チアシード、ユーグレナ、はちみつetc……人のお腹にいいものって犬にはどうなの?

健康に気を遣うというのは自分だけに限らず、愛犬に対しても同じ。自分が健康に良さそうと思って食べているものに対して、人の体にいいと言われているなら、犬にもいいんじゃないか?と思ったことのある飼い主さんもいるはず。そこで過去に話題となった健康食材をリストアップし、犬の体にはどうなのか調査してみた。
 

 

人のお腹にいい食材

×プルーン

【人】肌の維持にも
カロテンやビタミン、ミネラル、食物繊維、ポリフェノールが含まれている。便秘解消以外にも、抗酸化作用が期待されることからアンチエイジングにも人気。

【犬】与えてはだめ
葉や茎、外皮や種に犬とって毒性の物質が含まれると言われている。個体差はあるが、場合によっては呼吸困難やショック症状を引き起こすため、与えないこと。

【注意】ドライフルーツも×
プルーン自体が犬にはNGな食材。また、ドライフルーツは乾燥することで凝縮されるため、量を多く与えがちに。加糖されているものもあるので避けたい。

 
△チアシード

【人】便秘改善が期待
オメガ3脂肪酸に分類されるαリノレン酸を多く含み、アミノ酸や食物繊維も多い。水分を含むとグルコマンナンを形成し、便秘の改善に役立つと言われている。

【犬】食材としてはok
食材としては問題ない。ただ、ふやかした状態をそのまま飲み込んでも、犬はおそらく消化吸収は難しい。与え方に注意すれば、人と同じ効果が期待できる。

【注意】つぶしてから与える
効果を期待するなら、水でふやかした後にすりつぶす行程を加えてから与える。また食物繊維が多いので、多くは与え過ぎないこと。少しの量から始めよう。

 
△酢

【人】脂質代謝にも役立つ
酢にも種類があるが、米酢はアミノ酸、ビタミン、ミネラルを含み栄養化は高い。酢は脂肪をエネルギーに燃やす消化の動きを促進する効果も期待されている。

【犬】酸味を嫌がる場合も
少量なら犬に与えても問題はなく人と同じ効果は期待できる。ただ本来、犬は苦味、渋みを嫌がるもの。もし、嫌がるようなら無理には与えないこと。

【注意】原材料を要チェック
砂糖が入っているフルーツ酢などは犬にはNG。また、酢の種類によっては原料に酒粕などアルコール類が入っているものもあるため、注意を。
 

 
△キヌア

【人】栄養価に優れている
高たんぱく低カロリーで、ビタミン、ミネラルも多く含まれている。食物繊維が豊富で、ダイエット効果やコラーゲンの生成など美肌効果もあると話題に。

【犬】つぶして与える
犬が食べても問題はないが、茹でても殻が硬い。人間は噛んで消化はできるが、犬の場合は難しい。人と同じ効果を期待するなら、茹でた後につぶして与えよう。

【注意】食物繊維が多い
栄養としては優れた食材ではあるが、犬に与える場合はつぶす行程を加えるなどどうしても手間がかかってしまう。また食物繊維が多いので、与え過ぎは注意。

 
○ユーグレナ

【人】解毒効果が期待
和名を「ミドリムシ」と言われる、藻の一種。多くのビタミン、ミネラル、葉緑素を含んでいる。人ではデトックス効果が期待できると話題になっている。

【犬】犬用のものもある
人と同じように整腸作用や免疫力アップの効果を期待された、犬用のユーグレナ関連の商品が数多く販売されているので、与えても問題ない。

【注意】容量を守って
犬用のユーグレナを与える場合は、パッケージに記載されている容量を守ること。与えてすぐに効果が見られるものではないので、継続しないと意味はない。

 
△はちみつ

【人】血糖値上昇を抑える
ビタミンCやポリフェノールが含まれている。また白砂糖に比べ、食後の血糖値の上昇を抑える効果が期待されることから、糖分として使うのがいいと話題に。

【犬】与える必要はなし
子犬や老犬を除けば、犬に与えても害はなく、人と同じ効果は期待できる。ただ、糖分やカロリーが高いので与え過ぎには注意しよう。少しの量であればOK。

【注意】子犬や老犬はNG
確率は低いがボツリヌス菌が入っているかもしれないので、人間も消化器官の免疫が弱い乳幼児や老人はNGと言われている。犬の場合も、子犬や老犬は避けて。
 

 
△マヌカハニー

【人】除菌、殺菌作用
ビタミン、ミネラルが含まれている。また抗菌力が強いことから、人の場合は胃のトラブルの原因となっているピロリ菌を殺すことで注目されるように。

【犬】与える必要はなし
犬に与えても害はないが、人と違い、犬は胃のトラブルを引き起こすのはピロリ菌とは言われていない。そんなことから、あえて与える必要性はほぼない。

【注意】味やニオイに癖がある
普通のはちみつに比べ、値段も高く、味やにおいにもやや独特の癖がある。そのため与えても犬が食べない可能性もある。与えるなら普通のはちみつでも十分。

 
×グラノーラ

【人】手軽に栄養が取れる
ビタミンやミネラル、食物繊維が多く含まれ、牛乳やヨーグルトなどを混ぜることでカルシウムも摂れる。腸内環境を整え、便秘解消に役立つと言われている。

【犬】加糖されたものは×
ドライフルーツが入っていたり、シリアル自体に加糖されているものは、犬にはNG。どうしても与えたいならば、プレーンタイプのシリアルを選ぶこと。

【注意】牛乳は使わない
プレーンタイプを使ったとしても牛乳でふやかすと、乳糖が分解できない犬はお腹を壊すことがある。ふやかすならプレーンのヨーグルトであげよう。

 

効果があるかないかは個体差もある

犬に与えても問題のない食材で、量について記載していないものに関しては、ティースプーン1杯程度から与えて、様子を見ていこう。

同じ食材を食べても、実際に効果があるかないかは、人と同様、犬でも個体差がある。そしてどれもすぐに結果が出るというものでもない。続けることが大切。

また同時にいくつもの食材を与えてしまうと、犬の負担になるだけでなく、もし体調に変化があった際、何が原因なのかがわからない。多くても2種類までにしておこう。

人ならば「最近、調子がいいかも」と何らかの効果を自覚できる。犬の場合は、あくまでも飼い主が見て効果を判断するしかない。3ヶ月程続けても特に効果がわからなければ、やめるという選択はありだ。もちろん、目に見える効果がなくても、犬が元気にしているならもう少し続けてみてもいい。

 
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Shi‐Ba vol.93『昔からあるものから、今流行のものまで健康食材要チェック!人の体にいいものって犬にはどうなの?』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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