散歩に行くふりをして確保。そのまま風呂場へ直行。などウソをつかれる犬たちは多い。でも、犬は頭の良い動物。実はウソを見抜く能力は高いかも?
カメラは見た!飼い主のウソ
飼い主がつくウソは、騙して困らせてやろうといったものではない。ほとんどのものが、事情があり、しょうがなくついているものである。こういう類いのウソは、多くの飼い主さんがついているものだろう。
「ちょっとだけ」は危険な言葉
歯磨きが嫌いな愛犬たち。「ちょっとだけ」といいながら飼い主たちは歯を磨いてあげる。でも彼らは「うそつくなぁー」と思っているかも。
散歩コースの短縮。なんだかおかしいぞ~!
時間がない時は、散歩コースをばれない様にショートカットして早く帰宅。家の前でそれに気がついて抗議する。
遊んでいるフリ
愛犬はどんな時も飼い主が本気で遊んでくれることを望む。でも、仕事帰りで疲れているときは、片手間で遊ぶことも。もちろん本気で遊んでいるように思わせながら。
他にはこんなウソもついている……
・エアーオヤツ
出かける直前に急を要する時は、グーの握りこぶしをつくり、オヤツを持っているフリをしてケージに誘導。
・怒ったフリ
愛犬がオモチャを返してくれない時「あっ、そんなことするんだ!?」と怒ったフリをして怖気づいたすきに奪取する。
・オヤツ袋の音
捕獲したいときは、ビニール袋をシャカシャカならす。オヤツが出てくると思って寄ってきたところを捕獲する。
上手なウソのつき方
日本犬はウソを見抜くのが得意な犬種。そしてウソをつきすぎると、愛犬からの信用度は落ちてしまう。また、ちゃんとできていたコマンドもできなくなる可能性がある。
それを防ぐために、もしウソをついたとしても結果をウソにしないことが大切だ。
例えば、「散歩行くよ!」といって油断させて動物病院につれていく場合、本当にしばらく散歩させてから動物病院へ。そうすることで、本当に散歩はしているのでウソにはならない。オヤツで誘導する場合も成功したら本当にオヤツをあげる。
だが、一番よい方法は、できるだけウソをつかなくても嫌なことをさせてもらえる関係をつくることだ。だって犬はウソを見破るのが得意なのだから。
そのために、嫌なことをさせる前に、ワンクッションいれるのがオススメ。シャワーのため、あるいは耳掃除やハミガキといった愛犬が嫌いなことをするためにつかまえたら、しばらく遊んであげたりオヤツをあげたり、愛犬が好きなことをしてあげよう。
それから嫌なことをすると「嫌なことはあったけど、もっとよいことがあった」と犬に学習させることができる。こうすると、次もウソをつくことなく、誘導することができるようになるという寸法だ。
▼すでに信用されていない場合の対処法
これ以上、ウソをつかないようにする。そして、一緒に遊んであげるなどをして、ふれあう機会を増やそう。同じ空間にいる時間を増やすだけでも効果はある。
ウソをつかずによい方法
お風呂にいれる方法
毎日、散歩に行く前に風呂場でリードをつける。そうすることで、風呂場に行くのが好きになり、ウソをつかなくても連れて行けるようになる。そして、時々シャワーを浴びさせる。
散歩中に家の近くで動かなくなる時
家の近くにきたら動かなくなるケースがある。もし散歩時間が短いなと思ったら、1度帰って足をふく、そしてもう一度行く。こうすることで、主張すると要求がかなわないと教えることで、こういう行動は減る。
ハウスに入りたがらない時
ハウスを好きにさせておく。愛犬がハウスを苦手な場合は、ハウスにでたりはいったりさせて、成功したらほめたりオヤツをあげる。そうすると、ハウス=つまらない場所とならない。ウソをつかなくても誘導できるようにしておく。
愛犬のまえでは正直に生きるが吉
犬は信用できるか否かを、詳細に見ている。そして、ウソを見抜くことに長けた動物なのだ。また驚くことに、飼い主が心の中でついているウソもすぐに見抜いてしまうらしい。
例えば、ハウスの練習をしているとき、ここにいれるのがかわいそう、と自分にウソをつきながらトレーニングしていると、その気持ちを犬は見抜いてしまい、ハウスの中が犬にとってよい場所にならない。逆に楽しいと思っていると、ハウスの中を好きになるケースが多い。
犬はそれくらいウソを見抜くのが得意ということだ。ちょっと甘く見ていたなと思う次第。この調子だと、ウソつき飼い主の愛犬へのウソはすぐにばれてしまうはずだ。きっとそのたびに愛犬はこう思っているだろう。「ウソつき飼い主、破れたり!」と。もう、騙すのはやめようっと。嫌われたくないしね。
【被害続出!】飼い主なら誰もがやっている?上手な愛犬のダマし方
人気のキーワード:
#しつけ #ごはん #シニア犬 #健康管理
#性格 #散歩 #気持ち #病気 #おでかけ
#ケア #子犬 #性別
Shi‐Ba vol.83『犬にウソをつくと信用度がゲキ落ちする!?ウソつき飼い主破れたり!』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。