プードルのセルフメンテナンス。正しいシャンプーで美しく健康維持!

プードルのセルフメンテナンスの悩みで多いのが、ブラッシングとシャンプー、ドライが上手くできないというもの。サロンでの仕上がりにより近づけるために、自宅でシャンプーする際のポイントをおさえておこう。
 

 

シャンプーの基本

プードルのシャンプー

・ブラッシング
あらかじめブラッシングしておくことで、シャンプー時に汚れが落ちやすくなるだけでなく、仕上がりも違ってくる。しっかりブラッシングしておこう。

 
・シャンプーの量
また、使うシャンプーの種類は愛犬に合ったものを選び、用法用量を守ることが大切。サロンでも犬の皮膚や被毛の状態を見て、シャンプーの種類を使い分ける。もし、わからなければ動物病院で愛犬の皮膚の状態を診てもらい、相談してみて。

 
・洗う順番
犬にもよるが、顔を洗われるのを嫌がる犬もいる。シャンプーを苦手にさせないためには、濡らしたり、洗うのは顔を一番最後にして、すすぐのはまず顔からにしてあげよう。

 

シャンプーの正しい泡立ち具合

使うシャンプーに表示された「何倍に薄める」という希釈率を守ることは大切。そして、あらかじめ以下のように作っておいた泡で洗ってあげた方が皮膚への負担は少ない。泡立ち具合はシャンプーによって違いがあるが、希釈率があっていればきちんと洗えるので安心しよう。

・風呂桶
ドレッシングボトルがない時は風呂桶を利用して泡を作ろう。シャンプー剤をお湯で希釈したら、手は広げて左右に動かしかき混ぜるように泡立てる。

・ドレッシングボトル
ドレッシングボトルを利用すれば泡立ては簡単。ボトルに1回分の使用量のシャンプー剤を入れたら、お湯を入れて希釈する。ボトルの蓋を閉めて、シャカシャカと上下に振って泡を作ろう。ボトルの下から押して、写真のような泡の状態になったらOK。

 
 
\       実践!!     /
プードルのシャンプー
 
シャンプーは洗い残しのないよう、細かい部分も忘れずに洗おう。そしてしっかりとすすぐこと。シャンプー中に犬に優しく声をかけてあげることで、嫌なことではないのだと思わせることも大切。

 
 

濡らす

温度は35度前後に調節。自分の手で温度を確認してから、シャワーでお尻の方から濡らしていく。シャワーヘッドを体に密着させて動かせば音が小さくなるので犬も怖がりにくい。

お尻から順に顔以外を濡らしたら、最後に顔を濡らす。顔の部分もシャワーヘッドをあてながら行うか、どうしても嫌がるようなら手でお湯をかけて濡らしてもOK。

 
頑固な汚れは濡らしてから取り除く

プードルのシャンプー

目やになど、シャンプー前のブラッシングでは取りきれなかった汚れは、濡らしてふやかした状態にしてから。そうすれば固まっている汚れも取りやすくなる。写真のようにコームを使って優しく取り除いてあげよう。

 

シャンプー剤をかけて洗う

プードルのシャンプー

ドレッシングボトルであらかじめ作っておいた泡をお尻の方からつけて洗っていく。ボトルの先端は必ず上にして中の泡を押し出すようにする。

【NG】
せっかく作っておいた泡も、ボトルを逆さまにして犬の上からかけてしまうと泡は出てこない。シャンプー剤を溶かしたお湯だけが出てくることになるので×。

 
Q.どんな洗い方をすればいいの?

プードルのシャンプー

指の腹を使って皮膚をマッサージする感じでゴシゴシ洗ってあげよう

泡をつけたら指の腹を使ってゴシゴシ洗おう。ゴシゴシ洗うと毛玉にならないか不安かもしれないが、後で乾かす際にしっかり毛を伸ばしながらドライヤーをかけるので心配いらない。

▽足
指の腹で揉むようにして洗っていく。途中で泡がなくなったら足していこう。指の間は忘れがちなところのひとつ。汚れたままだと皮膚病の原因にもなるため、隅々までよく洗っておくこと。

 
▽体
体もお尻の方から背中へと皮膚をマッサージするようにして洗っていく。背中を洗った後、お腹まわりも忘れないように。お腹を洗う時は力を入れ過ぎないよう優しく。

 
Q.細かい部分の洗い方がわからない

それぞれの部位に合わせて洗い残しのないように
足や体はできても、顔や耳など細かい部分をなかなかきれいに洗えないという人も多い。どう洗ったらいいかは以下を参考にやってみよう。どの部分も爪は立てないようにして、指の腹を使って優しく洗うこと。

▽顔
プードルのシャンプー
 
目の下は涙やけが出来やすい部分。涙やけがあったら写真の様に両方の親指を使って念入りに洗おう。シャンプー剤が目に入らないように注意して。

 
▽耳
耳の裏側も親指を使って洗おう。人と犬では耳の構造が違うので、シャンプー剤はそう簡単に耳の奥までは入らない。また、すすぎでしっかり流せば心配いらない。

 
▽股
おしっこ汚れなどが付きやすい股の部分も忘れずに洗っておくこと。局部のデリケートな部分を洗う際は、あまりゴシゴシこすらずに優しく揉むようにして。

 

すすぎ流す

顔から順にシャワーをあてて、シャンプー剤が残らないようすすぐ。耳の構造の違いやプルプルして中の水を出したりするので、ある程度耳に水が入ってもOK。

【忘れがち!】

▽あご
プードルのシャンプー

すすぎ忘れしがちな部分のひとつが、あご下。写真の様に犬の顔を上に向け、シャワーヘッドをあてて入念にすすぎを。

▽股下
ぬめりが少しでも残っていないかどうか股下もよく確認しよう。シッポの裏側も意外とすすぎ忘れしやすいところ。細かい部分まで丁寧にすすぎを行うことが大切。

 
Q.きちんと流せているのかの目安は?

ぬめりが残りやすい部分を確認してみる
シャンプー剤が残っている部分の毛は触った時にぬめりがある。特にぬめりが残りやすいのが、お尻や股、お腹、脇やあごの下。これらの箇所も十分にすすげているか確認を。

 

手で毛をしぼる

きちんと乾かしておかないと皮膚病やニオイの原因に。以下の手順で乾かしていこう。

▽耳

プードルのシャンプー

毛が長い部分を重点的にしぼって余分な水分を取り除いておく。しぼる際どの部分も手はひねらず、軽く握る程度に。耳の毛は耳全体を手で軽く握り、しぼる。

▽足
足の毛は最後の方に。上の方の毛をしぼっておかないとポタポタと足に水が垂れきてしまう。足の毛をしぼる際も軽く握りながら、付け根の方から足先の順に。

▽シッポ
シッポの毛をしぼる際も、付け根の方から軽く握って少しずつ先端へ。強く握りすぎると犬が嫌がることもあるので、犬の様子を見ながらしぼっていこう。

 

タオルドライ

プードルのシャンプー

顔からタオルで拭いていく。マズル部分は優しく。耳の裏側も水滴が残らないように。毛をしぼる時と同様に、タオルで拭くのも水滴が落ちることを考え、上から下の順で。タオルドライが出来ているかの目安は、ポタポタと水滴が垂れていないかどうか。垂れている部分があったらタオルで拭いておこう。

 
【忘れがち!】
全身をしっかりタオルで拭いたつもりでも、お腹や脇の下、股などは忘れがちな部分。よく確認してみよう。タオルドライを十分行っておくことがドライヤーの時間を短縮できる。

 
Q.どんなタオルを使ったらいいの?

吸水性のあるマイクロファイバーの大きめなタオルがおすすめ
手早く乾かすのに便利なのが、マイクロファイバーのタオル。大きめのサイズを選ぼう。タオルの端の方から使っていくようにすれば、効率よく乾かすことができる。

 

ドライヤー

ドライヤーを持ちながら、ブラッシングしていくのは、なかなか大変。エプロンにドライヤーを挟んでおけば、両手が使えるので便利。ドライヤーは犬から20~30㎝離してかけ、スリッカーで毛を伸ばしながら乾かす。コームで仕上げを。

 
【NG】
強い風量で犬に近づけ過ぎると音にびっくりしてしまう。また目に風をあてたままだと角膜炎など目のトラブルの原因になるので気をつけて。

 
Q.どんなドライヤーを選べばいいの?

通気口がドライヤーの後ろではなく横にあるタイプが便利
ドライヤーを選ぶ際は、通気口が横にあるタイプがおすすめ。エプロンなどに挟んだ状態でドライヤーがかけられる。

 
Q.ドライヤー完了の目安は?

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【NG】
ドライヤーの風があたっている毛の様子で目安がわかる。毛がきちんと乾かせていない状態だと、写真の様に毛がわずかだがかたまってしまう。

【OK】
こちらの毛の状態がドライヤー完了の目安。風のあたっている部分の毛が1本1本がきれいに放射線状になびいている。

 

お手入れやサロンに行くのは楽しいことだと教えよう

プードルを迎えたら、カットやシャンプーなどのお手入れとはつきあっていかなければならない。かわいらしく、美しくするだけではなく、愛犬の健康を守るためには大事なこと。

しかし、それらが犬にとって嫌なことになってしまえば、愛犬だけでなく飼い主だって苦痛になってしまう。

自宅でお手入れをしたり、トリミングサロンに行くのは、気持ちがよくて、楽しいことなのだと、愛犬に教えてあげよう。それができるのは一番身近にいる飼い主しかいないのだ。

 
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プードルスタイル vol.18『子犬からシニアまでほぼ一生お世話になる・・・・・・ トリミングサロンってどんなところ?』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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