【すごすぎるぞ犬レーダー!】飼い主の考えや行動は愛犬に見透かされていた?

犬レーダー

まだこちら側がやってもいない、言ってもないことをあらかじめ察知して、先回りして行動している日本犬。きっとパラボラアンテナみたいに電波とか、キャッチしているのかもしれないぞ。ってことで、犬のすごいレーダー力を探ってみよう!
 

 

日本犬のレーダー力はどんなもの!?

犬が先回りして行動するのは、だいたい学習によるもの。以前、この行動の後にはシャンプーをさせられた、オヤツをもらえたなど、その時の人間の声の大きさや高低、表情、行動のパターンを覚えていて、行動を予見したのだろう。

そのレーダーの源になるものといえば、優れた嗅覚や聴覚などの感覚。ピクピク鼻や耳を動かして、パラボラアンテナのごとくいろんな情報を受信している。

大抵の人間は、嫌なことがあれば声が低くなり、うれしいことがあれば逆に声が高くなるように、心情や行動は何かしらの身体変化を伴う。

そもそも日本犬は、日々繰り返される行動「ルーティンワーク」を重んじる犬。行動の変化には厳しく、ブラッシングや爪をじーっと見つめる時間がいつもより長いと、「ん? 今日はいつもよりブラッシングが長いぞ。シャンプーするのかな」や「爪を見ている! 爪切だ!」などと気づいてしまうことがあるのだ(ちなみに長い時間、飼い主といる犬ほど、飼い主の行動パターンを多く学習しているため、レーダーキャッチが早い傾向にある)。

犬レーダー

とはいえ、外で飼われていた歴史が長い日本犬は独立心が強く、マイペース。日本犬は飼い主の顔色を見て行動するのが得意な洋犬に比べると、人間の気持ちをキャッチするレーダーは弱いかもしれない。つまりあまり他人は気にしないということ。

しかし、逆にいえば日本犬は、洋犬より野生の勘が鋭いのかもしれない(←勝手な想像)。

となると、気になるのがあのウワサ。予知能力があるというウワサ。地震の前にはソワソワし出すとか、霊感スポットに行くとやたら吠えるとか、遠く離れて住んでいる身内の不幸と同時刻に「クーン」と鳴いたとか、「虫の知らせ」ならぬ「柴の知らせ」というべきレーダー力が隠されているのだろうか。

結論から言うと、科学的根拠がないことは、調べようがない。地震予知に関しては研究を進めようと言う話も出ているが、期待値は高くない。個人的には何かしらのレーダー的な能力はあって欲しいとは思うが。

ただ、てんかん発作を事前に察知する介助犬がいるので、もしかしたら犬には人間では計り知れないレーダー力があるのかもしれない。ちなみにこの素晴らしい介助犬は洋犬(……がっくり)。

予知能力はあくまでも未知数。だからこそ希望は捨てないで日本犬のレーダー力を見守りたいぞ、人間は。

 

こんな能力がレーダーの源!

犬レーダー

◆そんなによくないが見分ける目
人間の視力でいうと、0.7あるかないか。運転免許もギリギリのラインだ。人間の細かい表情まで見分けることは不可能だが、それなりに人間の行動を見ての判断はできる。

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◆意外とすごいぞ地獄耳
遠くの音まで聞きもらさない地獄耳。お菓子を入れている引き出しを開けたり、袋をカサカさせたりの「もしかしたらもらえるかも!」などの幸福の音はよく聞こえる。

 
◆風向きを感知するヒゲ
皮膚の下に張り巡らされている毛細血管が、ヒゲの刺激を瞬時にとらえる。ヒゲは振動を伝える感覚毛。風が吹けば、ヒゲは揺れ、どこから風が吹いているのかわかるのだ。

 
◆オヤツを嗅ぎわける都合のいい鼻
犬といえば、最も優れているといわれる嗅覚。嗅ぎ慣れたオヤツなどのにおいは敏感に察知するが、バラの花のにおいなど犬にとってどうでもいいにおいには反応が薄い。

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もしかしたら超犬力はあるのかも!

犬レーダー

外国で、皮膚にできた悪性腫瘍を、においを嗅いで発見した犬の話が報告された。そんな素晴らしい話にガンの研究者たちは色めき立った。犬もガンのにおいを覚えれば、面倒な検査いらずで、ガンを早期発見できるかも……と、現在さまざまな機関で研究が進められているそうだ。

便のニオイで大腸ガンをほぼ100%当てる犬もいるとか。トイレに入ると犬がオスワリしてスタンバっている日は来ないとは思うけど、ひょっとしたら、もしかしたら、飼い犬が飼い主の健康を守ってくれる日がくるかもしれない。

犬レーダーから、今後も目が離せない!

 

ゴキゲンにするにはフキゲンレーダー発信禁止

犬レーダー

飼い主の行動パターンを学習することによって、犬はこちら側の行動を予見していく

例えば、犬が嫌がる爪切りをする前には脚をじっと見るなど飼い主側がいつもと同じ行動を取りがちだ。日本犬はルーティンを重んじ、混乱を嫌う。

もし爪切りをしたいのなら、脚をじーっと見ても、爪を切らない日を作ること。パターンを変則的にすることでお手れがスムーズにできるようになる。 嫌がるお手入れなどの場合は、こちらもパターンを読まれないための工夫が必要だ。

また、飼い主の機嫌をキャッチする力は、思った以上に強い。だからこそこんなことにも気をつけたい。人間、誰でもイライラしていると、声が低くなったり、声を荒げたりするはず。そんなイライラが犬に伝わってしまうと、犬が混乱し、不安定になってしまうことがある。

無言の圧力や以心伝心など、言葉にしなくても相手に思いが伝わることがあるが、実際は気持ちが行動に表れていることが多い。飼い主はくれぐれもフキゲンレーダーを発し過ぎないように行動には注意したい。

犬だって、どうせレーダーをキャッチするなら、フキゲンなものより、オヤツとか散歩とか、うれしいものがいいに決まっているのだから。

 
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Shi‐Ba vol.54『飼い主の考え・行動はいつだって愛犬に見透かされていた!?すごすぎるぞ!犬レーダー』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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