天候が悪いときでも室内なら遊べる。室内では屋外のようにボールの距離などを変えることは困難だが、その分、壁や移動できない家具を遊びに利用できる。ただし、遊びを始める前はしっかり準備をして安全を確保しよう。
遊び方のバリエーション
1.家具を使う
家具の前で犬をオスワリさせ、マテのコマンドをかける。家具の後ろに飼い主が隠れる。「いくよー」などの声をかけながら、家具の後ろからボールを転がす。家具のどこからボールが出てくるかわからないので、犬はワクワクする。ボールをくわえたらモッテコイをさせ、できたらたっぷりほめてあげる。
2.壁を使う
壁にボールをあて、バウンドしたボールを取らせる(集合住宅は騒音マナーに注意)。慣れたら跳ね返ったボールが床につく前にキャッチさせよう。ただし、もし犬がキャッチできなかった場合は、犬にとられる前にボールを奪うこと。こうすれば「キャッチできないボールはもらえない」ということを学習する。
3.足を使う
飼い主は肩幅程度に脚を広げて立ち、トンネルをつくる。犬を自分の前にオスワリさせる。ボールで犬の興味を引きながら、ボールをトンネルに通し、犬にトンネルをくぐらせてからボールを取らせる。もし、トンネルを通らなかった場合は、犬より先にボールを取り上げる(ボールを取り上げる補助人が必要)。
4.トンネルを使う
脚のトンネルができるようになったら、子供用のトンネルをくぐらせてみよう。飼い主がトンネルの入口から出口に向かってボールを転がし、それを犬に追わせる。3の脚くぐり同様、トンネルを通らなかった場合は、犬がキャッチする前にボールを取りあげよう。なおトンネルはガムテープで床にしっかり固定しておくこと。
※「モッテコイ」ができない場合は……
「モッテコイ」ができない子は基本の練習から始めたい。また、室内でも慣れるまではリードをつけよう。リードがついていれば壁に激突などの事故も防げる。フローリングは滑って危険なので床には滑り止めのついたラグを敷くことや、興奮してぶつからないように無駄なものは片付けてから遊ぶことを心がけたい。
飼い主の指導次第でモッテコイはできる
飽きっぽいと言われている一方で独占欲が強い日本犬は、ボールに反応を示したり、示さなかったりの差が大きいように感じるが、それは飼い主側にも原因がある。
中にはお気に入りのボールでしか遊ばない子もいるが、見慣れているボールだと飽きてしまう子が大半。遊んだり、遊ばなかったり、気分にムラがある子は、大抵はボールに興味をなくしたパターン。飼い主があれこれ与えっぱなしで、ボールが特別なものではなくなっているのも原因かもしれない。
また、犬が飽きたり、疲れたりするまでしつこくボール遊びをすると、ボール遊び自体が嫌いになってしまう。犬がまだノッていても“そろそろ飽きるころかな?”と思ったら、その手前で一旦やめよう。そして最後は必ず飼い主がボールを取り上げ、犬が見えない所にしまうこと。こうすると次にボールを見せた時の反応がよくなる。
モッテコイができれば夢が広がる。それもすべて飼い主のやり方次第なのだ。しつけにも役立つワザを愛犬と楽しみながら極めていってほしい。
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Shi‐Ba vol.73『楽しくってちょっぴり役立つボール遊びの真骨頂 極めよ柴犬モッテコイ!』より抜粋
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