普段おうちで飼い主さんが何気なくやってあげているお手入れ。でもやり方によっては、犬が痛みを感じていたり、怖い思いをしていることも。今回はついやりがち&見落としがちなお手入れのポイントを徹底的に紹介しよう。
目やにはふやかして取る!のがコツ
目
涙やけに悩む犬の飼い主さんは多いもの。こまめに涙や目やにをとる取る以外にも、意外なコツがあるんです!
※これはNG
いきなり前から拭かない
声かけもせず、いきなり正面から拭こうとすると嫌がられる可能性大。犬にも心の準備は必要なのだ。
■正しいやり方
1.目やには乾いたまま取らない
水や涙やけクリーナーなどで、コットンを湿らせておく。
2.犬の後ろから手を回して拭く
拭く前に犬に「これから拭くよ~」と声をかけたり、顔を触りながら、犬の後ろから手を回す。湿らせたコットンで目やにをふやかし、あごを押さえながら優しく拭き取る。
細い足だからこそ気をつけたい
足
小さい犬の足はとてもデリケート。足を無理に伸ばしたまま拭いたり洗ったりすると、関節が外れてしまうことも!
※これはNG
ギュッと握らない!
犬が嫌がるからといって、ギュッと握るのはNG。関節を痛める可能性がある。
■拭く時の正しいやり方
足は自然に曲げた形で
拭く前に「拭くよ~」と言って、後ろ足を触りながら始めると犬がびっくりしない。足はぎゅっと押さえず自然に曲げた状態で拭く。
■洗う時の正しいやり方
砂や小石が詰まったら
外出後は足の裏もチェック。砂や小石が指の間に詰まっていたら、ぬるま湯の中で指の間を開き、砂や小石を取り除こう。
しっかり水気を拭く
砂や小石が取れたら、足の水気をしっかり絞り、その後はタオルで拭いてしっかり乾かすこと。生乾きは皮膚炎の元に。
お尻やそけい部など大事な部分は優しく
お尻回り
デリケートなお尻の周辺やそけい部。毎日の排泄のたびにお手入れしてあげる大切な場所なので、愛犬に不快な思いをさせないよう気をつけたい。
※これはNG
尻尾を引っ張らない!
排泄物が付いているから、と力を入れて拭かないこと。また、シッポを引っ張って拭くのもNG。シッポの神経が損傷することも。
■お尻への正しいやり方
ウェットティッシュなどで優しく拭く
シッポを軽く持ち、ウェットティッシュなどで優しく拭こう。シッポの裏側の毛にも汚れがついていることもあるのでこまめにチェックを。
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■そけい部への正しいやり方
下から上に向かって
オスは二本立ちした場合、下から上に向かって拭いてあげよう。メスは陰部を軽く押さえるような感じで優しく拭く。いずれもウェットティッシュなどを使おう。
やすりをかけると、犬も人も心地いい
爪
ハードルが高い爪切りだけど、爪を見せる→爪きりを近づける→爪きりを指に当てる→爪を1本だけ切ってみる、など段階を経て慣らせていこう。
※これはNG
爪きりを肉球に当てない!
写真のように肉球の上から爪切りで爪を切ろうとすると、謝って肉球を切ることも。一度嫌な経験をすると、爪切りが大嫌いになってしまう。爪切りを当てる角度にはくれぐれも注意して。
■正しいやり方
一度に全部切らなくてOK
爪を切る場合は写真のように肉球から爪きりを離すのがコツ。慣れないうちは1回で全部切ろうとせず、2日1本切るくらいの心の余裕を持とう。1人でできない場合は、無理せず家族に手伝ってもらおう。
やすりを使う
爪を切った後に愛犬に足でカリカリされると、人の手や足に傷がつくことがある。同様に、犬もその足で自分の体をかくと皮膚を傷つけることもあるので、爪を切った後は仕上げにやすりをかけ、つめの先を丸く整えておくと安全だ。
切りすぎたら……
血が出てしまったら、爪ではなく指を押さえてまずは血を止めること。その後、止血剤(粉状になっている)を患部につけて処置しよう。どうしても血が止まらない場合は、かかりつけの動物病院へ。
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チワワスタイル vol.25『そのやり方、実は体や心にストレスをかけているかも!? 家でやっているお手入れにも、意外な落とし穴があるんです!?』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。