犬びより

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柴犬の脱走理由と癖にさせない方法を探る!帰ってこない場合は…?

2018/11/30

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柴犬は脱走の達人!? 虎視眈々とチャンスを狙い、モノにする。なぜ逃げるのが好きなのか? 防ぐ方法はあるのか? それでも逃げられちゃった時の対処法は? 理由ある脱走を追え!

 

主な脱走の動機

■好奇心
散歩が好きで外に出るとあれこれ観察する好奇心が強く、束縛が苦手なタイプに脱走は多いようだ。一度脱走した経験が楽しかった場合は再犯することも。室内飼いよりも、季節の変化や周囲の状況を敏感に感じ取れる、外飼いの犬は逃げやすい傾向にある。

 
■子孫を残す本能
シーズンになると、メスからは性ホルモンが分泌。どちらも異性を求めて脱走したがる傾向にある。この時期に反応するのは一般的に未去勢・妊娠可能の犬。ただし去勢後であっても記憶の中の本能を刺激されると脱走する場合もある。

 
■自由への憧れ
もともと動物は拘束されるのが苦手。1日中、会社の中に拘束されていると人間も嫌になるように、犬だって自由になりたいはず。そして脱走の時は大体ノーリード。誰にも束縛されずにどこへでも彷徨える自由は、犬にとっても魅力的なこと。

 
■パニック
突然の事件や事柄にパニックに陥り、その場から逃げたい一心で脱走してしまう場合もある。例えば花火やカミナリなど予測できないタイミグで放たれる大きな音は、犬にとって恐怖。パニックは普段はおとなしく、勝手に脱走しない犬でも起こり得る。

 

柴犬の脱走防止策

Q.脱走癖をつけさせないためには?
一度脱走して「楽しかった!」という学習をしてしまうと味をしめクセになってしまうので、脱走させないことが一番。また脱走癖がなくてもパニックになれば出て行かないとも限らない。犬の頭が通れる程の隙間があれば脱出は可能なので、あらゆるケースを想定して逃げない環境作りを心掛けよう。

 
Q.去勢や避妊によって脱走の動機は上下する?
シーズンになると本能が刺激されて、異性が放つニオイの方へ行きたい欲求が高まる。それが脱走の動機になることもあるので、脱走を防ぐ意味では去勢・避妊手術は有効。万が一、相手を妊娠させたり、脱走犬に妊娠させられたりすることもあるので、シーズン中は脱走させない、外飼いの場合は、脱走犯を侵入させないなど、対策を取ろう。

 
Q.目の前で逃げられたら、初動でどうすればいい?
まずは慌てず、騒がず、そっとしゃがんでオヤツを取りだすフリをしよう。犬に背を向けて逆方向に走り、関心を引くのもOK。大きな声で「アッ!」と叫ぶと、犬は驚いたり、飼い主が構ってくれていると勘違いしたりして逃げてしまう場合があるので、過度な反応はしないように。

 
Q.脱走した犬を捕まえた時、してはいけないことは?
脱走して捕まったタイミングで怒れば「捕まる=怒られる=嫌=また逃げて今度は絶対に捕まらないようにしよう」と学習してしまうので、怒ったり体罰を与えたりするのは厳禁。たくさんほめてあげる。「捕まるといいことがある」と覚えさせよう。

 
Q.脱走対策にやっておいたほうがよいしつけは?
覚えさせたいしつけは、マテ、オイデ。オイデはしつけの中でも難しく、マスターするまでには時間もかかるので(そもそもオイデのコマンドを聞けない犬が脱走するので)、せめてマテだけは覚えさせよう。脱走した犬にマテをかけ続け、そっと近づいて首輪をつかむ。日本犬の場合、首輪をつかまれることを嫌う子も多いので、普段から首輪を手でガシッとつかまれる訓練をしておくことも大切(首輪を掴む練習の時はオヤツを使うのも有効)。

 
Q.脱走されやすいのはどんな時?
日常生活の中で特に脱走が起こりやすいのは、リードの着け替え時、来客の訪問や掃除でドアや窓を開けた時。脱走癖がある犬ほど隙や機会を狙っているので充分注意を払うこと。リードを着け替える時は、現状着いているリードと新しいリードを2本着けてから、外したい方だけ取り除く「2本リード」が基本。またドアや窓を開ける時は、いきなりではなく、犬が近くにいないか確認を。ケージやガードで外に出れないようにしておくか、部屋からいきなり外に出ないよう、しつけをしておくことも大切だ。また首輪やリードのナスカン(留め具)の劣化も脱走の原因。緩みがないか定期的に点検しよう。

 

脱走を防ぐ犬具の着け方とトレーニング


1.首輪は指2本が入るキツさまで締めること。犬は苦しくないので心配する必要はない。換毛期は首輪が抜けやすくなるので散歩のリードを装着する度に、緩みを点検しよう。
 

2.首輪をつかむ練習をしておくと捕まえる時に好都合。
 

3.リードは2本着けてから、1本を取り外すのが基本。

 

なかなか帰ってこない時のために

脱走が楽しくても、空腹だったり、飽きたりすれば多くは帰ってくる。でも1日経っても帰ってこない場合は何かトラブルに巻き込まれた可能性が。対策も覚えておこう。

■首輪に電話番号を書く
保健所の鑑札は外さない方がベター。外す場合は連絡先を記した迷子札的なものを着けよう。首輪の内側に電話番号を書いておくのもいい。

 
■マイクロチップを装着
飼い主情報を登録したマイクロチップを埋め込んでおけば安心。装着の時は保健所などのリーダーで読み取れるか、互換性も確認しておこう。

 
■警察、保健所などに問い合わせる
警察、保健所、動物愛護センターに届けを出そう。遺体の場合、清掃局に運ばれることも覚えておこう。SNSで情報を集めるのも有効。

 

備えあれば憂いなし

飼い主が見ているところで脱走し、捕獲できている間はまだ安全ともいえる。しかし、中にはパニックで脱走して、犬が帰ってこれない場合もある。迷った時のために備えは肝心だ。

さて、脱走する本心は犬に聞いてみないと分からない。普段は脱走に興味がなくても、パニックなどで脱走してしまう場合もある。だからこそ逃げられない環境に整えるべきであることは、解説した通りだ。今一度、ご家庭の脱走防止策を見直そう。もしも帰ってこない場合は上の対策も参考にして欲しい。

脱走癖がある犬ほど管理を厳重にするのは、愛する犬の未来を守るためである。看守である飼い主も、心を引き締めよう。

 
 
Shi‐Ba vol.83『逃げる理由と癖にさせない方法を探る 柴犬脱走中!』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。