願いするのもひとつ。
・爪切り
しっかり切ってもらうことでケガなどの予防にもなる
爪切りを上手にできていないと中の神経が伸びてしまうことも。狼爪が切れないことも多いので、サロンにしっかり行ってもらおう。
サロン選びのアドバイス
ネットで検索するだけでも、たくさんのトリミングサロンのHPが出てくる。
だがHPを見ただけではわからないことも多い。実際にサロンやトリマーさんの様子を見てみることが大切。
オヤツなどを販売するショップを併設しているなら、買い物がてら雰囲気を確認してみよう。
あるいは電話で問い合わせした際の対応も参考にできる。
また、通い続けることを考えると、サロンまでの距離も重要だ。
いざトリミングサロンへ!
初めてのトリミングサロンでは、どのような流れになるかしっておくと安心だ。
1.カウンセリング
・どのような仕上がりにするか相談しながら決めていく
毛の伸び具合や、毛玉があるかどうか。犬を触りながらトリマーさんが確認。こうしてもらいたいという希望を伝えながら、愛犬に似合ったスタイルに近づけるよう相談しよう。
・写真やスタイル本などがあれば持っていくと説明しやすい
「短く」と言っても、想像する長さは人によって違うもの。言葉だけで伝えるのが難しい場合は、イメージするスタイルの写真や本などを見ながら説明するとわかりやすい。
・同意書やカルテの必要項目を記入する
トリミングに愛犬を預けるにあたって、同意書やカルテに必要項目を記入。それぞれの内容はサロンによって違いはある。
→同意書
サロンとお客様の間で交わしておく大切なもの。さまざまな注意事項などが記載されているので、内容を確認した上でサインを記入。
→カルテ
持病のことはもちろん、トリミング中に声を掛けてあげたりするのに普段呼ばれている名前や好きな言葉を伝えておくのも重要。
2.お手入れ
爪切りや足裏バリカン、耳掃除などのお手入れを行う
足裏の伸びた毛はバリカンでカット。耳掃除の際に耳に生えている毛も抜く。犬によってはシャンプー後の方がお手入れをおとなしくやらせてくれる場合もあるので、状態に合わせて順番は前後することも。
3.ブラッシング
シャンプー前に入念なブラッシングを行っておく
十分なブラッシングを行い、毛玉があるようなら取り除いておくことが肝心。毛玉の部分をそのままシャンプーしてしまうと、よりもつれがひどくなってしまう。スリッカーとコームでしっかり行っておく。
4.シャンプー
シャンプー前に肛門腺絞りを行い、2回洗った後、トリートメント
ブラッシングを終えてから、いよいよシャンプーに。シャンプー剤をつける前によく濡らしてから。この時に肛門腺を絞っておく。シャンプー剤をよく泡立て、全身を洗っていく。2回シャンプーした後はトリートメント。よく洗い流したら、タオルやドライヤーで乾かす。
5.デザインカット
全体をカットしてから細かい部分にもそれぞれ対応
気になっている部分も対応してくれる。オスは陰部の先に毛があるとおしっこが垂れて汚れやすい場合は希望によってカットする。お腹まわりなどバリカンを入れる際、バリカンの刃は皮膚に直接触れていないので肌が弱い犬も大丈夫。
6.お迎え
全て終わったら飼い主にお迎えの連絡をする
カットが仕上がったら、サロンによっては完成写真を撮影。サロンの記録だけでなく、店舗によっては誕生日にプレゼントしてくれるというサービスも。飼い主がお迎えにきたら、トリミングの時にどんな様子だったか、体に何かできていたなど、トリマーさんが伝えてくれる。
気になる事やイメージの相談をよくしよう
お願いしたいトリミングサロンが決まったら、あらかじめ予約しておいた時間を守って訪れよう。
初めて訪れた際は、さまざまな注意事項などが記載されている同意書に確認のサインをすることが多い。これは初回だけ行えば、以降からは改めて記入することはない。
またカルテの作成にあたって、必要事項を記入する必要も出てくる。初回にはこれらの時間も必要になるため「予約した時間より早めに来てください」と言われる場合もある。予約の際に確認してみよう。
愛犬を連れて行ってから、トリミングを終えて迎えに行くまでは、基本的には1~6の流れとなっている。
重要なのは、カウンセリングの際にトリマーさんとよく相談すること。気になることや自分の思っているイメージなどをしっかり伝えるようにしておきたい。
愛犬を迎えに行ったら、希望と違っていたということにならないためにも、仕上がりのイメージをトリマーさんと共有しておくことが大切。
安全にスムーズに愛犬をサロンに預けるには?
愛犬のトリミングを行ってもらうにあたって、飼い主があらかじめ把握しておきたいのが、愛犬の体型や顔のつき方。またトリミング中に体調を崩しても心配。大切な愛犬を預けるだけに以下のことをふまえたうえでサロンにお願いしよう。
□愛犬の体型
「こんなイメージに」と思っても、体型はそれぞれの犬によって違いがある。愛犬の体型の特徴を把握しておこう。また同様に巻きが強い、弱いなどの毛質の把握も。
□顔のつき方
人のヘアスタイルが顔の形で似合うものがあるようにプードルの場合も同じ。目や鼻の位置やマズルの長さによって、同じカットでも犬によって違って見える。
□愛犬の体調
アレルギーで皮膚が弱いなど持病はカルテに記入するが、トリミング当日の朝に吐いたなど体調が悪い時は無理しないこと。また以前トリミングをした後、お腹を壊したことがあるなど、愛犬の体調で気になることがある場合は必ず伝えて相談を。
□トリマーさんとの信頼
どんなトリマーさんも、犬が嫌がることをしているわけでなく、どうしたら犬が喜んでトリミングさせてくれるか、あれこれ工夫している。トリマーさんといろいろ話して信頼を築くのも、愛犬が喜んでサロンに行くようになるためには欠かせないことのひとつだ。
プードルのセルフメンテナンス。正しいシャンプーで美しく健康維持!
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プードルスタイル vol.18『子犬からシニアまでほぼ一生お世話になる・・・・・・ トリミングサロンってどんなところ?』より抜粋。
※掲載されている写真はすべてイメージです。