運動、方向、恋愛...…こればっかりは生まれつき?柴犬とオンチの方程式

オンチの犬

人にいろいろなオンチがあるように、柴犬にも残念なオンチがあった!ちょっとドジなところを検証して、克服を目指そうではないか!
 

 

犬的 オンチの種類

1.うた
遠吠えをしなかったり、鳴き声が変という声(うた)のオンチ。遠吠えはどうやら経験不足。鳴き声には個体差が影響する。

2.運動
生まれ持った身体能力の他に、体の使い方をどこまで教えられるかで違いが出る。どこまでうまく活かせるか。

3.方向
迷子になっても自宅の方向を定め、帰巣本能で戻ってくるのが理想。が、実は帰ってこれない犬が多数!?

4.味覚・嗅覚
変なものを食べる、オヤツの場所がわからない、という味覚・嗅覚オンチ。鼻の使い方を知らず味覚が発達していないから?

5.恋愛(コミュニケーション)
モテない、挨拶ができない、でも本犬は気にしない。そんなオンチが恋愛とコミュニケーション。性格と経験が関係する。

 

オンチの疑問

オンチの犬

Q.子犬・成犬・老犬のオンチに見えやすい行動は?

子犬は感覚器や体が成長している途中なので、ほとんどのものに対してオンチに見えるだろう。

柴犬は警戒心が強い傾向があるが、生後4ヶ月頃までは好奇心の方が強いので、見知らぬものにも積極的に近寄り、何でも口に入れて確認する。

その結果、ちょっとドジを踏んだ時などもオンチに見える。

成犬でも初めての場所などで緊張していたりすると動きがぎこちなくなって、踏み外したりするため運動オンチに見える可能性もある。

老犬になると衰えや体調で運動オンチに変わったように見えるかも。今まで食べていたものが食べられなくなって、味覚オンチに見えることもある。急に変わった場合は動物病院に相談した方が安心。

 
Q.恋愛オンチは本能や感覚でモテ度が決まる?

性別が関係するオンチは、恋愛オンチかもしれない。

犬を含めて多くの生き物の交配では、メスがオスを選ぶ。ただし、オスもアプローチするメスを選んでいる。

どちらもおそらく本能や感覚で選んでいるはずだ。

モテるタイプとモテないタイプの違いはそこにあるのかもしれない。

 
Q.母犬の妊娠中や育児中の環境がオンチに影響する?

母犬が妊娠中や育児中にストレスが多い環境にいた場合、子犬にストレスが受け継がれてしまう。

新しいものへの適応力が低くなるので、コミュニケーションオンチになりやすい傾向がある。

また、新しいことにトライするチャレンジ精神も減るので、小さな段差でも乗り越えられず、運動オンチに見えてしまうことも。

もし子犬の時期にこのような傾向が見られたら、早めに練習を始めることで経験を積み、克服できる可能性がある。

成犬になっても間に合う場合があるので、専門家に相談してみよう。

 
Q.犬はオンチを自覚したり克服しようと思わないの?

犬は自分のことをオンチだと思わないが、やってみた結果、失敗したり、「できないかも?」とあきらめたりすることはある。

体を意識して使うように運動オンチ克服の練習(後述で説明)をしたら、上達する場合もある。犬は自ら「苦手を克服するぞ!」と努力しないので、飼い主さんが導いてあげたい。 

 
Q.経験がないことはオンチに見えやすい?

例えば運動神経がよい人でも、やったことがないスポーツは最初は上手にできない。だから運動オンチということはなく、経験を積めばできるようになる。

犬のオンチも同じ。犬だから走るのが速いはず、嗅覚が優れているはず、と思いがちだが、能力があっても経験したことがなければできないもの。

 

犬のオンチ克服法

オンチの犬

今回紹介した5つのオンチの克服する方法を紹介。実は諦めるしかないオンチもあるぞ。

▼うたオンチ
遠吠えをしなくても困ることはない。また、「ワンワン」という上手な吠え方を教えることはできるが、しっかり教えないといつも吠えるようになる可能性も

 
▼運動オンチ
体を意識して使うように教えるとよい。オススメの練習法ははしごを横倒しにしたものをゆっくりまたがせながら歩いたり、低いところをほふく前進する方法。

 
▼方向オンチ
帰巣本能や方向感覚は鍛えることが難しいが、複数のコースへ散歩に行くことは社会化にはなる。愛犬が迷子になったら帰巣本能に期待はせずに必ず探そう。

愛犬の脱走理由と癖にさせない方法を探る!帰ってこない場合は……?
 
▼嗅覚・味覚オンチ
嗅覚オンチは宝探しなど鼻を使うことを教えて克服。とはいえ落ちたオヤツやお金を見つけるようにはならないかも(笑)。味覚はムリなのでオヤツのあげすぎに注意。

 
▼恋愛(コミュニケーション)オンチ
異性にモテなくても問題ない。ただし、コミュニケーションオンチは要注意。家族、周囲の人、犬などのさまざまな対象と適切に接することができるように専門家に相談を。

 

オンチは個性として愛でて楽しむのが正解

オンチの犬

犬にもいろいろなオンチがあることが分かったが、柴犬に最も多いオンチはコミュニケーションオンチだ。

柴犬はもともと警戒心が強いので、見知らぬ人やものを受け入れにくい傾向がある。また、コミュニケーションオンチは深刻な問題に発展しやすいので、専門家に相談しながら克服を目指したい。例えばコミュニケーション能力が最高100としたら、60~70くらいまで引き上げることは可能。

苦手を克服するためには、とても好きなものを使う必要があるので、まずは愛犬の大好物の食べ物を探すことから始めよう。

また、その他のオンチは克服しなくても問題ないのだろうか?

はっきり言ってオンチは個性! 走るのが遅くても道に迷っても仕方がない、むしろかわいい(笑)。それくらいのおおらかな気持ちで、受け入れてあげることも大切。

深刻な問題でないからこそ、オンチを楽しむ余裕ができる。愛犬のちょっとドジなところを楽しもう。それが柴犬とオンチの方程式の答えだ!

 
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Shi‐Ba vol.85『柴犬のオンチ度を検証しよう 柴とオンチの方程式』より抜粋
※掲載されている写真はすべてイメージです。

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