パクパクとおいしそうにゴハンを食べる、そんな愛犬の姿は見ていると、なんだかうれしくなってしまう、という飼い主も多いのではないだろうか。コーギーの食欲にまつわるアレコレについて考えてみよう。
コーギーの食欲とは?
コーギーはやはり食欲旺盛な犬種なのだろうか?「あれ?食が細いのかな?」となった時に飼い主はどうしたらいいのだろう。
Q.コーギーは食欲旺盛な犬種?
全体的に、犬はあげればあげただけ、ゴハンを食べてしまうというイメージを持っている人も多い。しかし例えば、小型犬のチワワなどは、他の犬と比べて食が細いという犬もいるものだ。コーギーは基本的に健康ならば、モリモリ、ガツガツといった食欲旺盛な犬が大半を占めていると言ってもいい。もちろん人間にもそれぞれ違いがあるように、同じコーギーでも、大食いかどうかに多少の個体差はある。
Q.コーギーは基本的に食事量が多い?
食欲旺盛なだけに、犬が欲しがるままに与えていれば食事量は増えるもの。犬の胃袋は通常、その犬の頭の大きさとほぼ同じといわれている。愛犬の頭を上から見て、胃袋の大きさの目安にしておこう。普段から胃袋を大きくしていると、その大きさにならないと満腹感を得られなくなってしまう。体重管理をきちんとしてあげなければ、肥満を招きかねない。くれぐれも気をつけたい。
Q.コーギーで食が細いことはあるの?
フードもオヤツも基本的に何でも食べるのは、食欲旺盛ということ。もしもフードを食べないとしても、好きなオヤツは喜んで食べるなら、食が細いとはいわない。だが、何をあげても食いつきが悪い、好きな物でも残してしまったり、体型的にも痩せているなどの様子が見られるのなら、食が細いと考えられる。コーギーは本来よく食べる犬種なので、食が細いかもと感じたら、その原因を必ず確かめてみよう。
→ぜいたく病
フードを食べてくれないと、それだけで「この子は食が細い」と思い込んでしまう飼い主も少なくはない。だが、フードは好きな時に食べたとしても、オヤツは食べる、おいしいもの、好きなものであれば喜んで食べるのであれば、単においしいものを知っている「ぜいたく病」と考えられる。
→食が細いときに注意したい病気
食が細いことで疑われる病気には、先天性のものと、後天性なものとがある。先天性であれば、2~3歳までの間に発症していることが多い。主な病気としては、脳の障害など意識に関連するもの、顎関節炎や筋炎など動きに関連するもの、歯周病、臓器癒着(例えば胃が癒着しているため、胃が膨らむとつれて痛みを発するため、食べるのをやめてしまう)、膀胱炎など痛みに関連するもの、慢性胃炎や胃酸過多など不快感に関連するもの、心臓の奇形や門脈体循環シャント、腎障害など血液循環に関連するもの、貧血や黄疸など代謝に関連するもの、そして腫瘍があって、腫瘍が大きくなることで周りが圧迫を受けている場合など。いずれも早期発見が欠かせない。少しでも愛犬の様子がおかしいかなと思ったら、動物病院へ。
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気になるフード 一問一答
Q.フードをコロコロ変えても大丈夫?
愛犬がすぐに飽きてしまって食べてくれないからと、フードをあまりコロコロ変えるのは考えもの。食べなければ、もっとおいしいものが出てくるかもしれないと、愛犬が食べるのを我慢してしまうことも。体に異常がなく、好きなオヤツは食べるというなら、贅沢病を増長させてしまうことに。いろいろなフードを食べさせたいのなら、1週間ごとにローテーションさせるという方法であれば問題ない。
Q.与えているフードが合っているかの判断は?
まずは体型が痩せ過ぎていないか、毛づやがいいかどうか、元気でよく動いているかは、普段からよく見ておけばわかるもの。これらの外観的なこと以外に、体に合っているかどうか、詳しいことは健康診断でチェックしてもらうしかない。もし、与えているフードが体に合っていなければ、血液検査で肝臓や腎臓に関わる数値に影響が出ていることなどがわかる。気になるなら定期的に健康診断を受けておこう。
Q.おいしそうに食べているけどお腹がゆるくなるのは?
フードの質が悪くても、犬はお腹が空いていれば食べてしまうため、下痢を起こすこともある。だが、食事の内容だけとは限らず、下痢を起こす理由にもいろいろある。下痢までいかなくても、なんとなく便がゆるい状態が続いているなら、動物病院で調べてもらおう。また動物病院へ行っても、同じ治療しか行わず、なかなか状態が治まらないならセカンドオピニオンの利用を。
Q.肉や野菜のトッピングはOK?
フードだけだと、なかなか食べてくれないからと、肉や魚、野菜などをトッピングしている人も多い。食べさせるための作戦としてはいいが、トッピングの量に気をつけないと、カロリーオーバーになってしまう場合も。食事全体を10としたら、フードは7、トッピングは3の割合までにしておくこと。またトッピングの部分だけを選んで食べないよう、肉汁のスープなど汁気とともによく混ぜて与えよう。
食とオヤツの関係
■オヤツの食いつき方が食欲不振かの目安になる
フードは食べない、でもオヤツだけは食べてくれる。そんな場合、はたして食欲不振なのかわかりにくいこともある。オヤツに対する食いつき方によって、判断してみよう。
オヤツを与えた際に、喜んでちょうだいちょうだいといった感じで食べているなら、食欲不振ではなく、単においしいものが欲しいぜいたく病と考えられる。
一方、病気などが原因で食欲不振になっているのならば、オヤツの食いつき方が違っているはずだ。大好きなオヤツを与えても、一応、自分が好きなオヤツだから食べようかなといった感じで渋々食べている、そんな様子であれば、どこか体に不調があるかもしれないと疑ってみよう。
■満腹でもオヤツは別腹!?
人間も、もうお腹いっぱいという場合でも、デザートは別腹として食べられちゃう、という人も多いはず。人間の別腹と同じように、犬もごはんを食べても、オヤツを与えれば与えられただけ食べられてしまうものだ。
犬の胃袋はほ乳類の中でも、体に対しての容積率が一番大きいといわれている。また、犬は野生時代に獲物を食べられる時に食べていたという習性もある。
普通の胃袋の状態ならば、頭の大きさくらいだが、食べようとすればいくらでも胃は膨らむ。大好きなオヤツであれば、いくらでも食べてしまうことは十分に考えられるのだ。
そのことをしっかり理解しておき、愛犬がオヤツを欲しがるからと、与え過ぎないよう注意を。
量を少なく、回数を増やすことで満足感を
飼い主と愛犬とお互いのコミュニケーションをとるのに、オヤツを利用することは多い。愛犬がオヤツをうれしそうに食べている姿を見たくて、ついついあげてしまう人も少なくない。
しかし、愛犬にオヤツをたくさん与えてしまえば、当然、ごはんを食べなくなってしまったり、栄養が偏ってしまったりなどの問題が出てくる。
そこでオヤツの与え方に工夫をしてみよう。例えばジャーキーを1本そのまま与えるのではなく、1本を10等分にする。1本だと、与える回数は1回だけだが、10等分すれば10回になる。
犬は1回にもらえる量よりも、回数を多くもらった方が満足感を得られることになる。
また、オヤツはよく食べるのに、フードは食べてくれない場合、フードを食べるようになるまでは、いつも与えていたオヤツは一旦やめて、オヤツとしてフードをあげるのも、ひとつの方法。
愛犬の健康管理のために、オヤツしか食べないということのないよう、上手にオヤツとつき合っていこう。
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コーギースタイル Vol.37『大食い、一気食いはやっぱりマズイ? コーギーの食欲を真面目に考える』より抜粋
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